「ザ・リッツ・カールトン京都」で「PIERRE HERMÉ PARIS」のスイーツを堪能 | Numero TOKYO
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「ザ・リッツ・カールトン京都」で「PIERRE HERMÉ PARIS」のスイーツを堪能

3年ぶりの開催となった祇園祭で賑わう京都に、この3連休に行ってきました。目的の一つは、ザ・リッツ・カールトン京都でアフタヌーンティーをいただくこと。ここザ・リッツ・カールトン京都には、ピエール・エルメ・パリ(PIERRE HERMÉ PARIS)のパティシエが常駐し、関西では唯一エルメさんのパティスリーとヴィエノワズリーを購入できる直営ブティックがあるのです!

※写真は2名分
※写真は2名分

ザ・ロビー ラウンジにて8月2日(火)まで提供中のアフタヌーンティーがこちら。町家を思わせる格子をあしらった和モダンな空間に、ヨーロピアンな3段のスタンド(それも蓋付き!)の組み合わせがなんとスタイリッシュなこと……。

スタンドとは別にまず運ばれてくるのは、セイボリーのお皿。旬の野菜を使った季節感あふれるメニューが並びます。

手前はとうもろこしのクロックムッシュ。京都のお醤油を塗り、表面を炙って香ばしく仕上げたとうもろこしは、甘みがたっぷり! 歯ごたえもあるので、とうもろこしそのものを齧っているような感覚。

左側は、ズッキーニやトマトなど夏野菜を使ったラタトゥイユを詰めて焼き上げたキッシュ。右は枝豆にサワークリームを合わせたものやオニオンピューレをパイ生地に詰め、プロシュートを添えて、酸味、甘味、塩味をバランス良く感じられる一品。夏の野菜が満載で、夏が来たなぁと感じます。

他にも、ローストビーフのサンドイッチは西洋わさびやオリーブをきかせて、スモークサーモンやきゅうり、ディルをクレープ生地に重ねたミルフィーユなど、どれも洗練された味わいで一口サイズだけれどじっくり味わいたくなります。

そして、お待ちかねのスイーツ! ブティックのラインナップと連動した季節のパティスリーを盛り合わせています。今のシーズンは、ピエール・エルメ氏がモロッコから着想を得た「ジャルダン ド ラトラス」というオレンジフラワー、レモン、はちみつを合わせたパティスリーが主役です。

その「ジャルダン ド ラトラス」から、チーズケーキ(手前右)とミルフィーユ(左奥)をいただきました。オレンジ風味のベイクドチーズケーキに、オレンジフラワー風味のチーズムースを重ね、底にはちみつ風味のビスキュイが敷かれています。京都・亀岡産のはちみつを使い、濃厚でコクのある味わいが広がります。上にはレモンのママレードがのせてあり、柑橘が爽やかな風味を演出。

ミルフィーユの方は、キャラメリゼしたサクサクのパイに、レモンのシャンティクリーム、オレンジフラワー風味のマスカルポーネクリーム、オレンジフラワー風味のオレンジマーマレード、はちみつとバター、アーモンド生地などを重ねています。はちみつのこっくりした風味にオレンジやレモンが香って、そのバランスやハーモニーが抜群です。

もう一つのシーズナルメニューである「ジャルダン ジャポネ」が手前左のフラワー型チョコレートを飾ったもの。桜のフレーバーを使わずに、トンカ豆、チェリー、レモンなどで桜を表現したという画期的なフレーバーです。

レモンのシャンティクリームの中に、トンカ豆とレモン風味のグリオットチェリーコンポートが忍ばせてあり、甘酸っぱさもありながらふわっと桜のような風味が香ります。トンカ豆がアーモンドや杏仁に似た香りを持っているからでしょうか。不思議です!

ピエール・エルメ・パリを代表するイスパハンのプチガトー(右奥)も。赤いバラの花びらをあしらったこのビジュアルは、いつ見ても気分が上がります。

スコーンは、プレーンとレーズンの2種類。水切りヨーグルトを生地に混ぜてあるそうで、しっとりした質感です。好きなスコーンの上位に入りそう!

マカロン&チョコレートもサーブされます。この日のマカロンはローズ。キャレ ショコラはミルクチョコレートとビターの2種類です。

お茶も数あるメニューの中から選べます。ウェルカムドリンクとしてピエール・エルメ・パリのダージリンティーをいただき、華やかな香りの立ち方に驚きました。2杯目は、ザ・リッツ・カールトン京都のオリジナルブレンド グリーンティー「山紫水明」をチョイス。宇治・和束町の上嶋爽禄園の上嶋茶師がブレンドした特製の煎茶です。香りたかくすっきりと爽やかで、いろいろなスイーツにも合いそう。

アフタヌーンティーはボックス入りのテイクアウトも販売しているので(要予約)、ぜひ!

テラスに移動して、グラスデザートもいただきました。滝から流れる水の音を聴きながら、静けさを感じる贅沢な空間です。

なんと、西日本ではザ・リッツ・カールトン京都のみでしか提供していない、ピエール・エルメ・パリのグラスデザート「クープ グラッセ」。全部で3種類あるなかから、京都ならではの食材を使った「シソ、オレンジ&フランボワーズ」にしました!

大原で有機野菜を生産する「つくだ農園」の赤シソを使った赤シソ風味のオレンジソルベにフランボワーズのソルベ、オレンジ風味のシャンティクリームなどが入った一品。赤シソのハーブ感がほんのりきいたオレンジソルベが清涼感あふれる爽やかさ。この組み合わせは、さすがです! フレッシュの大粒フランボワーズもごろごろと入っています。

他にも、レモンとバーベナの「クープ グラッセ・ジャルダン ド ジュヴァンス」、「クープ グラッセ・イスパハン」もラインナップ。どちらも気になります。

憧れの館内を散策。立派な松の盆栽がゲストを迎えます。格子のデザインがとてもモダン。

遠くから見るとガラスに見えますが、吹き抜けに飾られているのは京和傘を使ったシャンデリア。

名和晃平による琵琶をモチーフにした作品とも対面! ホテルでは館内にあるアートを解説してくださるアートツアーも開催されているそうですよ。

パティシエが常駐しているからこそ実現できる、ピエール・エルメ・パリのハイクオリティなスイーツの数々。ザ・リッツ・カールトン京都だけでしか味わえないメニューは、ファンなら見逃せません! 都会の喧騒とは離れたゆっくりした時間が流れる場所で、素敵な時間を過ごせるはずです。

ザ・リッツ・カールトン京都 アフタヌーンティー
期間/〜2022年8月2日(火)
価格/¥6,325(税・サービス料込)
※8月1日(月)より¥6,958に変更予定
時間/12:00 / 12:30 / 15:00 / 15:30(各2時間制)
場所/1階「ザ・ロビーラウンジ」
オンライン予約

ザ・リッツ・カールトン京都 ピエール・エルメ・パリ「クープ グラッセ」
期間/2022年6月15日(水)~8月31日(水)
場所/1階「ザ・ロビーラウンジ」
価格/各¥2,657(税・サービス料込)

予約
TEL/075-746-5522(レストラン予約直通)

ザ・リッツ・カールトン京都
住所/京都府京都市中京区鴨川二条大橋畔
TEL/075-746-5555
URL/www.ritzcarlton.com/jp/hotels/japan/kyoto

 

Profile

新藤友紀子Yukiko Shinto ウェブ・エディター。女性ファッション誌のウェブ編集などを経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッションをはじめ、カルチャーやライフスタイルなど興味の赴くまま取材。Numero.jpでは連載「パン野ゆりのぶらりパン歩き」「パントビスコの不都合研究所」やスイーツの記事などを中心に担当している。最近は韓国ドラマやK-POPに目覚め、失われた青春を取り戻すかのように沼り中。

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