「Stella McCartney」のマニュフェスト“A to Z”参加アーティストから届いたメッセージ | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

「Stella McCartney」のマニュフェスト“A to Z”参加アーティストから届いたメッセージ

ステラ マッカートニー(Stella McCartney)がブランドスピリットを表明した新マニュフェスト「マッカートニー A to Z」。AからZまで26のアルファベットにまつわるキーワードを、空山基、オラファー・エリアソン、シンディ・シャーマンといった世界各国のアーティストたちが作品に表現しています。

そこで、参加アーティストやステラからのコメントが到着! 作品に込めた想いや、未来に対する願いを感じ取っていただけると思います。

The Art W girls, 2020 © Sam Taylor-Johnson N
The Art W girls, 2020 © Sam Taylor-Johnson N

サム テイラー=ジョンソン

W is for Womanhood – 女性であること

「私は、4人の娘たちを力強い女性になれるよう育てています。写真の中の足は、彼女たちのものです。─しっかりと地に足を着け、どんな困難に直面しても自らの意思で立ち向かっていけるように。ステラは古くからの友人です。彼女の価値観は、常に意識的な思考の最前線にあります。数あるファッションブランドの先頭に立ち、持続可能なファッションの未来に向け、道を切り拓いていく彼女を称賛します。ステラは、ファッション業界と彼女の家族にとって、計り知れない力をもつ存在です。このような困難な時だからこそ、アートが必要です。アートなしでは、私たちは無力です」 「サムは素晴らしいスピリットの持ち主であり、刺激的なステラ ウーマンです。なぜなら彼女は何でも全部自分でやる人だから。彼女は全てに没頭しながらも、威厳を保ちながらすべてをバランスよくこなします。―女性らしさと強さを共に体現している人です」ーステラ・マッカートニー Instagram: @samtaylorjohnson

Untitled, 2020 © JR
Untitled, 2020 © JR

JR

P is for Progressive – プログレッシブ(革新的)

ステラ・マッカートニーが語るJR

「フランス・パリにて、誰もが無料で参加可能なアートスクール「エコール クルトラジメ(École Kourtrajmé)」を運営し、若手写真家たちに無償でアートクラスを教えるJRの革新的なエネルギーに刺激され、私は、彼の学生たちにも“A to Z”プロジェクトに参加してもらおうと決めました。正体を明かさずに活動する彼は、決して公の場で話すことはありません。これは、彼のクールな特徴のひとつです。私は、才能ある彼の教え子たちにプロジェクトの作品制作を依頼できるか尋ねました。彼らは重要な問題を、あらゆるメディアを通して美しく捉えることで、私の期待に応えてくれました。JRが“P for Progressive”を表現するために選んだのは、自らが教える数多くの若者たちを被写体としたこの優しい写真でした。これは、コラボレーションとコミュニティの精神をもって、寛大な心でリードすることのすべてを表しています。私は、幸運にもあらゆる自分のプラットフォームを手にしていますが、それらを次世代が発言のチャンスを得る場所にしたいと思っています。この狂気の時代だからこそ、ひとつになって乗り越え、お互いをサポートする必要があると感じています」ーステラ・マッカートニー

Instagram: @jr

The Art Bring me back, 2020 © Emilie Pria and Paulo Accioly
The Art Bring me back, 2020 © Emilie Pria and Paulo Accioly

エミリー・プリア&パオロ・アクシオリ

U is for Utility – ユーティリティ

「私は、自分の身体能力を使って、“U”の形をなんとか作れないかと模索しました。でも、思ったようなカーブを描けず、そう簡単にはいきませんでした。私は自分の身体であらゆることを試し、パウロがその様子を撮影しました。“U”を描くためにあらゆるポーズを試しました。最大限まで背中を反らせたこのポジションが、一番しっくりきたのです」 ーエミリー・プリア

Instagram: @emilialamadrina

The Art Playground love, 2020 Models: Rym Bousmid, Andrea Ferrari, Lola Cabaret-Loux© Lila Azeu
The Art Playground love, 2020 Models: Rym Bousmid, Andrea Ferrari, Lola Cabaret-Loux© Lila Azeu

リラ アズー

N is for Nature – ネイチャー(自然)

「すぐに頭に浮かんだのが、ボディ ポジティビティ運動でした。人々、特にファッション業界の人々は、業界にはびこるあらゆる社会的規範や独断的な見方から自分自身を解放すべきだと信じています。社会的プレッシャーの有無に関わらず、私にとって、すべての人々、すべての女性は美しい存在です。そのことをすべての人々が認識する必要があると考えています」

Instagram: @lila.azeu

 

Profile

新藤友紀子Yukiko Shinto ウェブ・エディター。女性ファッション誌のウェブ編集などを経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッションをはじめ、カルチャーやライフスタイルなど興味の赴くまま取材。Numero.jpでは連載「パン野ゆりのぶらりパン歩き」「パントビスコの不都合研究所」やスイーツの記事などを中心に担当している。最近は韓国ドラマやK-POPに目覚め、失われた青春を取り戻すかのように沼り中。

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