Fashion / Editor's Post
ところで...INDITEX社グループブランドの店舗は全世界で7292店もあります。「ZARA」を始め、「Bershka(ベルシュカ)」「Massimo Dutti(マッシモ・ドゥッティ)」「Oysho(オイショ)」「Stradivarius(ストラディバリウス)」「Pull & Bear(プル・アンド・ベア)」「ZARA HOME(ザラホーム)」「Uterque(ウテルケ)」...スペインではおなじみの8ブランド。
そのINDITEXブランドの店舗が、壁一面のモニターに映し出されているホールがありました。この広い空間でデジタル映像を観ていると、架空の街にやってきた気分になるほどリアルです。
社内には撮影スタジオも完備。出来上がった新商品はすぐに撮影され、オンライン用ヴィジュアルとしてスピーディに画像処理することで、私たちが旬のトレンドアイテムをいち早くネットで買うことができるんですね。
私が個人的に足を止めてしまったのがこのエリア。
「ZARA」はオンラインショッピングをいち早く取り入れたファッションブランドでもあります。ネット利用するカスタマーの満足度を、いかにUPさせるかも常に考えてるがゆえ、商品梱包だって重要なポイント。パッケージデザインにもこだわりを見せます。
お次は製造・出荷が主な工場エリアへ車で移動(「ZARA」本社の敷地はとにかく広い!)
トレンドのアイテムをいち早く私たちのもとに届けてくれる「ZARA」。毎週2回何十点もの新作が店舗に入荷するというスピーディさを可能する独自の流通システムがここにあります。
新作が製造されてから 約2時間でデリバリーの準備がされ、8時間以内に商品を出荷、36時間以内に欧米諸国店舗に到着、48時間以内に日本含む欧米諸国以外の店舗にも到着。
この日はピンクのジャケットが生産中。
ジャケットの各パーツが、巨大なマシンにより何重にもレイヤードされたピンクの生地の上から、まるでクッキー型をくり抜くようにサクサク裁断されていました(機械の撮影はNGですが、代わりに可愛いユニフォーム姿のスタッフさんによるアイロンがけの様子をお見せします♡)
こちらのジャケット(10,990円・税込)を 購入したい方は → zara.com
長い一日の最後を締めくくるのは、ラ・コルーニャのビーチが一望できるレストランでの夕食。ここで海を眺めていると、遠くに見えるヘラクレスの塔(世界最古の灯台で世界遺産)のせいか、ローマ時代にタイムスリップしたようなノスタルジックな気分になります。
そんなノスタルジックさも、シャンパンで乾杯したらすぐ宴会ムードに(笑)そこからはこの海でしか獲れない地元名物のシーフード料理や、ラ・コルーニャ産のワインを堪能し、みんなで酔っ払い、「ZARA」の優雅な旅は締めくくられました。
「ZARA」の皆さんには心から感謝です。
プライベート旅行記 in バルセロナに続く...
ZARAを知るスペインの旅:Vol.2 ラ・コルーニャ編
お馴染みのファッションブランド「ZARA(ザラ)」発祥の地スペインをファッションエディター岸本佳子が訪問。首都マドリードと本社のある街ラ・コルーニャ、「ZARA」のことがもっとわかる大人の社会見学にご案内。
続いては“ウィンドウ・ディスプレイ”がディスプレイされているエリア。歴代の「ZARA」のマネキンも飾られてます。年代によって体型のシルエットや描かれる顔のデザインも様々。確かに「ZARA」のマネキンって個性ありますよね。
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Photos & Text:Yoshiko Kishimoto
Profile
岸本佳子Yoshiko Kishimoto
ファッション・ディレクター。ロンドン留学中に London College of Fashion にてファッションと写真を学ぶ。帰国後『Numero TOKYO』に創刊より参加。本誌にて「岸本佳子のモード24/7」やファッションストーリーを担当。ファッション編集者として活動するほか、フリーランスのスタイリストとして、雑誌・CM・広告、そしてセレブリティの衣装なども手がける。最近ではライフスタイルブランド『Foxyco』を設立。シャンパーニュと動物をこよなく愛する大阪人。
Instagram: @yoshico_kishimoto