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Fashion Post

語り継がれる伝説のコラボ

1+1=2以上!クリエイターやブランドのジャンルを超えたコラボによって、クリエイションの可能性も拡大し、そこから新たな付加価値が生まれてくる。空前のブームを巻き起こしたタッグから意外な掛け合わせ、ファッションの歴史に残るであろう注目の名コラボをピックアップ!(「ヌメロ・トウキョウ」2018年7・8月合併号掲載)

村上隆×ヴァージル・アブロー
ジャンルという壁はない

©︎Virgil Abloh and ©︎Takashi Murakami. Photo by Lucy Dawkins
©︎Virgil Abloh and ©︎Takashi Murakami. Photo by Lucy Dawkins

今年の2月に開催されたロンドンファッションウィーク中に話題を呼んだのが、ロンドンのガゴシアンギャラリーで行われた「MURAKAMI × ABLOH Future history」。アーティストの村上隆と、「オフ-ホワイトc/oヴァージルアブローTM」のデザイナーで「ルイ・ヴィトン」のメンズ・コレクション アーティスティック・ディレクターに就任することが決まったヴァージル・アブローによるコラボエキシビションだ。

Takashi Murakami and Virgil Abloh Title TBD,work in progress ©︎Virgil Abloh  ©︎Takashi Murakami
Takashi Murakami and Virgil Abloh Title TBD,work in progress ©︎Virgil Abloh ©︎Takashi Murakami

多くのアーティストと積極的にコラボレーションを重ねている彼らが、お互いを最新の相手として選んだ。
「タカシとは10年くらい前から知り合いで、一緒にコラボできたらマジカルだねと話していた。今回はカルチャーインフルエンスを利用して新しい世界を作りたかったんだ」と語るアブロー。オフ-ホワイトTMロゴや村上の代表的モチーフ“お花”が全面に打ち出された彫刻やインスタレーション、アクリル画など、まさに二人を象徴するようなユニークピースを展示。

Takashi Murakami and Virgil Abloh Glance past the future,2018 ©︎Virgil Abloh ©︎Takashi Murakami
Takashi Murakami and Virgil Abloh Glance past the future,2018 ©︎Virgil Abloh ©︎Takashi Murakami

タイトル「Future history」の由来は、「常に僕たちは新しいことが好きだから」と言う村上。「それは一瞬でもいいから未来を見たいから。今はわからなくても、何か感動するひと時を共有できる。それをアートと呼ぶんじゃないかな」

作品を一目見ようと長い列をつくったファンたちは、強烈な個性がぶつかり合う刺激的なアートに圧倒され、新しい未来を垣間見たに違いない。

ヴァージル・アブローのインタビューを読む

「ジミー チュウ」と「オフ-ホワイトTM」
意外な組み合わせも!

2018年春夏コレクションで話題となった「ジミー チュウ」と「オフ-ホワイトTM」のコラボ。PVCを用いたピンヒール(下)やロゴ入りストラップのサンダル(上)などが登場し、新鮮な驚きを与えてくれた。ストリートとモードの境界線を行き来するヴァージルとジミーチュウの持つエレガンスが出会い、新しい地平を切り開いたのだ。

「ルイ・ヴィトン」と「シュプリーム」が組む
ファン垂涎のラグジュアリーなコラボ

Hailey Baldwin

Photo:Aflo
Photo:Aflo

Madonna

Photo:Aflo
Photo:Aflo

ファッション業界に激震を走らせたコラボといえば、2017年6月に発売されたルイ・ヴィトンとシュプリームの強力タッグ。2017年秋冬メンズコレクションとして発売された同コラボだが、女性も含め世界中のファンたちがなんとしてでも手に入れようと、ストアへ入店するための抽選券を求めて数千人が並ぶなど、国内外で大きな騒ぎとなった。また、混乱が予想されたためにNYでは発売直前に販売中止が決定し、東京を含む世界8都市で発売。2つのビッグブランドが組むプレミアムなコラボということもあり、入手できたのはほんの一部のファンのみだったという。

Photo:Getty Images
Photo:Getty Images

メンズコレクションにもかかわらず、女性たちも飛びついた。セレブもしかり。アメリカ・マイアミでの混雑した行列の様子。

「サカイ」がレディースにもコラボブームを巻き起こす

× Nike


2015年に「ナイキ」との初コラボを発表。

デザイナーの阿部千登勢が手がけ、メンズ、レディース問わず人気のサカイは、メンズ一辺倒だったコラボブームのレディースの火付け役ともいえる。これまでに「ナイキ」や「アンブッシュ」「ザ・ノース・フェイス」「ラコステ」「ポーター」「ピエール アルディ」などの名だたるブランドとコラボ。完売アイテムが続出し、今ではレアなアイテムも多数。18年秋冬では東京・渋谷の老舗レコード店「マンハッタンレコード」「UGG」とのコラボを発表。こちらも即完売が予想される貴重なアイテムとして争奪戦になりそうだ。

× Apple Watch


2016年に「アップルウォッチ」専用のストラップを販売。

× The North Face


「ザ・ノース・フェイス」とのコラボは2017年

「DSM」などショップが火付け役! 新しいコラボの形

ブランド同士だけでなく、セレクトショップがブランドとコラボをする形もある。2017年末に惜しまれながらも閉店したパリのコレットはその典型で、ブランドとの人気コラボレーションを多く生み出していた。「ドーバーストリートマーケット(DSM)」も同様に、メゾンからストリートまで幅広いブランドとのタッグを組み、ファッション業界を賑わせている。

× Kim Jones × GU


2018年3月にDSMGにて先行販売した限定もの。ショップ名“doverstreetmarket”が施されている。

最近では、キム・ジョーンズとジーユーとのコラボをドーバーストリートマーケットギンザ(DSMG)で先行発売し、同店限定アイテムも展開した。ファンに絶対に手に入れたいと思わせるような手法のDSM。今後の豪華コラボにも期待。

× Gucci


DSMでのみ展開(2017年)。ブランドタグが通常の白ではなく赤に。

× Tomwood


ノルウェー発ジュエリーブランド「トムウッド」がDSMGのためだけに作ったリング(2018年)

Text:Chise Taguchi, Kurumi Fukutsu Edit:Sayaka Ito, Yuko Aoki

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