「トレフル」と福島リラのランジェリーができるまでをインタビュー | Numero TOKYO
Fashion / Post

「トレフル」と福島リラの
ランジェリーができるまでをインタビュー

「トレフル(Trefle)」と福島リラがコラボレーション。ランジェリーができるまでの製作秘話を聞いた。(「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOYKO)」2017年6月号掲載記事より

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日常の中の上質。
カプセルコレクションへの思い

ジャパンメイドにこだわる「ワコール(Wacoal)」の最高級ラインとして40年に渡りハイエンドなランジェリーを発表し続けてきたプレステージブランド「トレフル」。その40周年を記念して、女優・モデルとして世界で活躍する福島リラとコラボレーションし、カプセルコレクションをリリース。“レトロ”“モード”をテーマに、彼女の思いが詰まった大人の女性のためのランジェリーが生まれた。

ランジェリーは贅沢品だけど
実用的であるべき

──プロデュースをするのは初めてとか。

「そうなんです、やってみたいと思っていたので、とてもうれしくって! しかも下着とかスポーツウェアとか自分の生活にまつわるものに興味があったので、願ったりかなったりです。テーマは自分が欲しいと思ったレトロヴィンテージにしようとすぐに思いつきました」

──デザインはどのようにされたのでしょう?

「まず思い描くランジェリーのイメージを伝えるために、ファッション誌の切り抜きや映画のワンシーンなどの画像資料、ランジェリーに限らず、洋服やアクセサリーなどをトランクに詰めて打ち合わせに持っていったんです。女優やモデルという仕事柄、人一倍さまざまな服に袖を通しているとは思いますが、具体的な素材の名前とかはわからないですし、肌感覚でしか説明できない部分もあって。このドレスのこのレース部分が好き、レトロヴィンテージってこんな雰囲気、可愛いけど媚びた感じは違うとか。一応デッサンも描いたんですが、私、劇的に絵が下手で(笑)」

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何度も自分で試着をし、
納得いくまでこだわった

──特にこだわったのは?

「ランジェリーは、自分のための贅沢品だと思うんです。と同時に実用的でなければならないし。ランジェリー自体の可愛いらしさはもちろん、無理せず体を補正しながら美しく見せることも重要。例えばブラはワイヤーは入っているけれど苦しくなく、レースを重ねて透けにくくするとか、ショーツもレースがアウターに響きにくいとかフィット感を重視しました。何度も何度も自分で試着して、修正を重ねました」

──クリスタルジェイドとパールホワイトの2色展開ですね。

「まずイメージしていたのがこのジェイドカラーだったんです。もう一色は大人の女性が着られる白がいいなと。年齢を重ねた女性に似合う白を提案したいと思って」

──大変だったことは?

「楽しいことしかなかったです。私の拙い説明から、『ワコール』の方たちの高い専門性と技術力によって形にすることができました。本当に気に入ってますし、自分で店頭に立って説明したいぐらい(笑)。ファッションが好きな大人の女性に愛用していただきたいです」

Photos:Takay
Hair:aku
Makeup:Yusuke Saeki
Fashion Director : Ako Tanaka
Edit & Text : Michie Mito
Issue:Numéro TOKYO JUNE No.107

Profile

Rila Fukushima(ふくしま・りら) 2003年より8年間NYをベースにモデルのキャリアを積み、ハイブランドのキャンペーンモデルとして数多く起用される。国内のみならず、海外誌でも活躍しており、世界的なフォトグラファーからの評価も高い。2013年映画『ウルヴァリン:SAMURAI』でハリウッドデビューし本格的に女優業をスタート。公開中の映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』、テレビ東京×Net fli x制作ドラマ『100万円の女たち』に出演している。

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