usagi bon ごはんrecipe.23 白身魚のすり身揚げ | Numero TOKYO
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recipe.23 白身魚のすり身揚げ

アーティスト河原シンスケがプロデュースするサロンレストラン「usagi」の料理をわが家にも。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。

白身魚のすり身揚げ

混ぜるだけで簡単に作れるすり身は添加物を使用しない手作りがおすすめ。汁物に入れたり、そのまま揚げたり、おかずに酒のつまみにと応用もきく。 【材料】 4人前 白身魚(タラなど) 4切 エビ(5cmくらい) 5尾 卵 1個 生パン粉 15g 精製していない塩 少々(白身魚と海老の総重量の2パーセントくらいが目安) 揚げ油(サラダ油、天ぷら油など)  レモン 1/2個

【作り方】
1. 白身魚は皮を取る。エビは殻をむき、尾の方の節目から竹串で背ワタを取り出す。
2. フードプロセッサーに白身魚、エビを入れ、すり身にする。
3. ボールに②を移し、卵、生パン粉、塩少々を入れて混ぜ合わせる。
4. 鍋(フライパン)に、すり身を入れたときに頭がかぶるぐらいの量の油を熱し、③を小さめのスプーンですくい、油の中に落とし、中火で140〜150度くらいの低温で揚げる。
5. ④のすり身が、油から浮かんできたら、約2〜3分くらい揚げて取り出す。
6. しっかり油を切り、器に盛り付け、レモンと塩(お好みの分量)を添える。

美肌と食物恐怖物語の関係

「肌綺麗ですね!」。恥ずかしながら、そんなことを言われる。「親もそうだから、ありがたいことに遺伝ですね、きっと。」と答える。規則正しいとは言い難い生活をしているし、睡眠も少ない。なので、自分の中では、何はともあれ食べ物のおかげだと思っている。外食も多いので、自宅にいる時は、無手勝流、自分流だけど、法則を作って、食べ過ぎにならない量の調整と粗食を心がけている。

実は買い物は嫌い。ただ行かねば食べ物にありつけない。最近は、出来合いに限らず、セレクトされた素材デリバリーも浸透してきているようだけど、前述の通り、不規則な生活には、なかなか当てはまりにくいシステムだ。

スーパーマーケットに行って、それぞれの商品の内容物など裏返し見てみると、ほとんどがなんだか怪しい物が混入されている。ツヤや見た目の良さ、口当たり、保存期間。理由はいろいろだろうが、食品加工物の恐怖物語が、マーケット中で渦巻いている。

すり身や挽肉やソーセージは、子どもも大人も大好きな食べ物。ああいう空気が入ってフンワリした美味しさは、混ぜ物の恐怖物語の餌食になる確率が高い。だからこそできる限り自分で作って、「美肌!美肌!」=「健康!健康!」。

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Art Work&Text:Shinsuke Kawahara
Photo&Food Direction:Shintaro Imahira
Edit:Masumi Sasaki

Profile

河原シンスケ(Shinsuke Kawahara) 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo:Keiichi Nitta)
今平慎太郎(Shintaro Imahira) 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。(Photo:Ayako Masunaga)

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