usagi bon ごはん vol.78 焼かないポテトグラタン | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.78 焼かないポテトグラタン

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。第78回は、焼かないポテトグラタン。

お好みの野菜にクミンなどのスパイスやエルブドプロバンスなどのハーブを合わせても相性が良いので是非アレンジしてみてください。

【材料】 2人分
じゃがいも 200g
豆乳 240ml
ブロッコリー 1/6個
乾燥おから(またはパン粉) 10 g
精製していない塩 少々

【作り方】
1. じゃがいもは皮を剥き、1cmくらいの輪切りにする。
2. ブロッコリーは食べやすい大きさに切ってさっと茹でておく。
3. 2を油を使わないでトースターやフライパンなどで、香ばしく焼いておく。
4. 乾燥おから(またはパン粉)も油を使わずフライパンで香ばしく焼いておく。
5. 鍋に1を入れ、じゃがいもが被るくらいの水(別分量)と塩少々を入れ、竹串がスッと入るまで煮る。
6. 5の茹で上がったじゃがいもを裏漉しする。(時間がない場合には押しつぶしてもよい)
7. 鍋に6と豆乳を加えて練らない様にさっと混ぜ合わせ中火でグツグツとなるまで火を通して塩少々で味を整える。(濃度が重い場合には豆乳を足す)
8. お皿に7のじゃがいもを盛り、2のブロッコリーを添え、4のおからを上から振りかける。

フランスのお袋の味アレンジ

コロナ禍で何もかもが不安で不明確な昨今、今後の食材の流通も何となく気になるが……。それでも美味しいものを食べて元気を出そう!

どんな時でも保存が効くジャガイモはとても重宝する素材の代表。フランス人は、兎に角何も家にない時でも、一つ二つは冷蔵庫の奥や冷暗所にジャガイモが保管されているのが常。そこでこれも常備食の牛乳、生クリームとチーズで簡単なグラタンを作る。これらさえあれば取り敢えず子どもも大人もまあ満足してくれ、レタスを洗って塩胡椒、ヴィネガーとオリーブオイルをかけただけの簡単なサラダでも加われば充分なディナーとなる。日仏を比べると、確実に日本のおうちご飯はフランスの数倍も手間がかかっているのは明確だ。

この焼かないグラタンは、簡単で美味しいピューレとコロッケとグラタンの良いところを全部とった一品。そう言えばおからも最近は、『OKARA』とそのままの名前でオーガニック・マーケットで手軽に手に入るようになったので、パリでも便利に使えるのである。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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