usagi bon ごはん vol.65 冷やし葛あんの白玉団子 | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.65 冷やし葛あんの白玉団子

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。第65回は、冷やし葛あんの白玉団子。

冷やし葛あんの白玉団子

レモンは薄くスライスして皮ごと食べてもさっぱりとして美味しいです。白玉粉に水を加える時は少しずつ水を加えるのがポイントです。 【材料】 2人分 白玉粉 110g 水 100ml 精進出汁 400ml ※作り方はこちら 醤油 6g 精製していない塩 3g 片栗粉 9g 日本酒 15g レモン 1/10個 【作り方】 1. 白玉粉に2/3くらいの水を入れ、残りは少しずつ様子を見ながら耳たぶくらいの柔らかさに練って、丸めて団子を作る。 2. 1を熱湯で茹でて、浮き上がってきたら1分くらい煮て氷水で冷やす。 3. 鍋に精進出汁、醤油、塩、片栗粉、日本酒を入れ、中火で沸騰させて冷やす。 4. 2の団子の水気を切り、3のあんをかける。 5. レモン汁を絞り、お好みで皮のすりおろしをかける。

団子屋と和菓子屋どっち?

白玉粉のツルッとした食感はクセになる。子どもにも簡単にでき、ちょっと工作や実験みたいで面白く親の手伝いをする事も多い。

「餅は食べたし、でも餅はなし。。。」って時に「あっ! 白玉粉があった!」。まるで救世主。もち米に水を加えながら挽きそれを脱水、その後天日干しと中々の工程を経て白玉粉はやっと完成するらしい。

「さて今日は、甘味? それとも塩っぱい味? はたまた甘辛?」と、できたてを食べる時その味を選択をするのは餅全般の楽しさの一つ。

和菓子屋はちょっとよそ行きで、比べると団子屋はおやつを日常的に楽しめる場所。白玉は団子というけれど、なんかちょっと和菓子屋にあってもおかしくないどっちでもOKな存在のような気がする。

桃太郎が鬼退治の時、家来にして欲しいとお供する猿、犬、キジがつられる「きび団子」は、団子屋に並んでいる方がしっくり来て、ほっこりするイメージ。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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