usagi bon ごはん recipe.60 海老すり身ワンタン | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん recipe.60 海老すり身ワンタン

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。第60回は、海老すり身ワンタン 。

海老すり身ワンタン

茶巾にしたものを揚げても美味しいし、また中身の具をホタテや鷄ひき肉などアレンジも幅広く活用できます。 【材料】 4人分 むきエビ 150gくらい 三つ葉 少々 ワンタンの皮またはシューマイの皮 10枚 精進出汁 600ml 日本酒 60ml 醤油 40ml きび砂糖 大さじ2 精製していない塩 少々 片栗粉 大さじ1 【作り方】 1. むきエビはまな板の上で包丁でたたくか、フードカッターにかける。 2. 1に細かく切った三つ葉と塩少々を入れて味をつける。 3. ワンタンの皮で2のすり身を茶巾にする。 4. 鍋に精進出汁、日本酒、醤油、きび砂糖を入れて、3の茶巾にしたすり身を弱火でゆっくり煮る。 5. 4の茶巾を押してみて、かたくなったら、片栗粉と同量の水を加え、溶き入れ濃度をつける。 6. 5をお皿に盛りつけ、三つ葉を添える。

包むという美学

世界中でプレゼントを渡す時のラッピングは欠かせない。特に日本のそれは別格だ。ちょっとしたものでも綺麗に包まれ、渡された人の笑顔がお返しに返ってくる。

風呂敷文化に代表されるように、日本は包むということを本当に大切に思って暮らして来た。今ではエコという観点から包装簡略化も少しは進んでいるかも知れないけれど、それでも美しい包装とそれを包む神業のようなテクニックはずっと存在している。そして風呂敷はある意味究極なエコバッグなのだ。

食べ物もロールキャベツ、湯葉包み、オムライスだって卵に包まれたケチャップごはんがみんな大好き。元々は中国から来たダンプリング。今ではすっかり日本の味となっている。餃子やシュウマイ、肉まん、もう日本で最もポピュラーな食べ物の一つだ。包んだ外の生地と中の味と食感が包んでくれた人の愛情のようにホンワカ美味しく嬉しい。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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