usagi bon ごはん recipe.56 炒り卵の焼き海苔添え | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん recipe.56 炒り卵の焼き海苔添え

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。第56回は、炒り卵の焼き海苔添え 。

炒り卵の焼き海苔添え

海苔の他にも蟹やいくら、生ウニなども美味しいです。トーストやサンドイッチなどにも幅広く使える炒り卵です。 【材料】 3人分 卵 3個 日本酒 100ml 白味噌 35g 精製していない砂糖 18g 焼き海苔 少々 【作り方】 1. 卵をボウルに割りよく混ぜる。 2. 1に日本酒、白味噌、精製していない砂糖を入れてよく混ぜ合わせる。 3. 2を湯煎にかけ、トロっとふわっとになるまでよく混ぜ合わせる。 4. 3を器に盛り、さっと火に炙った海苔をたっぷり乗せる。

食べ物用の風呂

最近のパリホテル事情。以前より確実にシャワーだけの部屋が多くなっている気がする。バスタブを使う人が少ないのと、メンテナンス的に見ても、掃除が楽っていう要因もあるようだ。ただ日本人は、お風呂好き温泉好き。今でも予約の時にバスタブ付きを選ぶ人が周りを見回してみても多い。

風呂の話から料理ってのもおかしいけれど、湯せんすることをフランスでbain-marieという。やはりbain=風呂なのだ。

昔ながらのこの低温調理方は世界中で使われ、フランスでは中世頃から始められたらしい。デリケートな素材だからこそ、このテクニックがいきる。溶かすという事ではチョコレートやバター、火を入れるという事ではフォアグラや、デザートのフラン(プリン)、キッシュなども作れる。

焼き目をつけたいものには向かないが、逆に、焦がす心配がないし、低温調理なので、ビタミンやミネラルをキープ出来るという利点もある。日常的に見かけるのが、ホテルのビュッフェ。食べ物の温度をキープするのにも、人同様このbain-marieは活躍している。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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