usagi bon ごはん recipe.50 かぼちゃのそぼろ餡 | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん recipe.50 かぼちゃのそぼろ餡

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。第50回は、かぼちゃのそぼろ餡。

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かぼちゃを大根やジャガイモなどにしても美味しいですし、鷄挽き肉を豚挽き肉にしても美味しいです。 【材料】 4人前 かぼちゃ 1/4個 鷄挽き肉 100g 精進出汁 500ml 日本酒 50ml きび砂糖 18g 醤油 50ml 片栗粉 9g 【作り方】 1. かぼちゃは食べやすい大きさにカットし、角をとる。 2. 鍋に1のかぼちゃ、鷄挽き肉、精進出汁、日本酒、きび砂糖を入れて中火で火を通し、沸騰してきたらアクを取る。 3. 10分ほど煮たら竹串を刺してみて、スッと入ったら醤油を入れてゆっくりと味を含ませる。 4. 片栗粉に同量の水を加え、溶いて3に回し入れる。

ほっこりが嬉しい季節

日本でかぼちゃは、南瓜(ナンキン)、唐茄子(トウナス)なんて呼ばれる中国から入って来たものがポピュラーだが、メキシコ原産で遺跡より発見され、その歴史は紀元前7000年まで遡るらしい。古代では、果肉を食べる以外にこの野菜の皮が余りに硬かったので、水や食べ物を入れる容器として使われてたという面白い記録も残っているようだ。

もちろん、猫も犬、うさぎだって考えて、感じて、世の中をサバイブして生きて来たには違いないけれど、人はそれ以上に考え工夫して現代まで時間を紡いできた。

そして誰が始めたのか、そのまま食べるだけに終わらず、干したり、発酵させたり世界中の全くコミュニケーションがない時代や場所でもそれぞれが色々な食べ方、保存法を工夫して来た。

容器以外の使われ方も様々に変化し、ハロウィンでは、仮面やキャンドルホルダーにまでなってしまう、かぼちゃは凄い奴なのだ! またそのオレンジ色もなんだかほっこりする優しさが漂っている。

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Art Work & Text: Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction: Shintaro Imahira Edit: Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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