usagi bon ごはん recipe.38実えんどうの精進煮 | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん recipe.38
実えんどうの精進煮

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「L’Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。

実えんどうの精進煮

多くの栄養素が豊富に含まれている、新鮮な実えんどう。甘みがあるので豆ご飯や卵とじなどにして、旬の味を楽しんで。 【材料】4人前 実えんどう 240g 精進出汁 400ml ※作り方はこちら <合わせ調味料> 日本酒 50ml 淡口醤油 10ml 精製していない塩 2g 【作り方】 1. 実えんどうは塩で軽く揉むようにしてまぶし、熱湯で1分半ほど柔らかくなるまで茹でる。 2. 鍋に精進出汁、合わせ調味料、実えんどうを入れ、弱火で沸騰したら火を止め味を含ませる。 3. ②の粗熱が取れたら、鍋ごと氷水につけ冷やす。 4. 器に盛り付ける。

宝石ですか? この丸い翡翠は

Simple is best! 例えばブルージーンズ。されど人それぞれで、作る側と着る側の個性が、如実に表れるくせ者アイテムでもある。

ホワイトTシャツも、その生地の厚みや縫い方、コットンの産地や種類、ネックの開き具合、袖や身頃の太さや長さなど、こだわり出したらきりが無いのがシンプルの難しさ。新しい気持ち良さもあるし、着古してテロテロ薄く擦り切れてそうでも素敵な顔に変化するのもあり、まるで人生のようである。

春から夏にかけて新緑が美しく、おろしたてのTシャツのように、野菜も葉物だけでなくえんどう豆、インゲン豆などのグリーンも鮮やかでフレッシュな季節。シンプルなサラダ、蒸し野菜も美味しく味わえる。子供の頃からえんどう豆ご飯が好物で、今でもこの時期帰国すると必ず食べたくなるものの一つだ。

見た目のグリーンが鮮やかなのが翡翠煮。確かに宝石のように美しい。今回のは、また究極の精進出汁なので、徹底的に豆の味を壊さずに満喫できる。

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Univers S.

住所/北海道札幌市西区二十四軒4条5-10-18
ライオンズステーションプラザ琴似1階
TEL/011-676-7886
営業時間/11:00〜21:00
定休日/日・祝

Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Yukiko Shinto

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo:Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。Instagram/@univers.s.2019(Photo:Ayako Masunaga)

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