usagi bon ごはんrecipe.32 菜の花の豆乳カルボナーラ | Numero TOKYO
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recipe.32 菜の花の豆乳カルボナーラ

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。

菜の花の豆乳カルボナーラ

アブラナ科の野菜全般に応用できる。温かい内に卵黄と豆乳を絡めて食べると野菜の苦味がまろやかになって食べやすい。 【材料】1人前 菜の花 1/8束(3本ぐらい) ベーコン 20g 卵黄 1個 豆乳(無調整) 大さじ2 塩 少々 ブラックペッパー 少々

【作り方】
1. 菜の花はさっと湯がいて冷水にとり、水気を切っておく。
2. 菜の花を3等分に、ベーコンは2mm幅ぐらいに小さく刻む。
3. フライパンにベーコンを入れて弱火でゆっくりとベーコンの脂を溶かすように火を入れる。
4. ベーコンの脂が溶けてきたら中火で香ばしく焼き上げ、①の菜の花を入れて一緒にさっと炒めて塩で味付けをする。
5. 皿に卵黄を乗せ、その上に④を盛り付ける。
6. 周りに豆乳を回しかけ、ブラックペッパーをふる。(※お好みでチーズをかけても美味しい)

真っ赤な太陽

今の子ども達はどうなんだ? 昭和時代の子どものお絵描き作品を覚えているだろうか?
太陽は赤色!に塗られ、歌も「真っ赤な太陽」。色彩の感覚って不思議である。もちろん、アートは感じること。太陽が、青くても、緑でもそう感じれば全く問題はないし、逆に興味津々。ただあの頃の「赤い太陽」に対する不思議は、皆が揃って「赤」だったということ。だからといって黄色を正解って言ってる訳ではない。太陽を色で表現するなんて至難の技。

今こうして、これを書いている窓の外にも太陽が燦々と輝いているけど、果たして何色?と問われても難しい。赤よりは黄色に近いような、でも白のような……。

パリ郊外、春になると一面に綺麗な黄色い花を咲かせたコルザの原野が広がる。コルザとはフランス語で菜種。そんな光景は目に眩しく、また春本番という雰囲気で、気持ちもウキウキする。黄色は、元気が出る色。春夏はもちろん、冬のグレーの世界に一色入るだけで、するとそれがダウンジャケット、マフラー、バッグ、アイテムやボリュームがどうであれ、周りが明るさを増したように感じられる。2018年のフランス。黄色は黄色ベスト問題で別の意味でクローズアップされてしまったけれど。

ほとんど家畜の飼料と菜種油用に栽培されているコルザ。近年、海外の星付きのシェフ達が、こぞって日本食材を使っている事実を考えると、誰がコルザを使って美味しいメニューを作ってくれるのかも楽しみだ。

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Art Work&Text:Shinsuke Kawahara
Photo&Food Direction:Shintaro Imahira
Edit:Masumi Sasaki

Profile

河原シンスケ(Shinsuke Kawahara) 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo:Keiichi Nitta)
今平慎太郎(Shintaro Imahira) 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。(Photo:Ayako Masunaga)

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