usagi bon ごはんrecipe.19フルーツと野菜の水キムチ | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん
recipe.19フルーツと野菜の水キムチ

アーティスト河原シンスケがプロデュースするサロンレストラン「usagi」の料理をわが家にも。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。

フルーツと野菜の水キムチ

暑い季節にぴったりな、酸味を感じる爽やかな味わい。汁には乳酸菌がたっぷり入っているので、ドレッシングにしたり、野菜と一緒に食べるのがおすすめ。夏の紫外線対策、美肌効果やデトックス、夏バテにも効果大!?

【材料】 4人分
キューリ 1本
人参 1/3本
パプリカ 1/6個
大根 1/8本
ミニトマト 4個
りんご 1/4個
ぶどう 4粒
※キャベツ、白菜、セロリ、ヤングコーン、梨…冷蔵庫の余った野菜や、水が濁らない野菜やフルーツならなんでもOK。

<水キムチ>
赤唐辛子スライス 0.5g(鷹の爪 約1本分)
昆布(細切り) 6g
生姜 8g
にんにく 1片
レモン汁 1/2個分
精製していない砂糖 12g(小さじ2強)
精製していない塩 10g(小さじ2)
水 360ml
醤油 5g(小さじ1)

【作り方】
1. にんにく、生姜(皮付きのまま)は薄くスライスする。昆布は細切りにする。
2. 鍋に水、昆布、砂糖、塩、唐辛子を入れてひと煮立ちさせ、火を止めたら醤油、にんにく、生姜、レモン汁を加え、ボウルに移す。
※レモン汁や砂糖はお好みで加減してください。
3. 野菜を拍子木切りにする。
4. ②のボウルに③の野菜を入れて、1〜2時間置く。
※冷蔵庫で10日間ほどは保存可能。
5. 器に盛り付ける。

気候の影響力

旅に出ると、その国の食べ物が、風土と深く関係していることに気づかされる。
同じものでも、食べる場所によって、味覚としての感じ方に違いが生じる。暑い国では、スパイシーなものが多かったりするのもその一つ。それが人の知恵なのだろう。
日本は、なんでも美味しく、また研究熱心。クロワッサンなんかも、パリのなんてことないパン屋以上に、美味しいものが簡単に食べられる。けれど、バゲットだけは、パリのそれにはかなわない。というのも、きっとその気候と合っていないのだ。バゲットは、カリッとした外側の皮が命。日本の湿気では、焼き立て以外でパリと同じ状態を保つのは至難の技。
また、習慣の違いも食べものに影響している。体感が違うように、パリでは、ペリエもコーラもなんとなく冷えている程度で、グラスに小さな氷のかけらが一つ。 日本のようなキンキンに冷えたそれらや、熱々の火傷しそうなスープや料理にも、なかなかお目にかかれない。野菜やパスタの茹で具合の好みも違う。それらは、ただの習慣なだけでなく、気候にも影響してるように思われる。
だから、酸味の効いたサッパリした味は、湿気の多いこれからの時期の日本にピッタリマッチする。

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Art Work&Text:Shinsuke Kawahara
Photo&Food Direction:Shintaro Imahira
Edit:Masumi Sasaki

Profile

河原シンスケ(Shinsuke Kawahara) 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo:Keiichi Nitta)
今平慎太郎(Shintaro Imahira) 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。(Photo:Ayako Masunaga)

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