usagi bon ごはんrecipe.17イチゴのカスタードパフェ | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん
recipe.17イチゴのカスタードパフェ

アーティスト河原シンスケがプロデュースするサロンレストラン「usagi」の料理をわが家にも。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。

イチゴのカスタードパフェ
練乳よりも卵の優しい甘さで食べやすい。どんどんいけちゃう危険な美味しさ。

【材料】 4人分
イチゴ 20粒(1人4〜5粒程度)
カスタードクリーム 約600g

【カスタードクリームの材料】 4人分(600g)
きび砂糖 120g
小麦粉(薄力粉) 60g
牛乳 500ml
卵黄 4個
バニラエッセンス 4〜5滴

【作り方】
1. ボウルに、卵黄、きび砂糖を入れ、泡立て器で白っぽくなるまで混ぜ合わせる。
2. ①に小麦粉を入れて、さらに混ぜ合わせる。
3. 沸騰直前まで牛乳を温め、②に少しずつ入れて混ぜ合わせる。
4. ③を手鍋に漉して注ぎ、中火でもったりとしてくるまで混ぜ続ける。木ベラですくって、ボタッと落ちるくらいになったら、バニラエッセンスを4〜5滴入れ、よく混ぜ合わせる。
5. ④をバットに注ぎ入れ、落としラップをして氷水で冷やす。
6. 粗熱が取れたら、冷蔵庫でしっかり冷やす。
7. お好みでカスタードを器に盛り付け、食べやすいサイズにカットしたイチゴを盛る。刻みナッツやメレンゲを一緒に添えてもOK。

舌と指の関係性

ぽってりと、柔らかい、そんな感触って人をほっこりさせる。
大理石やブロンズ、シルバーの彫刻でも、なかには触ってみたら、ツルツルして気持ちのいい作品が存在するのも確か。だけど、単純にぬいぐるみのホワホワだったり、スライムのグリュグニュだったりとは違い、触感的に「気持ちイイ~!」って、思わず口をついて出るものではない。もちろん彫刻はそんなことを目的として作られているわけではないのだけれど。

クリームもそう、さらっとした生クリームは、軽くて美味しく、その真っ白な色がなんとも可憐で清々しい。でも時には、昔の郷愁に駆られて、バタークリームを食べてみる僕。やっぱりズッシリ、グッとくる味。すっかり日本でも定着したマカロンは、このバタークリームが主流だ。
そして、真打は、その間をいくカスタードクリーム。「嗚呼カスタード!」なんて、劇場で台詞をはくような旨さ。田舎臭そうで、都会的。古臭そうで、現代的。子どもっぽいようで、大人な味。べた褒めである。

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Photo&Art Work&Text:Shinsuke Kawahara
Food Direction:Shintaro Imahira
Edit:Masumi Sasaki

Profile

河原シンスケ(Shinsuke Kawahara) 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo:Keiichi Nitta)
今平慎太郎(Shintaro Imahira) 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。(Photo:Ayako Masunaga)

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