usagi bon ごはん vol.149 鱈の白子かまぼこ | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.149 鱈の白子かまぼこ

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第149回は、鱈の白子かまぼこ。

鱈の白子かまぼこ

固めがお好みの方は精進出汁の量を減らして調整してください。残ったら、鍋やチャーハン、味噌汁などにも活用できます。

【材料】3人分

鱈白子 220g
精進出汁 45ml
片栗粉 30g
精製していない塩 2〜3g

【作り方】
1. 白子を洗い、黒い筋をきれいに取り除く。
2. 鍋にお湯を沸かし1の白子をさっと霜降りをし、氷水で冷やす。
3. 2をフードプロセッサーでまわし(すり鉢でも可)滑らかになったら、片栗粉を入れ塩を入れて練り上げる。
4. 3のすり身が固まってきたら精進出汁で柔らかさを調整する。
5. 4を丸く整形して、沸騰したお湯に約6分ほど茹でて浮き上がってきたら、氷水で冷やす。
6. 5のかまぼこを大白胡麻油で焼き、食べやすい大きさに切り、お好みの薬味をのせ、ポン酢やわさび醤油などを添える。

簡単手作りかまぼこ

正月のお節料理には、数の子や車海老等の様な華やか系の品と、どちらかというと田作り、黒豆、なます等の地味めな品の両方が渾然一体となって重箱に綺麗に並んでいる。

そんな色んな品をどれから食べようかとワクワクしていた昔の実家での新年。年末からせっせと母が作って、そんな手作りのお節料理が元日に並んでいた頃から、今では僕がお気に入りの店に頼んで新年を迎える様になった。

地味と言えば、かまぼこも色こそ紅白のピンク色でその存在を主張はしているが、しかしいくら頑張っても地味な存在グループに属している事は間違いない。ただ美味しいかまぼこに出会うと思わずうなってしまう程で、頼むお節料理でも、かまぼこまで美味しい店は本当の名店だと再確認するのだ。

魚の身を擦り潰して作った練り物は、フランスではクネル。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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