usagi bon ごはん vol.148 チキンライス | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.148 チキンライス

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第148回は、チキンライス。

チキンライス

豆乳バターを作るときは、ぜひ豆乳が濃い美味しいものを使ってみてください。格段に味わいが変わります。

【材料】1人分

*ケチャップ(作りやすい分量)
トマト 8〜10個
玉ねぎ 1/2個
にんにく 1片
水あめ 200g
精製していない塩 15g
酢 60g
タバスコ 少々

鶏もも肉 40g
玉ねぎ 20g
ピーマン 6g
ケチャップ 80g
豆乳バター 大さじ1
ご飯 220g
小エビ 3尾
マッシュルーム 5枚

【作り方】
*豆乳バターを作る
1. 豆乳60g、ココナッツオイル100g、太白胡麻油20g、酢小さじ1、精製していない海塩1gをミキサーして乳化してクリーム状になったら、型や瓶に流して冷蔵庫で30分ほど冷やす。

*ケチャップを作る
1. トマトはヘタをくり抜き湯むきして皮を取る。
2. トマト玉ねぎは小さく角切りにして、にんにくは皮を取り、包丁の腹で潰してミキサーにかける。
3. 2を鍋に入れ、水あめと塩を入れ、濃度がつくまでゆっくりと煮詰める。
4. 3に酢、タバスコを入れ、混ぜ合わせ味を整える。

*チキンライスを作る
1. 鶏もも肉は1cmくらいの角切りにし、塩こしょう(分量外)しておき、玉ねぎ、ピーマンはみじん切りにしておく。マッシュルームはスライスしておく。
2. テフロンパンで、1の鶏肉を炒めて、小エビ、玉ねぎ、マッシュルームも一緒に炒める。
3. 2にケチャップ、豆乳バターを入れ温めたら、小エビを取り出して、ご飯を入れて炒め合わせる。味を見て必要なら塩で味を整える。

手作りケチャップ

昭和のデパートは、屋上が解放されていてちょっとした公園とミニ遊園地、そしてお決まりはお子様ランチだった。

子どもたちにとっては大きなワンプレートで、夢が詰まったその食べ物自体が遊園地のような存在。当時の夢の乗り物「ひかり号」のカタチのプレートだったことも。ミニハンバーグや、マカロニサラダ、ミニナポリタン、そして中央に主役のオムライスが鎮座して、トマトケチャップが黄色い薄焼き卵の上にかかり、日の丸や時にはデパートのロゴの籏がささっていた。

ケチャップライスの赤い色は元気色。大人になってもその赤は独特で、味は勿論先ずはその色にすっかり虜になってしまう。

食に彩りは本当に大切で、そういう意味でもトマトの赤は特別な存在なのだと思う。そんなケチャップが手作りだなんて最高すぎる。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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