usagi bon ごはん vol.139 西瓜とココナッツの寒天 | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.139 西瓜とココナッツの寒天

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第139回は、西瓜とココナッツの寒天。

西瓜とココナッツの寒天

食べ切れないスイカは加工して、食欲のない時や暑い夏には朝食の一つに活用してみてください。

【材料】4人分
スイカ 300g
水 75ml
寒天 1.8g
アガベシロップ 10g
レモン 1/4個
精製していない塩 少々

【ココナッツ寒天】
豆乳 210ml
ココナッツファイン 20g
アガベシロップ 9g
水 100g
寒天 1.2g

コーヒー豆 少々

【作り方】
1. スイカ寒天を作る。スイカはミキサーにかけジュースにする。
2. 鍋に水と寒天を火にかけ沸騰させ、寒天が溶けたら、アガベシロップ、レモン汁を入れて、濾したら、1に手早く混ぜ、塩少々で味を整える。
3. 2を器やガラスに流して冷蔵庫で固める。
4. ココナッツ寒天を作る。豆乳とココナッツファイン、アガベシロップを鍋に入れ、人肌くらいまで温めておく。
5. 鍋に水と寒天を入れ沸騰させ、寒天を溶かしたら濾して、1に混ぜ合わせる。
6. 5を流し缶に流して冷蔵庫で冷やし固める。
7. 3の上に小さくカットしたスイカ(別分量)を乗せ、すりおろしたスイカ少々(別分量)をかける。
8. 6のココナッツ寒天を小さくカットして、7の上に乗せる。
9. フライパンで深煎りしたコーヒー豆を砕き上からふる。

夏はやっぱり西瓜

世界中がおかしな事になっている。哀しい現実だが、地球温暖化は確実に深刻な状況だ。

先日行ったギリシャ旅行。目的地はシフノス島。パリからフライトし、その後船との乗り継ぎが上手くいかず、アテネに一泊する事にした。
気温44度。日向は50度を超えている。夜になっても一向に気温は下がらない。現地の人達も、これは異常だと言っていた。翌日島に渡ると暑いけれど、日中も33度。日陰だと風が心地よく、ディナーはテラスで食べても風が爽やかにすら感じた程快適だった。

ホテルの朝ごはんは、結構気が利いていた。ギリシャサラダに入っている代表的なチーズはフェタだけど、現地のチーズも選べて、モッツァレラに近いフレッシュチーズで美味しかった。そして沢山のフレッシュフルーツ。その中には毎日薄切りの西瓜も並んでいて塩気のあるチーズとの相性もピッタリ。

西瓜は子供の頃から大好きだ。ココナッツと合わせて、寒天にするとまた違った美味しさが楽しめる。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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