usagi bon ごはん vol.120 落花生のスモーク | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.120 落花生のスモーク

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第120回は、落花生のスモーク。

落花生のスモーク

まずは塩茹でで食べた後に、ぜひお試しください。軽くスモークされたまた違う美味しさに出会えます。

【材料】 4人分
生落花生 100g
乾燥した落花生の皮 20g
砂糖 7g
精製していない塩 少々

【作り方】
1. 落花生は水で良く洗い泥を落とす。
2. 鍋にお湯を沸かし沸騰したら、火を止め、1を入れ蓋をして20分ほど蒸らす。
3. 2をそのまま火にかけ、塩少々入れ、約15分ほど茹でる。芯が残っていなければ、小さなザルでしっかり水気をきっておく。
4. 殻から落花生を取り出して小さなザルに入れておく。
5. 落花生の殻は、レンジで2分ほど温めて乾燥させ、乾燥した落花生の殻を手で揉み崩す。
6. 鉄のフライパンの上にアルミホイルで受け皿を作り、アルミホイルの受け皿に、5の落花生の殻を乗せて、上から砂糖をふる。
7. 6のフライパンの上に金網を置き、4の落花生の入ったザルを置き、ザルが隠れるボウルを被せる。
8. フライパンを中火で熱して煙が出てきたら、弱火にして2分ほど燻す。

シンプルだけど奥深い味

匂いには勿論様々あって、それは季節の始めに頭からセーターを被った時に感じるウールの香り。感触も共にコットンのニットとは違い、これからやってくる冬を感じる。

パリの街は枯れ葉の季節になって、踏み締めた足元から少し朝露の湿気を含んだ苔むしたような香りが漂ってくるのも好きだ。そしてドラム缶を切って作った簡易コンロで焼栗売りの香ばしい香りも直ぐそこから漂ってくる。

夏のTシャツだけの簡単スタイルも実は大好きだけれど、やっぱりお洒落が出来るのはこれからの季節。さあ、散歩に出かけよう。そんなロマンチックなパリの話も事実だけど、以前に比べて減ったとはいえ犬の糞問題は相変わらず……。枯れ葉に気を取られていると『あっ! やっちゃった……』と大変なことになりかねない……。

スモークしたものは肉類以外にも魚やチーズ、オリーブオイルなどにも燻製の香りをつけたのも、食べ物のちょっとしたアクセントになる。シンプルに奥深い味わいを加えるスモークのマジックバトンだ!

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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