usagi bon ごはん vol.119 ネギと牛肉のしゃぶしゃぶ | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.119 ネギと牛肉のしゃぶしゃぶ

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第119回は、ネギと牛肉のしゃぶしゃぶ。

ネギと牛肉のしゃぶしゃぶ

精進出汁をコンソメや鰹出汁などに変えたり、海苔や生姜、柚子胡椒など、お好きなトッピングで楽しんでください。

【材料】 2人分
薄切り牛赤身肉 200g
長ネギ 1本
精進出汁 300ml (※レシピはこちらを参照)
醤油 大さじ1
グレープシードオイル 大さじ1
ケッパー 10粒くらい
精製していない塩 少々
黒胡椒 少々
片栗粉 少々

【作り方】
1. 長ネギは、包丁で細かく切れ目を入れて、4cmくらいの長さに切る。青い所は粗みじん切りにしておく。
2. フライパンにグレープシードオイルを入れ、1のネギをゆっくりと弱火で香ばしく焼く。
3. 2に焼き色がついたら、精進出汁を入れ、醤油を入れて柔らかくなるまで蒸し煮にする。
4. 3の白いネギを取り出して、片栗粉と同分量の水で軽くとろみをつける。
5. 4の中に牛肉を入れてさっと煮る。
6. 器に盛り付けたら、上から刻んだケッパー、包丁で叩いて刻んだ黒胡椒、塩を少々ふりかける。

簡単最高の逸品

スシ、テンプラ、ヤキトリ、スキヤキ、そしてシャブシャブ。ってくらい、海外でも認知度の高い日本料理の代名詞の一つとなっている。個人的には、すき焼きよりしゃぶしゃぶ派なのは、やっぱり基本あっさり味が好きだからだろう。

その不思議な名前を命名したのは70年程前、大阪の高級肉料理店のオーナーだったとか。しゃぶしゃぶに限らず、水炊は、それにしてもなんてシンプルかつ美味しい食べ物なんだろうか!

実は日常的に、殆ど在り合わせの野菜や肉、魚などで、水炊きを山盛り食べて終わりって事が多い。色んなものが食べられるし、味や薬味のバリエーションを変えれば飽きる事がなく食べられる。日本の人は、日替わりや、毎日違うものを食べたい傾向が見て取れる気がするけれど、フランス人は、基本シンプルにこれと決めたら結構同じ物が続いても嫌ではない様だ。

長年の生活で、僕もスッカリそうなって来ているのか、同じメニューが続いても一向に構わない(笑)。そんな訳で美味しく少しの変化も楽しむことが出来るしゃぶしゃぶは、最高の一品なのだ。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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