エディターズトリップ台湾ティーを巡る旅
羽田・成田からわずか3時間のフライトで到着する台北は、週末デスティネーションにぴったり。12月の台北でも平均気温は18℃ほどという比較的温暖な気候から、冬でも街歩きが楽しめるのも魅力です。とはいえ、慌ただしい弾丸旅行では休まらない。近場だからこそできる、フライトもホテルもランクアップした優雅な大人の週末旅はいかがでしょう?
そして何より良いのが、生産者情報やお茶の紹介とともに、二人が何度もトライして見出した淹れ方が説明してあるカード。これが台湾茶をおいしくいただくために一番大事なもの! 自宅でこのカードの説明どおりにいれてみたら、今まで適当にいれていたお茶とは味も香りもまったく別モノ! この茶葉なら1煎めは98℃で45秒蒸らし、2煎めは96℃で1分蒸らす…など、本当に細かく書いてあるんです。
実は茶道のお稽古に通っているのですが、お道具を見るとお抹茶よりも煎茶に近いのかな?という印象。作法というより、約3000種類もあるという台湾茶のそれぞれのベストな淹れ方を習得していかなければならないのが台湾茶の奥深さだそう。お湯の温度から蒸らし時間、またそれが1煎め、2煎め、、、と香りも味も変わっていくにつれて、淹れ方も変わっていくんですね。これを覚えるのは大変…。
この日のお茶会は堅苦しいものではなく、彼らの友人と一緒にお喋りしながらゆっくりと流れる時間を楽しみました。急遽用意されたお花もDennisが友人を迎えに行った際に外で摘んできたもの。お花を飾ってお茶を淹れて話をする、そんな時間を過ごせることがとっても贅沢…。
DennisとVickyも本当にすてきなカップルでした!
Hermit’s Hut
en.hermits-hut.com
いま人気の台湾若手作家の茶器をゲット!
「Hermit’s Hut」二人との出会いは、以前にヌメロ本誌でも掲載させていただいた、うつわ作家・二階堂明弘さんの展示会でした。うつわ好き、茶器好きの二人は台湾から浅草橋に訪れていて! そこで出会い、彼らが台湾から持ってきた茶葉と作家さんのうつわで即席お茶会を行うということに。たまたま居合わせた縁で参加させていただいて、意気投合したのでした。その二階堂さんの茶器もアトリエにたくさん発見。ほかにも気になる素敵な茶器がいっぱい。同じうつわ好き同士ということで、台湾のおすすめ若手作家を教えてもらいました。
なかなか手に入りにくいという、羅翌慎。手にしっくりと馴染む白のうつわは質感が何とも言えず!
絵付けが美しい敦睦窯(Duen-Mu Klin)。
そして若手の中でも注目度が高いという大謙(Da Qian)。この苔シリーズ、とっても気に入ってしまって、悩んで私も台湾茶用のミニサイズの急須を購入しちゃいました! 永康街の裏手にある「罐子茶書館(CANS TEA & BOOKS HOUSE)」にて。
罐子茶書館
住所/台北市大安區麗水街9號台北市
TEL/+886 2 2321 6680
本格台湾ティーがテイクアウトできるスタンド「京盛宇」
そしていま、台湾では本格的な台湾ティーがテイクアウトできるスタンドが流行っているそう。「京盛宇」は、T-SITEの見本になったといわれるジェネラルストア誠品書店や、三越地下に入っているおしゃれなスタンド。
お馴染みの阿里山烏龍や凍頂烏龍、東方美人をはじめ20種類以上もの台湾茶からホット・アイスを選び、その場でちゃんと茶器でいれ、テイクアウト用のボトルで提供してくれます。日本にもたくさんスタンドが出来てほしい! お店では茶葉も販売していて、お土産にも◎なスタイリッシュさです。写真は公式サイトからも拝借。
スパークリングティーが秀逸! おしゃれなティーカフェ「CHIAD」
茶器のお店がたくさんある永康街では、Dennisお勧めのスパークリングティーがある「CHIAO tea salon」へ。外観からカワイイです。お店の中もアーティスティックでおしゃれな空間。そしてウーロン茶&グレープジュースという「秘密花園」を注文。
グラスの縁にはエディブルフラワーが。見た目にもとってもかわいい! ちゃんとウーロン茶の味がしつつ、グレープジュースでもあるという、不思議だけれどもとってもおいしい。よくあるフレーバー的なものとは全く違って、これはここでしか味わえないかも。こちらのカフェ、バッチリ日本語話せる店員さんがいますので安心です。さらにその一人は日本人のイケメンモデルだったりします…!
CHIAO tea salon
住所/大安區金華街164巷1弄2-1號台北市
TEL/+886-2-2351-0671