古関千恵子がナビゲート
バリ島、美しきビーチリゾート「ジンバラン」
ビーチリゾートへ通うこと四半世紀以上のビーチライター古関千恵子が案内する世界の絶景ホテル。今回は、2つのフォーシーズンズ リゾートで濃縮バリ島体験。神々の島で受け継がれるカルチャーに触れる旅「ジンバラン」編。
新しくなったプレミアオーシャンヴィラは、ガーデンも含めると広さ300平方メートル。プライベートプールは32%ワイドになって広さ17平方メートルに。アランアランで葺いた屋根のバレ(ガゼボ)は、読書やお昼寝に好都合な、まさにアウトドアのリビングルーム。ふと目線を上げると、水平線が広がるのが嬉しい。
プレミアオーシャンヴィラは、ベッドルームとリビングを合体させることで、よりワイドに感じるデザインに。プライベートプールやバレへとつながる大きなスライドドアからは、太陽光がたっぷりと注ぐ。シモンズ社によるオリジナルのベッドが安眠に導いてくれる。バスルームはクラシカルなデザインのバスタブが置かれ、入浴タイムを楽しくさせるバスソルトやお香などアメニティも多彩に用意されている
朝食をお部屋へ運んでもらう、インヴィラ・ダイニング。新鮮なフルーツやシリアル、好みの卵料理、デニッシュやベーグルの盛り合わせなど、テーブルに載せきれないほど、料理がずらりと並ぶ“ヴィレッジ ブレックファスト”。焼き鮭、味噌汁、焼き海苔、香の物、ごはんの、シンプルな和食メニューもある
フォーシーズンズリゾート バリ アット ジンバランベイ
Four Seasons Resort Bali at Jimbaran Bay
住所/Jimbaran, Kuta Selatan, Bali, Indonesia 80361
Tel/+62-361-701010
HP/www.fourseasons.com/jp/jimbaranbay
フォーシーズンズリゾート バリ アット ジンバランベイではシチュエーションも多彩にタイニングスペースを用意。長さ57メートルのプールがのびるビーチフロントの「スンダラ」、高台から大海原を望むセミオープンの「タマン・ワンティラン」、メインプール近くの「プールテラスカフェ」。それぞれ場の雰囲気やメニューが異なり、ディナーにはテーマビュッフェなどもあり、アトラクティブな演出で楽しませてくれる。
朝から食べ過ぎ注意の「タマン・ワンティラン」
朝食は「タマン・ワンティラン」にて。ビュッフェに加えて、その場で切り分けてくれるフルーツスタンドや、ゆでたてを供してくれるヌードルコーナーなど、オーダーする楽しみも。指差しでOKなので、難しいことは一切なし。ランプータンやドラゴンフルーツなど、南国ならではの果物をたっぷりいただこう。ビュッフェのラインナップも、もちろん大充実!
オープンな造りのテーブル席。眼下にはジンバラン湾が広がり、遠くに飛行機が離発着する国際空港を望む。生演奏のリンディック(木琴)の旋律に耳を傾け、バリ島に来た喜びをかみしめながら、食事を楽しもう
ビュッフェのメニューにはデニッシュやシリアル、ヨーグルトに加え、インドネシア料理に和食も並ぶ。さらにその場で調理してもらうヌードルや卵料理コーナーも。一巡してからチョイスせずに、食べたいものを次から次へと盛ってしまうと、皿の上がとんでもないことに!?
外からもやってくる人気のビーチクラブ「スンダラ」
ジンバラン湾のオンザビーチに位置するクリエイティブなアジア料理の「スンダラ」。活気あふれるオープンキッチンと海の眺めが広がるダイニングエリア、ソファを並べたテラス席、エアコンの効いたバーエリアからなる。ジンバラン湾に平行して57メートルものプールがのび、ビーチクラブとして宿泊していない、外からのゲストも多い。
プールサイドのビーチベッドに寝転んでいると、“プールアテンダント”と呼ばれるスタッフが冷やしたフルーツやドリンクをサーブ。サンスクリーンの用意までも。さらにプールで泳いでビーチベッドへ戻ると、サングラスが磨かれているなんて、サプライズのサービスも!
写真上は「スンダラ」のエントランス。写真下は海を望むダイニングエリア。背後にオープンキッチン、テイクアウトができるデリコーナーもある。2階にはクッキングクラス用のスタジオが。
デイタイムはカジュアルながら、サンセット時やディナーはロマンティックな雰囲気に。ワインリストも充実しているので、ゆっくりと夜の海を愛でるのも一案
フォーシーズンズリゾート バリ アット ジンバランベイ
Four Seasons Resort Bali at Jimbaran Bay
住所/Jimbaran, Kuta Selatan, Bali, Indonesia 80361
Tel/+62-361-701010
HP/www.fourseasons.com/jp/jimbaranbay
最新メソッドからハンドタッチまで、多彩なウェルネス体験
最新ウェルネス体験を積極的に取り入れているフォーシーズンズ。たとえば、ヨガも数種類を揃えている。注目は、日本でも人気のANTIGRAVITYヨガ。ハンモックを使って、重力から解放された状態でムリなく難しいポーズをとることができ、すっきりとリフレッシュ効果も。早朝に行うスーリヤナマスカーラ、ナイトファイヤーヨガ(ヴィンヤサヨガ)、ハタヨガなど、初心者やベテラン、目的に応じてチョイスができる。
神々の島、バリ島ならではのスピリチュアルヒーラーによるセッションなど、トリートメントのみならず、心に平穏を与えてくれる体験も。“バリの音”という意味の「スアラジンバラン」というトリートメントでは、楽器(ガムランの銅鑼)を使って、心・ボディ・魂を浄化、同調させた後に、ボディ&フェイシャルを行う。そんな伝統的な手法の一方で、針を使用しないのに角質を除去し、高濃度セラムが注入される“PURE TDA フェイシャル”も。リラックスしたリゾートの空気も、スパの効果を倍増してくれるはず。
エッセンシャルオイルはローズやパチュリ、レモングラスなど、天然の素材を使用。トリートメントルームは、スパ施設内のほかに、海に張り出した「オーシャンバレ」や「ヨガバレ」、「ホリスティックバ」、3つの屋外のバレ(ガゼボ)もアレンジ可能。
ハンモックを利用することで、重力から解き放たれるANTIGRAVITYヨガ。逆さの状態で宙に浮いたり、空を飛ぶ気分を味ったり、凝ったアタマがやわらかくなった感じ
スパのレセプション。セラピストと一緒に目指すゴールを見据えて、トリートメントのメニューをチョイス。
やさしい風と波音に包まれる「オーシャンバレ」。自然とひとつになるような、リラックスした気分でトリートメントが受けられる。
フォーシーズンズリゾート バリ アット ジンバランベイ
Four Seasons Resort Bali at Jimbaran Bay
住所/Jimbaran, Kuta Selatan, Bali, Indonesia 80361
Tel/+62-361-701010
HP/www.fourseasons.com/jp/jimbaranbay
市場で食材を仕入れ、レシピを学ぶクッキング教室
フォーシーズンズで腕を振るうシェフから、本場インドネシア料理の調理法とヒミツのレシピを教えてもらう「ジンバランベイ クッキングアカデミー」。ローカルで賑わう朝の市場へ出かけて、見極めるポイントを習いつつ食材を仕入れるところからスタート。リゾートに戻り、軽く朝食をいただいた後に調理を始める。
生徒たちはシェフのお手本を見よう見まねで、調理に挑戦。初めて見る食材や、インドネシアならではの盛り付け方法など、料理の初心者からベテランまでタメになる内容だ。メニューはバリ(2種類)、ジャワ、ヌサ トゥンガラ、スラウェシ、スマトラの6種類から日替わりで(週1回、キッズ向けのペストリー教室もアリ)。費用は1名90万インドネシアルピア。
ジンバランの市場を見学しながら、食材を仕入れる。水揚げされたばかりの魚から野菜、乾物まで、まさにバリ島の胃袋をみるよう。日本ではなじみのない食材もあり、見分け方をシェフ自らが伝授してくれる。
シェフのクリスさんが手ほどき。今回は、バナナの葉で鶏ひき肉を包んだ蒸し料理や、キンメダイのグリル、カボチャのデザートなど、バリ料理6品を仕上げる。中でもレモングラスやエシャロットで作る、スパイシーな“サンバルマタ”は、魚料理や野菜料理、なんでも合う万能調味料。帰国後、バリ島の味が恋しくなったら、ぜひ試して!
ターメリックで炊いたごはんに、できたてのサンバルマタを乗せてお味見。うまーい!! 作ったおかずを1プレートに盛り合わせ、ナシ・チャンプルー(おかず乗せごはん)が完成。レッツ、試食!
参加者にはレシピ本とエプロン、そして修了証がプレゼントされる。自宅でバリ料理を再現することで、旅の思い出を味覚で楽しもう。
フォーシーズンズリゾート バリ アット ジンバランベイ
Four Seasons Resort Bali at Jimbaran Bay
住所/Jimbaran, Kuta Selatan, Bali, Indonesia 80361
Tel/+62-361-701010
HP/www.fourseasons.com/jp/jimbaranbay
Text & Photos: Chieko Koseki