新作ジュエリー6つの秘密。清原あいかの「ティファニー ペーパー フラワー」レポート3
「Tiffany & Co.(ティファニー)」の新しいフラワーモチーフのジュエリー「Tiffany Paper Flower(ティファニー ペーパー フラワー)」がいよいよ9月、日本で発売。世界に先駆けてまず5月にアメリカで発売され、これを記念したイベントがニューヨークにて開催された。Numero.jpでは、ニューヨークのイベントレポートと、この新作ジュエリーについて清原あいかがマニアックにご紹介!
Introducing the Tiffany Paper Flowers Collection
ティファニーラヴァーのための「ティファニー ペーパー フラワー」6つの秘密
新コレクション「ティファニー ペーパー フラワー」は、長年のティファニーファンにとっても、非常に心惹かれるコレクションに仕上がっている。それは、ブランドを知り尽くし研究し尽くしたうえで、“ティファニーの歴史を新しい形で再解釈したかった”と語るリード・クラッコフ氏と長年の歴史を支え続けるティファニーの素晴らしいクラフトマンシップとが融合したコレクションだから。それでは、ティファニーの歴史を振り返りながら、「ティファニー ペーパー フラワー」を解剖いたします。#1 Daily Wearable
ダイヤモンドなのに、とっても軽やか!
ティファニー ペーパーフラワー クラスター リング #6(プラチナ×ダイヤモンド)¥990,000(ともに予定価格)
注目のディテールは、花びら。ダイヤモンドを使用しながらも軽やかな印象の秘密は? それは、紙から切り取られたようなエッジィなアウトラインにポイントが。美しく磨き上げ、精巧な細工を施したプラチナをベースに、光り輝くパヴェダイヤモンドをセット。また、右のリングのように、すべてパヴェダイヤモンドを敷き詰めず、プラチナを使用することで抜け感を。この抜け感、無駄がないモダンなデザイン……。シンプリシティを得意とするリード氏が生み出した、デイリー使いにぴったりなジュエリーだ。
ティファニー ペーパーフラワー オープン ペンダント(プラチナ×ダイヤモンド)¥635,000
抽象化した花びらを一枚ずつリベットで固定して形作っていく。花びらや花には一つたりとも同じ物はなく、 どれも唯一無二。まさに、花びらを一枚ずつ手作業で作り上げる作業。
#2 Natural Beauty
リード氏ならではのモダンな自然主義
ティファニー ペーパーフラワー ピアス(プラチナ×ダイヤモンド)価格未定
創業者チャールズ・ルイス・ティファニーが”母なる自然こそ偉大なデザイナー”と語るように、動植物の美しさを高く評価する自然主義は、ティファニーの伝統的な考え方の一つ 。新コレクションは、アールヌーヴォー初期から現代に至るまでの、ティファニーの豊かな自然主義の歴史を色濃く反映。そして、リード氏ならではの洗練されたひねりの効いたモダンなアプローチで勝負。
ティファニー ペーパーフラワー 3 クラスター リング #6(プラチナ×ダイヤモンド)¥1,980,000(予定価格)
#3 The Legendary Yellow Flowers
ブランドの代名詞イエローダイヤモンドをセット!
ティファニーといえば、世界最大級のイエローダイヤモンドを思い浮かべる人が多いだろう。1877年アフリカのキンバリー鉱山で発見され、翌78年創業者チャールズ・ルイス・ティファニーが購入したことからその歴史は始まる。そんなティファニーの代名詞ともいえるイエローダイヤモンドは、今コレクションではホタルのボディに可愛らしくコロンとあしらわれた。
#4 Why Is Fireflies?
コレクションの陰の主役に注目
ティファニー ペーパーフラワー ファイヤーフライ ペンダント(プラチナ×ダイヤモンド×イエローダイヤモンド)¥1050,000
重なり合った花びらの間に隠れているのが、美しい「Firefly(ホタル)」。グラフィカルなコレクションの中で、光り輝くホタルは何か魔法的な存在であり、コレクションにストーリー性をもたらしてくれる、陰の主役モチーフ! リード氏もこのリングが一番のお気に入りだそう。
ティファニー ペーパーフラワー ファイヤーフライ クラスター リング #6(プラチナ×ダイヤモンド×イエローダイヤモンド)¥2,250,000(ともに予定価格)
#5 The Original Tanzanite
ティファニーに見出されたストーン、タンザナイト
ティファニー ペーパーフラワー ドロップ ピアス(プラチナ×タンザナイト×ダイヤモンド)価格未定
フラワーをひときわ生き生きと表現し、神秘的な存在にしているのが、鮮やかなパープルのタンザナイトだろう。歴史を遡ると、1968年、タンザニアのキリマンジャロ山の近くで採れた青色の透明な石を当時のティファニーの社長がタンザナイトと名付け、世の中に発表したのだとか。タンザニアの夜を思わせるミステリアスな透明感ある石は、今もティファニーを象徴するジェムストーンである。
ティファニー ペーパーフラワー ドロップ ピアス(プラチナ×タンザナイト×ダイヤモンド)¥1,190,000(予定価格)
#6 Hystoric Irises
ブランドと由縁の深いアイリス
ティファニー ペーパーフラワー ドロップ ピアス(プラチナ×タンザナイト×ダイヤモンド)価格未定
長い歴史の中で、自然界のモチーフを見事に再現してきたティファニー。その中でも、アイリスフラワーはブランドの歴史において、重要な意味を持つ花。1900年のパリ万博にてグランプリを受賞したモチーフであり、またブランド創設初期のジュエリースケッチにも残っているという、とても由縁が深い花なのだ。
ティファニー ペーパーフラワー オープン ドロップ ピアス(プラチナ×タンザナイト×ダイヤモンド)¥1,980,000(予定価格)/以上すべてTiffany & Co.(ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク)
アイリスが描かれた1881年の貴重なスケッチ
……というわけで、リード・クラッコフ氏のティファニーへの限りない敬意と、ブランドが誇る職人のスペシャルな技術が融合した「ティファニー ペーパー フラワー」。デイリーなファインジュエリーからハイジュエリーまでの幅広いラインナップは、女性ならば必ず欲しい!が見つかる新しいジュエリーコレクションであること間違いなしです。ぜひチェックしてみてください。
What’s Tiffany Paper Flowers?
「ティファニー ペーパー フラワー」とは?
2017年2月にチーフ・アーティスティック・オフィサーに就任した、リード・クラッコフが手がけた最初のジュエリーコレクション。ティファニーの歴史に深い関わりを持つアイリスの花に、現代的な解釈を加え、デザインされた架空の花「Paper Flowers」。インスピレーションは、紙から切り取られた何枚もの花びら。散り散りに舞うこの花びらを一つに留め作られたジュエリーだ。本物の花よりシンプルでもっと詩的。女性らしさとインダストリアルなモダニティがバランスよく共存した、アメリカンジュエリーの真骨頂であり、リード・クラッコフのクリエイティビティが光る、ティファニーの全く新しいジュエリーコレクションである。なお、このコレクションの日本での展開は9月1日からを予定している。お楽しみに!
Edit & Text:Aika Kiyohara