JO1河野純喜インタビュー「2年目はもっと強く、成長できる手応えを感じています」 | Numero TOKYO
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JO1河野純喜インタビュー「2年目はもっと強く、成長できる手応えを感じています」

旬な俳優、女優、アーティストやクリエイターが登場し、「ONとOFF」をテーマに自身のクリエイションについて語る連載「Talks」。vol.72はグローバルボーイズグループ「JO1」の河野純喜にインタビュー。

サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生し、世界を舞台に活躍する、グローバルボーイズグループ「JO1」。デビュー2年目に突入し、リリースされる3rdシングル『CHALLENGER』では、さらに成長した姿を見せた。先行配信された『Born To Be Wild』はすでに大きな話題になっているが、この曲でセンターを務めるメインボーカルの河野純喜に、今、彼らが挑戦していること、目指す地点について聞いた。

自らアイデアを提案し、多様な表現に挑戦した「Born To Be Wild」

──今回のシングル『CHALLENGER』では、初のセンターですね。
「最初はすごく緊張してたし、センターらしくならなあかんってプレッシャーを感じてたんです。でも、今までセンターを務めた豆(原一成)や(川尻)蓮君、(川西)拓実に『センターの期間はそんなに長くないから、とにかく楽しまないともったいない』とアドバイスしてもらったので、今は楽しむことを重視しています」

──河野さんといえば、ポジティブで元気というイメージがありますが、普段は緊張しやすいタイプなんですか。

「わりと緊張するほうですね。いい緊張感もありますけど、成功するか不安で緊張するのは良くないので、そういう時は自分に自信がつくまで、とにかく練習します」

──スポーツをする人は、自分自身にポジティブだと言い聞かせて、試合のモチベーションを上げる場合がありますよね。

「僕はそのタイプかもしれないです。ネガティブ気質だからこそ、ポジティブにならなあかんと意識しているところはあります」

──今回のシングルで、個人として、そしてグループとして、チャレンジしたことは?

「ボーカル面でいうと、『Born To Be Wild』はアドリブの部分がすごく多いんですけど、レコーディングでは、こういうフェイクを入れてみたいとか、こんな声質で歌ってみたいとか、自分のアイデアを提案して、いろんな歌い方を試すことができました」

──今回のシングルは6曲収録されていますが、お気に入りの曲とフレーズをひとつ挙げるとしたら?

「全曲大好きなんですけど、ひとつ選ぶとしたら『君のまま』の、『君は君のままで 優しいそのままで』というサビの部分です。誰もが生きていると自分を見失いそうになる瞬間があると思うんですけど、この曲は『そのままが一番素敵だよ』と語りかけてくれて、この曲を聴くと、自分を見つめ直すことができるような気がします」

「JO1らしさのひとつは、僕らが成長する姿をみんなに届けること」

──先行配信された『Born To Be Wild』は、配信直後から絶賛の声など、大きな反響がありました。デビューから丸1年が経ち、何が変化したと思いますか。

「デビュー2年目に突入しましたが、自分たちでも正直、まだ完成形じゃないと思うし、もっとできると信じて毎日練習しています。よく、メンバーとJO1らしさって何だろうと話し合っているんですけど、そのひとつは“成長”なんじゃないかと思っているんです。尊敬する先輩方を目指して、誰よりも人一倍努力して。特に今年は積極的にいろんな挑戦をして、僕らが成長する姿を、JAMのみんなや僕たちのことをまだ知らない人にも届けていきたいと思っています」

──JO1が目指す理想の姿とは?

「まず目標として掲げているのは、日本で一番のパフォーマンスグループになること。メンバーが11人いるので、11通りのパフォーマンスができたらいいなと思っています。例えば、僕がセンターになったら僕のスタイルに、次の曲で誰かがセンターになったら、その人が得意なダンススタイルを全員が取り入れるとか、11通りの楽しみができるけれど一体感もある。そんなパフォーマンスができたら理想やなって、メンバーとも話しています」

──メンバー同士でよく話し合いをするんですか。
「昨年の年末ぐらいから、メンバーもスタッフさんも含めて、これからのJO1について、すごく話し合うようになりました。最近、ますます楽しくなってきたんですよ。お互いの仲も深まって、なんでも言える関係になって、お互いに考える理想や意見をたくさん交わすようになりました。全員で集まって話すこともあるし、リーダーの(與那城)奨くん、ダンスリーダーの(川尻)蓮くん、ボーカルリーダーの僕の3人で集まって話し合うこともあります」

──それは、パフォーマンスのことや練習のことについて?
──
「そうですね。それから、夢とか人生とか(笑)。もっといろんなことが出来るし、もっと強くなれる。そう考えると将来が楽しみやなって、メンバーみんなで話しています」

──ちなみに、ケンカすることは?

「めっちゃしますね、しょうもないことで。昨日も、(木全)翔也がちょっかいをかけてきたのでスルーしてたら、『俺に厳しくないですか?』って。そのあとLINEで『すいませんでした』って謝ってきました。それ、ケンカじゃないかもしれないけど(笑)。もちろん、パフォーマンスで意見がぶつかることもあります。それも、お互いの信頼関係があるから言えることなので、すごくいい関係になっていると思います」

「ファンからの応援は、毎日いろんな瞬間に、僕らの力になっています」

──昨年は「MTV VMAJ 2020(MTV Video Music Awards Japan)」の「Rising Star Award」、さらにアジア最大級の音楽授賞式「2020 MAMA(Mnet ASIAN MUSIC AWARDS)」では「Best New Asian Artist」を受賞しました。今年2月には韓国の人気音楽番組『M COUNTDOWN』にも出演し、それも大きな反響がありました。

「僕たちのグループが、韓国の大きなイベントや音楽番組に出演するのは異例なことなので、色んなご意見があるんじゃないかと覚悟していたんです。でも、僕たちが今できる最高のパフォーマンスをお見せすることができて、その結果、いい反応をたくさんいただいたので、すごく嬉しかったです。『M COUNTDOWN』では、パフォーマンス中、チッケム(メンバーひとりにフォーカスした動画)を撮っていたことを知らなくて。ステージの袖にはけたとき、(金城)碧海がバーンと肩を組んできて、めっちゃ笑っちゃったんですけど、それがチッケム(※)に収録されて、それにみんなが反応してくれたと聞いて、あの時、笑っといてよかったなと思いました(笑)」

──昨年からのコロナの影響で、JAM(JO1のファン)に、直接会える機会はまだまだ少ないですよね。

「すごく不安ですけど、この状況の中でも応援してくれることがすごくありがたいし、みんなに早く会いたいです。コロナ前のファンミーティングは、これまでで一番楽しかった思い出だし、今でもその光景をよく思い出します。直接、会えないけど、応援コメントを見つけたりすると、早くみんなに恩返しできるようにとにかく頑張ろうと思います。みんなからの応援は、毎日、いろんな瞬間に僕らの力になっています」

──世界中から、いろんな言語での応援コメントがありますよね。

「すごく嬉しいです。僕、英語はだいたいわかるんですけど、他の言語は翻訳アプリを使って読んでいます。よく木全(翔也)が『この英語のコメント、“KIMATA”だけは読めるんだけど、なんて書いてあるんですか』って聞いてくるんですよ」

──結局、木全さんと仲がいいんですね(笑)。

「そうですね(笑)。いろんな国の方が応援してくださって、早くみんなの前でパフォーマンスができたらいいなと思っています」

「未来のJO1のために、音楽を勉強し表現の幅を広げる」

──今回の『CHALLENGER』を含め、JO1の曲は、日本や韓国など、様々な地域をベースにするミュージシャンが制作に参加しています。それは歌い方にも影響しますか。

「そこはあまり意識していません。一番大切なのは、歌詞の気持ちを理解して歌うことで、そこから僕らの表現が生まれると思っています」

──河野さんは、EXILEのATSUSHIさんに憧れてこの世界を目指したそうですが、他にもよく聴く韓国や海外のミュージシャンは?

「EXOさんが好きで、特に『Stronger』は何度も聴きました。今は、ベクヒョンさんの曲と、ブルーノ・マーズさんの『Leave The Door Open』をよく聴いています」

──K-POPは、前から好きだったんですか。

「母親がチャン・グンソクさんとSUPER JUNIORさんのファンだったので、家でよくK-POPが流れていて、そこから自分でも聴くようになりました」

──最後に、5年後、10年後、JO1はどうなっていたいか。それに向けて今、挑戦していることを教えてください。

「たくさんの人前で、ステージに立っていたいですね。京セラドームを始め、夢は世界ツアーです。いつか絶対に実現したいです。自分の表現の幅を広げるために、今は音楽を勉強しています。いろんなジャンルの曲を聴いたり、ピアノやギターも練習しているので、いつかライブで披露したいと思っています」

──個人的に、これから挑戦したいことは?

「フルマラソンと登山。状況が落ち着いたら、きれいな景色を見に行きたいですね」

©LAPONE ENTERTAINMENT
©LAPONE ENTERTAINMENT

JO1 3rd SINGLE『CHALLENGER』

発売日/2021年4月28日(水)
価格/
初回限定版A ¥1,900(CD+DVD/応募抽選券(シリアルナンバー)1枚/トレーディングカード1枚(初回限定盤 A 11 種類の中から 1 枚をランダム封入)/ソロアザージャケット1枚(初回限定盤 A 11 種類の中から 1 枚をランダム封入)/JO1デジタルメッセージトレーディングカード1枚)
初回限定版B ¥1,900(CD+フォトブックレット/応募抽選券(シリアルナンバー)1枚/トレーディングカード1枚(初回限定盤 B 11 種類の中から 1 枚をランダム封入)/ソロアザージャケット1枚(初回限定盤 B 11 種類の中から 1 枚をランダム封入)/JO1デジタルメッセージトレーディングカード1枚)
通常盤 ¥1,400(CD/応募抽選券(シリアルナンバー)1枚/トレーディングカード1枚(通常盤 11 種類の中から 1 枚をランダム封入)/ソロアザージャケット1枚(初回限定盤 B 11 種類の中から 1 枚をランダム封入)/JO1デジタルメッセージトレーディングカード1枚)
URL/https://fc.jo1.jp

【注釈】

(※)チッケム……メンバー1人をクローズアップした「推しカメラ」映像。

Photos:Takao Iwasawa Interview & Text:Miho Matsuda Edit:Shiori Kajiyama

Profile

河野純喜Junki Kono 1998年1月20日生まれ、奈良県出身。2019年、サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』に参加し、グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバーとして、2020年3月にシングル『PROTOSTAR』でデビュー。8月にセカンドシングル『STARGAZER』を発売。11月には1STアルバム『The STAR』をリリース。アジア最大級の音楽授賞式「2020 MAMA(Mnet ASIAN MUSIC AWARDS )」において「Best New Asian Artist」を受賞、「MTV VMAJ 2020(MTV Video Music Awards Japan)」では今後大躍進が期待される新人アーティストに贈られる特別賞「Rising Star Award」 を受賞。ソロで参加した、YouTubet チャンネル「THE FIRST TAKE」での『無限大』『Voice(君の声)』も大きな話題となった。

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