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People Talks

多部未華子インタビュー
「良くも悪くも、嘘がつけないんです」

旬な俳優、女優、アーティストやクリエイターが登場し、「ONとOFF」をテーマに自身のクリエイションについて語る連載「Talks」。 vol.8は女優、多部未華子にインタビュー。

Photo:Akihito Igarashi 
Hair & Make-up:Mihoko Fujiwara(LUCK HAIR) 
Stylist:Noriko Fujitani 
Interview & Text:Tomoko Ogawa 
Edit:Yukiko Shinmura

恋愛も仕事も流されるままに生きてきた、25歳の主人公・志乃の本気の恋を描き、女性たちの熱い支持を集めたジョージ朝倉の人気コミックを、田口トモロヲ監督が映画化した『ピース オブ ケイク』。ダメダメながら、真正面から恋にぶつかっていく志乃を演じ、これまでの彼女のイメージとはまた異なる、愛らしい魅力を見せてくれた女優の多部未華子。現在26歳の彼女は、恋する等身大のヒロインにどんな思いを巡らせたのだろうか。

自分と似てる!? 恋する主人公にずっと共感していました!

──志乃に対する第一印象を教えてください。

「流されやすくて、(男性と)すぐ関係をもってしまうイメージ(笑)。変わろうとはしているんだけど、でも人って結局あまり変わらないですよね」

──25歳のヒロインということで、共感した部分はありました?

「原作も映画も、心の声に共感するところはたくさんありました。付き合う前に他力本願にどうにかなればいいと思ってしまうところもそうだし、付き合ってから不安になる気持ちもわかる。恋愛の最終目的地が何なのかは人によって違うと思うんですけど、そこに行くまでに失敗はつきもので、でも次は必ず失敗しないって思ったり、もう男なんて要らないって思いながら、結局また誰かに出会って好きになっちゃたり、そういう一つひとつに共感していました」

──そうなんですね。これまでとは異なる印象のキャラクターだなという思いはありました?

「私自身は自分とかけ離れすぎたという感覚はありませんでしたが、世間的にこういうイメージとは違うだろうなという自覚はありました。もちろん似ていない部分もあるんですけど、すごく志乃ちゃんに似ているところもあって、私もこんな感じなんだけどな〜と思いながら演じていました」

──志乃が感情を爆発させるシーンがありましたが、多部さん自身は感情を溜め込むタイプ? それとも小出しに出すタイプ?

「思いっきり顔に出てしまいます。溜められないです。顔に出て、察してもらって、その後自分から言うという感じでしょうか。そのときに思ったことは即座に言います。すぐに怒ります。だから、溜め込んで『あのときはこうだった!』みたいなことはあまりないです。その都度怒っています(笑)。嘘がつけないんですよね、良くも悪くも」

──監督に対しても、違うなと思ったら顔に出ていたんですかね。

「たぶん、すごく出ていたと思います。監督に限らず、助監督さんに『あのとき多部さん、こう思ったでしょう』と言われて、だいたい的中していました(笑)。わかりやすいと思います。だから周りから助け船を出してもらったりしていました」

Profile

多部未華子(Mikako Tabe)女優。1989年1月25日、東京都生まれ。映画『HINOKIO』のオーデションで1000人を超える応募者の中からメインキャストに抜擢され、05年に本作品で映画デビュー。以降、映画、ドラマ、舞台、CMなど多方面で活躍。映画『HINOKIO』『青空のゆくえ』で第48回ブルーリボン新人賞受賞。舞台『農業少女』で第18回読売演劇大賞・杉村春子賞(新人賞)、同優秀女優賞を受賞。長塚圭史作・演出の舞台『ツインズ』など。

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