高良健吾インタビュー「子どもと接することで父性が芽生えた」 | Numero TOKYO - Part 4
Interview / Post

高良健吾インタビュー
「子どもと接することで父性が芽生えた」

2005年のデビューから10年目を迎え、実力派俳優として、映画だけでなく、大河ドラマでも活躍中の高良健吾。幼児虐待や学級崩壊といった問題を通して、希望という可能性を描いた中脇初枝の小説をベースに、『そこのみにて光輝く』の呉美保監督が映画化した最新作『きみはいい子』では、まじめだけれど優柔不断でな小学校の新米教師・岡野を演じる。映画について、そして役者として今思うこととは?

変わるしかない、変わるべきなのが役者 ──現場にいてもリラックスしていられるタイプなんですかね。 「そうかも。でも、その中でも緊張は常にしているから、それはしょうがないことなんです。以前はその緊張が足を引っぱってきたけれど今は普通だし、それがあったことでやれてきたこともたくさんあるから」 ──オフの日はどんなことをされてるんですか? 「仲間でライブに行ったり旅行をしたり。昔はスケジュールが空いたら必ず旅をしてました。3年前行ったグランドキャニオンがめっちゃ楽しかった! 2泊3日でキャンプしたんです。夜は寒いんですよ、風に悩まされましたね。次は念願のアイスランドへ行く予定です」 ──役者デビューから今年で10年目ですが、自分が変わったなと思いますか? 「変わりまくりです。自分たちの仕事は、変わるべきですよね。じゃないと面白くない。もし、自分の芝居が超つまんなくなったら、俺が終わってるときです。俺が超つまんない人間になったと、自分が自分に対してそう思ったとき。だとしたらヤバいから、変わるしかないし、変わるべきだと思ってます」 スーツ¥370,000、シャツ¥47,000/ともにラルフ ローレン パープル レーベル(ラルフローレン Tel 0120-3274-20)

Photo:Satomi Yamauchi 
Hair & Make-up:Satoka Takakuwa 
Stylist:Kazuhiro Sawataishi 
Interview & Text:Tomoko Ogawa 
Edit:Yukiko Shinmura

Profile

高良健吾(こうら・けんご)俳優。1987年生まれ。熊本県出身。2006年、映画『ハリヨの夏』で映画初出演後、映画、ドラマを中心に活躍。11年『軽蔑』で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。12年『苦役列車』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞受賞。13年『横道世之介』で第56回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞。15年『悼む人』で主演。現在、NHK大河ドラマ『花燃ゆ』に出演中のほか、声優に参加した映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』公開中。熊本市のわくわく親善大使。幻冬舎の文庫フェアのキャラクターを務める。

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