おしゃれなあの人の冬の足元スタイルを拝見!
一年で一番おしゃれが楽しい季節がやってきた! まずはスタイルのカギを握るシューズをどうすべき? そこで、自分らしいおしゃれを楽しむ8人の足元事情を調査。この冬トライしたいスタイルからお気に入りの一足まで、リアルに参考にしたいスナップをモデルのエモン久瑠美が撮りおろす。
菊乃
PURPLE THINGSデザイナー
自分のルーツでもある長年の相棒
一年の9割はスニーカーという菊乃さん。Nikeの名作「エア フォース 1」は、もう何足目かわからないくらいリピートするほどのお気に入り。「白と黒を両方持っていて、どちらも中学生の頃から愛用しています。昔からヒップホップが好きなのですが、その影響もあってエアフォースワンを履くようになりました。自分のルーツの一つでもあります」
その日のコーディネートは靴から選ぶことが多いそう。「レオパード柄のパンツを合わせて、全身ストリートっぽくならないようにしました。ニットは古着です。実は、あまり服を買うタイプではなくて。物持ちが良いほうなので、気に入ったものを長く着続けることが多いです」
この冬他に気になるシューズは?「ローファーがすごく好きで。Marniで気に入ったものを見つけたのですが、合うサイズがなく断念しました。そろそろ大人になったので、革靴を履きたいなと思っています」
柴田麻衣子
RESTIR クリエイティブディレクター
ロングブーツ熱が再燃!
普段は断然ヒール派という柴田さん。今シーズンの本命はロングブーツ。「今年はロングブーツがトレンドにカムバックしたので、久しぶりに履きたい気分です。せっかくなので、デザイン性のあるフェイクのパイソン柄にしました」
シューズは「シーズン性の高いアイテム」と言い、まず先に何を履くかを決めてから他の服を買うようにしているというこだわりぶり。この日はブーツにハーフパンツを合わせ、ベージュ系のトーンに小物で色をプラスした上級者スタイル。
「ワントーンで全身をまとめるのに最近ハマっています。うまくまとめるコツは、今日のようにシューズとインナーなどどこか二箇所の色味を合わせること。そこに普段合わせないような色を小物で持ってきて、遊んでみました」
シューズラバーの柴田さんにとって、ヒールとは?「女性の特権ですし、やっぱり履くと気分が上がりますね」
中田みのり
モデル
歩きやすさ重視のブーツが定番
ボーイッシュなストリートスタイルが得意の中田みのりさん。定番シューズはDr. Martensやスニーカーなど、歩きやすさを一番に考えたもの。「持っている服に合わせやすいこともあり、カジュアルな靴を愛用しています。デニムなどのパンツスタイルが多いですが、ミニスカートを履くときはこういうボリュームのある厚底ブーツを合わせるのが好きです」
この日はThe Dallasの花柄レギンスをポイントに。「花柄は自分にとっては新しいチャレンジで、これは甘すぎないところが気に入っています。同じ柄のロングTシャツも買いました。いつもは黒を着ることが多いのですが、最近ではベージュのアイテムや白いパンツを買ってみたりと、私のなかでは大きな変化ですね」
今はなんと断捨離を実践中!? 「少ないワードローブからコーディネートできる人になりたいなと思っています。それに合わせられるベストなものを買わないと、と考えたら買い物も結構悩みますね。まだまだ物は多いんですけれど(笑)」
市川渚
クリエイティブ・コンサルタント
山でも街でも使える本格派ブーツ
ファッションとテクノロジーをつなぐクリエイティブ・コンサルタントとして活躍する市川渚さん。スエードのブーツはWhite MountaineeringとアウトドアブーツブランドDannerとの人気コラボモデル。「アウトドアっぽいけれど、街でも履けるようなブーツが欲しくて購入しました。靴にボリュームがあるので負けないように、ブーツがちらっと見える丈感のスカートを合わせてみました」
今シーズン他に気になるアイテムといえば?「長年履いているものばかりなので、ヒールを新調したいですね。アウターはもうたくさん持っているのですが、フェイクファーのカラーコートも気になります」
靴に求める条件は、「気分が上がること。靴って家を出る最後に履きますよね。最後の仕上げにえいやっ!と気合いを入れる、みたいなところはありますね(笑)」
Erika
Luby Sparks ボーカル
シューズ×ソックスで遊び心を
注目バンドLuby Sparksのボーカルを務めるErikaさん。ウッドソールが特徴の個性派サンダルはヴィンテージ。「シューズは大阪のitimiというお店で見つけました。古着屋さんはよく行きますね。ワンピースがすごく好きで、ヴィンテージのドレスも集めています」
この冬の足元計画は?「冬は重めのブーツに偏りがちなのですが、ソックスを合わせて楽しみたいなと思っています。タイツも好きで、結構コレクションしています。これまであまり履いてこなかった、きれいめなヒールも気になりますね」
髪色を黒に染めたこともあって、色を使ったファッションにも挑戦したいそう。歌うときは足元にもこだわりが。「音楽的に可愛い感じが多いので、ゴツめの靴を履いてバランスをとったりしています。元々ゴスが好きなので、厚底がお気に入りです!」
瀧見サキ
SAKIAS デザイナー
日々の実感から生まれた美しい靴
履き心地の良さと、脚を美しく見せてくれるデザインが女性たちから支持を集めるシューズブランド、SAKIAS。瀧見さんにとっての靴とは、日常の道具であり必需品だという。「素敵なデザインの靴はすでに世の中にたくさんあるので、それとは別に実用的で、誰かの本当の実感となる靴を作れたらと思っています」
この日の足元は、雨の日でも履けるようにと考案されたパンプス。「土踏まずのアーチパッドを内蔵しているので足への負担が少なく、履き口をU字に細長くすることで足をすっきりと見せています。さらに、奥行きを与える効果のあるステッチをあしらいました」と語るとおり、細部にまでこだわり抜かれた一足。
瀧見さんのワードローブは白と黒で統一されていることでも知られる。「迷わなくて済むので(笑)。その代わり、プロの方に選んでいただいたコスメを使って、メイクで顔をアップデートするようにしています。指針を決めて、取捨選択をするようになりましたね」
岸本佳子
スタイリスト/ファッション・エディター
フェティッシュなサイハイブーツをスポーティに!
『Numero TOKYO』の誌面をはじめ、セレブリティのスタイリングも手掛ける岸本佳子さん。フェティッシュなムードのサイハイブーツに、デニムのショートパンツを合わせてカジュアルダウン。「冬って外は寒くても、建物の中に入ったら暑いことがありますよね。そんなときサイハイブーツを履きたいなと思っています。ショートパンツとTシャツでわざと夏っぽくしてみました。あとは1枚羽織るだけであったかいし、ニットの重ね着をしなくて済むので」
Stuart Weitzmanは、程よいヒールの高さと、手の届きやすい価格帯もお気に入り。「靴を買うときは、絶対に試着します。歩きやすくないと、結局履かなくなってしまうので。ブランドによって靴のサイズも違うので、自分のサイズの前後0.5cmも試着して、しっくりくるものを見極めます」
スタイリストという仕事においても、靴はとても重要なアイテム。「撮影のときはたくさんシューズを用意します。バストアップしか映らないカットでも、靴をきちんと履きたいっていうモデルさんも多いです。靴も含めてスタイルが完成するというその気持ち、すごくわかりますね」
エモン久瑠美
モデル
何足も持っているDr. Martensを愛用
今回初のスナップ撮影に挑戦してくれたモデルのエモン久瑠美。他にも数種類持っているというDr. Martensのブーツで撮影に臨んだ。「これは革が柔らかくて履きやすく、レースアップでなくジップで着脱できるところが楽でお気に入りです。しかも、履くと温かいんです」
マーチンの他にも、Nikeのエアフォース1やコンバースなどのスニーカーも愛用中。歩くことが多いので、それに適した厚底や太めのヒールもマスト。
最近のお買い物は?「このニットの他に、ピンクのニットも買いました。最近は色ものを買うようにしています。無意識に黒を選んでしまうので。jouetieのボアのアウターを新調しましたが、これも黒ですね(笑)」
Photos: Kurumi Emond Edit & Text: Yukiko Shinto
※着用アイテムは全て私物