「Prada」のショーに感涙! | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

「Prada」のショーに感涙!

エディトリアル・ディレクター 軍地彩弓が、2017-18秋冬ミラノコレクションをレポート!

ショーを見終わってからまだ感動が止まりません。「プラダ(Prada)」2017-18秋冬コレクションの会場に着くと、そこには無数のポスター、薄暗い会場にはぼんやりと光を灯すルームランプ。 赤や花柄、たくさんのベッドが置いてあります。その枕元を飾るようにコラージュされた写真やポートレイト。フォトブースで撮影された写真。ここは誰か女性のベッドルーム。シートは、その家の中を歩くように設定されています。 壁を埋め尽くすポスターの中には、バルドー風やソフィア・ローレン風の50年代、60年代のような女性たちがいる。私の名前が入ったシートもその中に。イエローのフェイクファーのベッドに座ります。それは誰かがさっきまで寝ていたような場所。とてもプライベートな空間に入ってしまったような錯覚。 かつて、今まで女性にたくさんの影響を与えてきた数々の女性たちが、ポスターやコラージュとなって、まるで女の子たちが部屋をデコレイトしたみたいな素敵なショー会場が作られている。それぞれのポスターはすべて「プラダ」のオリジナルですが、例えば、映画『ボルベール〈帰郷〉』や『オール・アバウト・マイ・マザー』、女優のソフィア・ローレン、ブリジット・バルドー… かつて女性たちを刺激してきたアイコンたちがここにはたくさんいる。会場を埋め付くすのは、女性たちのセルフポートレイトであり、フォトスタンドの中で撮った一人一人の思い出。

久しぶりにショーで泣きました

Profile

軍地彩弓Sayumi Gunji エディトリアル・アドバイザー。大学在学中よりフリーランスライターとしてキャリアをスタート。卒業後は雑誌『ViVi』でファッションライターとして活躍し、創刊から在籍していた『GLAMOROUS』のファッションディレクターに就任。2008年に現コンデナスト・ジャパンにて新雑誌創刊に尽力した後、『VOGUE girl』の創刊と運営に携わる。2014年、株式会社gumi-gumiを設立し同年7月より『Numero TOKYO』に参加。ドラマ「ファーストクラス」のファッション監修など幅広く活躍。

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