リモートでも楽しめる「シアターコモンズ ’21」のプログラム(開催日残りわずか) | Numero TOKYO
Art / Editor’s Post

リモートでも楽しめる「シアターコモンズ ’21」のプログラム(開催日残りわずか)

中村佑子「サスペンデッド」より  ©Yuko Nakamura
中村佑子「サスペンデッド」より  ©Yuko Nakamura

ご存じの方にとっては何を今更なお知らせとなりますが、「シアターコモンズ ’21」が開催中です。演劇のちからで都市にあらたな「コモンズ(共有地)」を生み出すプロジェクト、シアターコモンズ。2017年から毎年開催し、5回目となる今回のテーマは「Bodies in Incubation – 孵化/潜伏するからだ」です。もう参加できないまたは終了してしまったプログラムもあるのですが(涙)、リモート参加ならまだ間に合う!プログラムをご案内させてください。

中村佑子「サスペンデッド」より ©Yuko Nakamura
中村佑子「サスペンデッド」より ©Yuko Nakamura

中村佑子 「サスペンデッド」
『はじまりの記憶 杉本博司』や『あえかなる部屋 内藤礼と、光たち』を手がけた映画監督・作家の中村佑子による「病の親を持つ子どもたち」をテーマとしたAR映像作品。病んだ親を持つ子どもの視点から経験する、宙吊りの「生」の感覚に触れることで、言葉にできない痛みや感覚をどのように癒やし合うことができるか問う。

佐藤朋子_オバケ東京のためのインデックス 序章 ©MasahiroHasunuma
佐藤朋子_オバケ東京のためのインデックス 序章 ©MasahiroHasunuma

佐藤朋子 「オバケ東京のためのインデックス 序章」
土地や歴史の膨大なリサーチを新たなナラティブに再編成し、レクチャーパフォーマンスとして語り直す手法を開拓しているアーティスト、佐藤朋子によるレクチャーパフォーマンス。今回は1957年に岡本太郎が記した都市論「オバケ東京」を出発点として、港区エリアをフィールドとするリサーチを展開。

そのほか参加可能なプログラムには
コモンズ・フォーラム#1 「病の時代における『孵化/潜伏するからだ』をめぐって」
コモンズ・フォーラム#2 「治癒と再生—2つの災厄の間から構想する『コモンズ』の未来」

があります。上記すべてに参加できるリモートパスは¥3,000。詳しくはこちらから!

コロナ禍を生きている私たちが漠然と感じている不安や心配を共有し、癒やし合い、考えることのできる機会であり、また芸術が今だからこそ与えてくれる力を感じられるのではないかと思っています。みなさんもぜひのぞいてみてください。

Profile

伊藤さや香Sayaka Ito シニア・エディター。フランス文化への憧れがすぎて、慶應義塾大学文学部仏文学専攻を卒業。ファッション誌などのライターを経て、フランス版『Numero』の日本語訳小冊子の編集に携わる。その後『Numero TOKYO』に創刊メンバーとして参加。主に、映画、本、アートの連載&企画を担当。最近は、貴重なレトロスペクティヴ上映などを通して自分を省みがち。2児の母。

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