実物を見てほしい! 長島有里枝 個展@MAHO KUBOTA GALLERY | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

実物を見てほしい! 長島有里枝 個展@MAHO KUBOTA GALLERY

いま神宮前のギャラリー「MAHO KUBOTA GALLERY」にて写真家、長島有里枝さんの作品を見ることができます。美術館での個展が続いていた彼女の作品を、身近に感じられる機会です。11月21日(土)までなので、とにかくすぐに足を運んでいただきたいのですが、簡単にご案内いたします!

トップ画像は、なんと「木の板に」風景(スイスの山)をプリントした作品です。実物がいったいどうなっているのか気になりませんか? こちらは長島さんが祖母から引き継いだという大量の押し花を、印画紙の上に並べて制作したフォトグラム(カメラを使わずに印画紙に直接物を置き、光を当てて撮影する技法)の作品。 いずれも長島さん本人が暗室の中でプリントしたモノクロの写真作品です。今回はこれらをインスタレーションの形態で発表しています。

誰でも気軽に写真を撮影でき、大量のイメージが流れてくるいまだからこそ、ギャラリーに足を運び、長島さんが手作業でプリントした作品を実際に見てみませんか?

私自身、あらためて写真とはイメージとはについて考えるきっかけになり、頭でわかっていても、考えていても、実際に感じてみないと気づけないことがあるのだなあと身に染みました。みなさんもぜひご覧くださいませ!

長島有里枝 「B&W」

会期/〜11月21日(土)
会場/MAHO KUBOTA GALLERY
住所/東京都渋谷区神宮前2-4-7
入場料/無料
開廊時間/火〜土 12:00〜19:00
休廊/日・月曜日、祝日
TEL/03-6434-7716
URL/mahokubota.com

※掲載情報は11月17日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

Profile

伊藤さや香Sayaka Ito フィーチャー・ディレクター。フランス文化への憧れがすぎて、慶應義塾大学文学部仏文学専攻を卒業、フランス系アパレル会社に勤務。ファッション誌などのライターを経て、フランス版『Numero』の日本語訳小冊子の編集に携わる。その後『Numero TOKYO』に創刊メンバーとして参加。主に、映画、本、アート、ライフスタイルの企画を担当。もとよりカラックス、ジャームッシュ、クンデラなどの作家たちを愛しつつ、新たな(もうちょっと明るい)お気に入りを専ら模索中。プライベートでは2児の母。

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