エレン・フライス「Disappearing」展@Center for COSMIC WONDER | Numero TOKYO
Fashion / Editor's Post

エレン・フライス「Disappearing」展@Center for COSMIC WONDER

Autre Temps  ©︎COSMIC WONDER
Autre Temps ©︎COSMIC WONDER

90〜00年代、今よりもずっと雑誌が読まれていた頃、特別な輝きを放っていたフランスのインディペンデント誌『Purple』。そんな『Purple』を創刊したエレン・フライスは、10年ほど前にパリから離れ、現在はフランス南西部のサン・アントニン・ノーブル・ヴァルで暮らしているといいます。そこで写真や文章による作家活動を続けているのだとか。

彼女の写真展 「Disappearing」展が東京・青山のCenter for COSMIC WONDERで開催中。タイトルはなくしたばかりの旧友(小説家、パブリッシャーなどの肩書きを持つミシェル・ビュテル)のこと、そして失われていくこの世界そのものを映した言葉でもあるらしい。 彼女の詩的な表現はアートであり、文学であり、ジャーナリズムでもありファッションでもあって、彼女が大切にしているものは私たちが生きていくうえで忘れてはならないようなものという気がしています。

Autre Temps ©︎COSMIC WONDER
Autre Temps ©︎COSMIC WONDER

会場は、アート、ファッション、出版の、3つの異なる表現活動を行っているオーガニゼーション COSMIC WONDER (コズミック ワンダー)の拠点、Center for COSMIC WONDER (センター フォー コズミック ワンダー) 。発案者は編集者でエレンと親交の深い林央子。

今回は、写真展示に加え、エレン・フライスとCOSMIC WONDERによるコレクション“Autre Temps”を発表しています。エレンが近年ライフワークとしている古着を収集する行為からアイデアが生まれ、それらを用いてCOSMIC WONDERの前田征紀と安田都乃が手作業を加えて、展示販売。こちらはすべて1点ものなので急いだほうがよさそう!

エレン・フライス「Disappearing」展

会期/2018年10月16日(火)〜25日(木)
“Autre Temps”のコレクションは、すべて1点ものにより数に限りがあります。
会場/Center for COSMIC WONDER
住所/東京都港区南青山5-18-10
営業時間/11:00〜19:00
URL/http://www.cosmicwonder.com/

Profile

伊藤さや香Sayaka Ito フィーチャー・ディレクター。フランス文化への憧れがすぎて、慶應義塾大学文学部仏文学専攻を卒業、フランス系アパレル会社に勤務。ファッション誌などのライターを経て、フランス版『Numero』の日本語訳小冊子の編集に携わる。その後『Numero TOKYO』に創刊メンバーとして参加。主に、映画、本、アート、ライフスタイルの企画を担当。もとよりカラックス、ジャームッシュ、クンデラなどの作家たちを愛しつつ、新たな(もうちょっと明るい)お気に入りを専ら模索中。プライベートでは2児の母。

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