コンテンポラリーダンス初鑑賞!「optofile_touch」を観に行きました | Numero TOKYO
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コンテンポラリーダンス初鑑賞!「optofile_touch」を観に行きました

2019年春夏コレクションでコンテンポラリーダンスからインスピレーションを得た服が発表され、自己の表現とは何かと考えさせられた今シーズン。コンテンポラリーダンスに心を揺さぶられた私は、初めて鑑賞しに行きました!

「Opto(オプト)」 Photo: Ryu Endo
「Opto(オプト)」 Photo: Ryu Endo

既成のジャンルに属さないダンスとして広まったコンテンポラリーダンス。2019年春夏コレクションでコンテンポラリーダンスからインスピレーションを得た服が発表され、「自己解放」という言葉がキーワードとなるシーズンだったように思います。どんな枠にもとらわれず、自分の感じるままに表現するコンテンポラリーダンスと、ファッションが交わったこの瞬間は、今の時代を切り取っているようにも感じました。

人生初となるコンテンポラリーダンス鑑賞は、2018年12月8日(土)に彩の国さいたま芸術劇場にて行われた、日本人ダンサーで結成されたダンスカンパニー「Opto(オプト)」のダンスパフォーマンス作品。

現在ヨーロッパで話題沸騰の振付家クリスタル・パイトによる『The Other You』ほか全4作品の上演でした。2人の男性のダンスパフォーマンスからスタート。真っ暗なステージに強く降り出す雨の音や街の中を騒がしく走る車の騒音が聞こえる音の中で、躍動感溢れる力強いダンスを披露していました。

「the Other You」Anthony Lomuljo and Kenta Kojiri Photo ©︎Naoshi Hatori
「the Other You」Anthony Lomuljo and Kenta Kojiri Photo ©︎Naoshi Hatori

アートを見ているような感覚でした。ジャンルのないダンスと言われている意味がとても分かったような気がします。観客側に解釈を委ねられる部分がとても大きいので、観た人それぞれで感じ取り方が違うのがコンテンポラリーダンスの特徴だと思います。

「NEP and BAT」Rei Watanabe and Masanori Oishi Photo ©︎Endo Ryu
「NEP and BAT」Rei Watanabe and Masanori Oishi Photo ©︎Endo Ryu

サックスの生演奏の中、有名ダンスカンパニーのネザーランドダンスシアターに所属していた渡辺レイさんがダンスパフォーマンス「NEP and BAT」。

「Media」Ema Yuasa Photo ©︎Endo Ryu
「Media」Ema Yuasa Photo ©︎Endo Ryu

コンテンポラリーダンサーの湯浅永麻さんが務めた作品「Media」では、様々な感情を抱きながらも一本の光を追い続けるように踊り続ける姿に感動しました。

「Recall」Rei Watanabe, Kenta Kojiri, Filip stanek, Ema Yuasa  Photo ©︎Naoshi Hatori
「Recall」Rei Watanabe, Kenta Kojiri, Filip stanek, Ema Yuasa Photo ©︎Naoshi Hatori

最後の作品「Recall」は、4人のダンサーが一体化したようなパフォーマンスで集中して見入ってしまいました。どの作品も自分の感性を揺さぶられるような強い衝撃を受けました。

そして、1月28日に発売される3月号では、Dance New Air プロデューサーである宮久保真紀さんと、スタイリストの早川すみれさんと緊急座談会を行い、ファッションとコンテンポラリーダンスの歴史や関係性ついて語っているので、ぜひご覧ください!

Opto “optofile_touch”
2018年12月8日(土)、9日(日)彩の国さいたま芸術劇場 小ホール
2018年12月15日(土)、16日(日)愛知県芸術劇場 小ホール   
主催・企画制作:Opto、愛知県芸術劇場(愛知公演/関連ワークショップ)
共催・企画制作:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団(埼玉公演)
活動助成:2020 文化芸術イニシアティブ
助成:芸術文化振興基金助成事業
舞台監督:尾崎聡
照明:伊藤雅一(株式会社 流)
音響:金子伸也(公財)埼玉県芸術文化振興財団)
広告:デザイン アトリエタイク
広告写真・舞台記録:遠藤龍

協力:山本禮子バレエ団、Kidd Pivot、Netherlands Dance Theater、Korzo Theater

Profile

柴田紗妃Saki Shibata コントリビューティング・ファッション・フィーチャー・エディター。出版社経験を経て2018年『Numero TOKYO』に参加。ファッション撮影をはじめ、ファッションにまつわる読み物ページ、カルチャー取材、インタビューなど主に特集ページを担当。国内・海外問わず90年代〜現代までのテレビドラマを深く愛し、主人公の気持ちに浸ってロケ地を巡りまくる。目標は日本のファッションと人間模様をテーマにした脚本・エッセイを出すこと。
Instagram: @sakisakishibata

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