フードまわりのスタイリングを中心に活躍する
スタイリストの城素穂さんは
流行や価格や評判ではない
いいものとは何かを よく知っている方で。
なおかつ スタイリングにおいては
ピリっと毒の効いたあしらいが絶妙だったりする。
お仕事ぷりもお人柄も 大好きな方です。
その城さんが「大人のもてなし」（講談社）という本を書きました。
城さんは 旅先のアントワープで出合った
とあるレストランのおもてなしの心地よさが忘れられず
数年後 単身現地に渡り いきなりそのお店に行って
「雇ってください」と直談判。
そのまま働いてしまったという 希有な経験を持っていて
その間に綴った日記を 本にできないかと
私は以前 相談を受けたことがありました。
当時の私は 書籍編集部との繋がりはありませんでしたが
その日記が とてもよいものだったので。
「とにかくこれをたくさんの編集者に見せてください」
「そしたら誰かが 絶対 本にしてくれます」
「同時に 城さんのことを
たくさんの一般の人に知ってもらうお仕事を重ねて下さい」
「その人たちが 本の読者になってくれますから」
と お伝えした覚えがあります。
その後の城さんが 素晴らしき編集者に出会い 生まれた本。
アントワープで経験したおもてなし。
海外経験の中で培った人をもてなす楽しみ。
家族から受け継いだ もてなすというやさしい心。
この本は もてなしのハウツーをまとめたものではありませんでした。
人を想う人の 心根の深さを知る そんな本でした。
大人の女性に おすすめしたいです。
城さんお手製のブックカバーをつけて
メッセージと共に。
これもまた 大人のもてなし。
