昆虫観音巡礼ツアーに参加 @鞆の津ミュージアム 「スピリチュアルからこんにちわ」 | Saeborg
Saeborg

昆虫観音巡礼ツアーに参加 @鞆の津ミュージアム 「スピリチュアルからこんにちわ」

 

宇川 直宏 占い天界 土屋 正彦 なお丸 青樹 亜依 伊豆極楽苑 羽山 正二

創作仮面館 宇根 正浩 藤井 柊輔 橘高 博枝 Rammellzee 景山 八郎

 

 

本展では、独自にかたちづくられる精神的世界から生み出された様々な創作物を集め、展示します。それは、生/死に向かい合うために編み出された多様なる技術の賜物です。私たちがこれからどのように生きていくべきかが根源的に問われる現代において、本展がそれを考えるひとつの契機となることを願います。

会期 : 2015年4月30日(木) ~ 7月20日(月・祝)

開館時間:10時 - 17時

休館日:月、火曜日(但し祝祭日は開館)

入館料:一般600円、小学生以下・障がいのある方無料

 

「スピリチュアルからこんにちは」展 最終日前夜開催!!!
都築響一さんトークイベント

「都築響一からこんにちは」
2015-07-19(日)17:00 – 19:00

もっと見る

 

都築響一さんによる展覧会紹介文—————

毎週のようにいろいろな展覧会を紹介してきて、なるべくなら毎回ちがう場所での企画を選びたいけれど、どうしても登場回数が多くなる美術館やギャラリーが出てきてしまう。本メルマガでは銀座ヴァニラ画廊と並んでヘヴィロテ度が高いかもしれない(笑)、広島県の鞆の津ミュージアム。このほど開館3周年を迎えて、いま開催中なのが『スピリチュアルからこんにちは』である。

「ポニョの舞台になった町」といえば聞こえがいいが、なかなか訪れるのに気合いが必要なロケーション。しかも私立という立場でありながら、後述のように1年目から「死刑囚の絵」、2年目に「ヤンキー」と来て、今度は「スピリチュアル」・・・その企画力と実現力において、現在の日本でもっともエクストリームなミュージアムであることは間違いない。

生きることとほとんど同じくらい、信仰が身近にあった時代をすでに失ってしまった時代の中で、すがりつく独自のなにかを希求する人々を、僕らは「スピリチュアル系」と呼んで蔑む。そういう僕らは彼らを納得させられる、どんなヴィジョンを持っているのか。

今回集められた13人を「アーティスト」と呼んでいいのかはわからないけれど、「求道者」と呼ぶことにいささかのためらいもない。それぞれに異なる道すじを経て、彼らは同じ頂上に辿り着こうとしているのか。あるいは拡散しつづける宇宙のように、それぞれがあらゆる方向の闇へと飛び去っていいくのか。

ご存じの方も多いと思うが、鞆の津ミュージアムは櫛野展正という若いキュレイター、というよりマスター・オヴ・セレモニーによってコントロールされてきた。今週は『スピリチュアルからこんにちは』を彼自身の言葉で、誌上ギャラリー・トーク・スタイルで解説してもらう。

文中で触れられるように、実は鞆の津ミュージアムはいま、運営システムの再構築を迫られ、これまでのようなエクストリームな企画を今後続けていけるのか、微妙な状況に置かれている。

どんなに人気を博した展覧会ですら、鞆の津ミュージアムの企画を巡回しようという美術館は、これまで一館も存在しなかった。いつものように、失われてからSNSで嘆いてみせるのか。それともとりあえず駆けつけるのか。それは僕ら自身のスピリチュアルが問われる瞬間でもある。
「スピリチュアルからこんにちは」展の誌上ギャラリートークを掲載しています。詳細はぜひ、下記メルマガで。
公式サイト: www.roadsiders.com

 

 

そして先週日曜日、この展示の関連イベントで開催された昆虫観音巡礼ツアーに参加してまいりました!

群馬県に向かっています。電車から見える景色が絶景!

 

早速昆虫鎧武者がお出迎え。稲村さんのお宅にて。鎧の裏地は蝶々。矢は蝉で出来ています。オシャレ~!!

 

作者の稲村米治さんと昆虫武者。

最初は息子さんの宿題の手伝いから始まり、どんどん本気になったらしい。夏には防風剤を使わないと虫くさくなったり、虫に虫がわいたりしたとか

この昆虫武者・新田義貞像は3年がかり。像の土台は地元で採れる水草(これだと虫を刺すピンが酸化しないとか)。

米治さんは今年で95歳とは思えない元気さ。

 

稲村米治さんと参加者で記念撮影。遠くからはるばる来てる人がちらほらいてびっくり。

本気の人はどんなに遠くても来るんだね~

そして知り合いが2人も来ていた!やっぱり興味あるものが似てくるのかな?

 

そして群馬のとある公民館に移動。地元の郷土作家と一緒に並べられていましたが、この観音像だけ完全に異質でした。。

けどこれは本当にヤバイ観音様。額にあるのはかみきり虫のサナギ。

背後にある千手がカブトムシでできていて手のウニョウニョが全部ツノで出来ているのがエグい!

昆虫供養の為に作ったらしいけど、更に二万匹殺したので本末転倒感が凄い。

けど完成後は一切殺さず。

 

昆虫千手観音を作るのに没頭して、毎日睡眠時間一時間半で仕事しながら寝食忘れて作ってたとか。

モノ作りが趣味だったわけでもなく、今は昆虫標本やってないし無趣味だとか。

米治さんが昆虫スイッチ入った瞬間がヤバイ

 

額のサナギに光あてて貰ったらなんか神々しい。

 

 

閲覧注意!!!昆虫2万匹でつくられた千手観音像が凄かった!!!!まとめ http://matome.naver.jp/odai/2142035474325700801

鞆の津ミュージアム abtm.jp

写真を何点か拝借→鞆の津ミュージアムFB https://www.facebook.com/tomonotsu?fref=photo

Profile

saeborg

サエボーグ(saeborg)はラテックス製の着ぐるみ(スーツ)を自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティストです。これまでの全作品は、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で発表されている。2014年に岡本太郎現代芸術賞にて岡本敏子賞を受賞。主な展覧会に『六本⽊アートナイト2016』(A/Dgallery、東京、2016)、『TAG: Proposals on Queer Play and the Ways Forward』(ICA/ペンシルバニア大学、アメリカ、2018) 、『第6回アテネ・ビエンナーレ』(Banakeios Library、ギリシャ、2018)、『DARK MOFO』(Avalon Theatre/MONA 、オーストラリア、2019)、 『あいちトリエンナーレ』(愛知芸術劇場、名古屋、2019)、 『Slaughterhouse17』(Match Gallery/MGML、 スロベニア、2019 )など。

Backnumber

Recommended Post