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「私物の在処」に私物出してます@鞆の津ミュージアム

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昨年11月から始まった広島の鞆の津ミュージアムで開催中のこの展覧会に私も参加しております。

この展覧会は100人におよぶ出品者から集められた100を超えるさまざまな来歴の<私物>をお伝えしています。

それらは一見、何でもないように見えるものですが、持ち主にとっては宝物かもしれません。

私も、自分にとって思い入れのある私物を出してます。

鞆の津ミュージアムは醤油蔵をリノベーションした面白い美術館です。チェックしてみてください。

 

I´m joining in this exhibition which started last November at the Tomonotsu Museum in Hiroshima. The exhibition features more than 100 “personal items” of various origins collected from 100 exhibitors.

They may seem like nothing at first glance, but they may be treasures to their owners. I also bring out personal items that are dear to me.
The Tomonotsu Museum is an interesting renovation of an old Japanese soy sauce warehouse.
Check it out.

https://t.co/dwFce6ASw2

 

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《 鞆の津ミュージアムからのごあいさつ 》

どこにでもある何でもない物なのに、他をもって代えがたい。捨てるに捨てられず、家の中に長年とっておいてあるようなもの。例えば、家族がつくった人形や工作や絵・歌声を録音したカセットテープ・手紙や日記・スナップ写真・お土産・愛用の衣類や文房具や携帯電話・お菓子の空袋・雑貨・レシート・偶然に道で拾った石やがらくたなどなど、その他もろもろ。それらは、物それぞれの来歴を知らない人にとって、何の変哲もないただの物にすぎません。しかし持ち主にとっては、ここにしかない宝物だということさえあるでしょう。

本展はそのような、ある誰かひとりの生(せい)にとってだけひそかな価値をもつ様々な個人の持ち物を集め、お伝えするものです。「作品」は誰もがつくるわけではありませんが、身のまわりの日用品に固有の意味を持たせるという営みは日常に遍在し、誰もがいつのまにか行っています。それは、ありふれた物に特別な居場所を与え、ごく私的に価値あるものへ変質させるひとつの表現術にほかなりません。それがなければ、なぜかさびしい。「芸術/art」の語源が「技術/ars」にあることを思い起こすなら、このたび光を当てるのは、自らの生を支える技法としての芸術だといえます。

これまで当館では、障害の有無や有名無名にかかわらず、既存の美的規範にとらわれない独自の創作的表現を紹介してきました。そのような常識からの逸脱によって特徴づけられる「アウトサイダー・アート」は、近年ひろく注目を集めています。とはいえ、何がアウトサイド=「外」であるのかは、時代や場所や文化や人に相対的で常に同じとは限らず、「内」すなわち(今ここで)常識と考えられていることがらと表裏一体。こちらの「普通」は、あちらの「特殊」というわけです。

外を外たらしめている内、すなわち「普通」とは一体どのようにかたちづくられているのでしょうか。誰かのくせや人生にねざした〈ライフ・スペシフィック〉とでもいうべき私物の中に、私たちのばらばらな「普通」とその尺度をのぞいてみる。自分の中にこそ「外」はひそんでいるのかもしれません。

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【 展覧会情報 】
会期 | 2020 年 11 月 23 日(月・祝)〜 2021 年 3 月 7 日(日)
時間 | 10:00〜17:00
休館 | 月・火曜日(ただし祝祭日は開館。年末年始の休館あり)
会場 | 鞆の津ミュージアム(広島県福山市鞆町鞆 271-1)
入館 | 無料
主催 | 社会福祉法人創樹会 鞆の津ミュージアム
助成 | 公益財団法人 福武財団
協力 | 出展物をご提供いただくみなさん

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※新型コロナウィルス感染症対策のため、ご入館の際は、マスクの着用・手指のご消毒・検温・連絡先のご記入のご協力をお願いしております。

https://t.co/dwFce6ASw2

 

Profile

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サエボーグ(saeborg)はラテックス製の着ぐるみ(スーツ)を自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティストです。これまでの全作品は、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で発表されている。2014年に岡本太郎現代芸術賞にて岡本敏子賞を受賞。主な展覧会に『六本⽊アートナイト2016』(A/Dgallery、東京、2016)、『TAG: Proposals on Queer Play and the Ways Forward』(ICA/ペンシルバニア大学、アメリカ、2018) 、『第6回アテネ・ビエンナーレ』(Banakeios Library、ギリシャ、2018)、『DARK MOFO』(Avalon Theatre/MONA 、オーストラリア、2019)、 『あいちトリエンナーレ』(愛知芸術劇場、名古屋、2019)、 『Slaughterhouse17』(Match Gallery/MGML、 スロベニア、2019 )など。

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