ゲンロンこどもアート教室 次回は3/5(土)。ゲスト講師によんでいただきました、みんなで一緒に家畜を作ります!
初参加の方も大歓迎です!お待ちしております!
→独立国家をつくろう! | ゲンロンカフェ http://genron-cafe.jp/event/20160305/
2016 03/05 [Sat] 14:00 ~ 16:30(開場13:00)ゲンロンスクール
ゲンロンこどもアート教室#14独立国家をつくろう!──第5回 家畜をつくろう!
【イベント概要】
ゲンロンこどもアート教室、第3期は2015年7月から隔月開催の6回シリーズ。テーマは「独立国家をつくろう!」です。毎回、いくつかのチームに分かれて、「家」「インフラ」「家具」「菜園」「家畜」をつくります。最後の回には外に出て、広い場所に家や備品、家畜などを配置し、じぶんたちの「国」を作ってみたいと思います。
シリーズの講座ですが、初参加の方も大歓迎です!
第1回・第2回の模様を、ショートドキュメンタリーにまとめました!(撮影・監督:今井新)201507-09_ゲンロンこどもアート教室第3期 独立国家をつくろう #1-2 カオス*ラウンジ from ゲンロンカフェ on Vimeo.
【プログラム】
第1回 2015年7月4日[土] (終了)
ダンボールハウスをつくろう!
ゲスト講師:パルコキノシタ
まずはひとが住むことのできる「家」をつくります。
「きらきらハウス」、「サプライズハウス」、「おしろのいえ」、「ぐらぐらハウス」、「メルヘンハウス」、「うえがあくおうち」の6つの家ができました!カオス*ラウンジの家とあわせて7軒の家からなる町が誕生です。
→当日の様子はこちらとこちらにアップしています!
第2回 2015年9月13日[日] (終了)
からくりをつくろう! #1
ゲスト講師:宇治野宗輝
生活に必要な電気や水などのインフラを、段ボールの国向けに整えてみます。
各家に電信柱を備え付け、電線を張って、ロープウェイで郵便物を届けるシステムを作りました!
→当日の様子はこちらとこちらにアップしています!
第3回 2015年11月7日[土] (終了)
からくりをつくろう! #2
ゲスト講師:浅子佳英
より快適でかっこいい家をめざして、インテリアに凝ってみます。
それぞれの家に王様の座る椅子、「玉座」を作ります!!
第4回 2016年1月23日[土]
菜園をつくろう!
ゲスト講師:石川初
段ボールハウスの暮らしは自給自足。目にも楽しい菜園をつくってみます!
第5回 2016年3月5日[土]
家畜をつくろう!
ゲスト講師:サエボーグ
人間とともに暮らす動物をつくり、暮らしを豊かにします。
第6回 2016年5月
外に出て独立国家をつくろう!
ゲスト講師:パルコキノシタ
これまでにみんながつくった段ボールハウス、家具や植物を持って、動物を連れて、実際に広い場所に国家をつくってみます。
第一回で作ったダンボールハウス
第二回で作ったロープウェイ式郵便システム
【カオス*ラウンジが語るゲンロンこども教室】
ゲンロンこどもアート教室は、現代美術集団カオス*ラウンジがプロデュースする、新しいこども向けアートプログラムとして、美術を用いたレクリエーションの類ではなく、まして単なる技術習得でもない、現代美術の視点からこどもたちとコラボレーションできるような関係を模索しつつ、2013年から継続してきました。
今回で第3期となるゲンロンこどもアート教室のテーマは、「独立国家をつくろう!」です。
想像の中の「じぶんの国」を絵に描くだけではなく、インフラから家、家具、菜園、家畜まで、独立国家に必要なものをひとつずつ制作し、最後はそれらを持って外に出て、公共空間を一時的に占拠することによって、独立国家の樹立を目指します。
こどもたちが想像し、作ろうとする国家のイメージはおそらく、私たちの現実と大小様々な衝突を起こすでしょう。場合によっては、まったく不可能な「国家計画」が乱立することもあり得るでしょう。
しかし、それらの衝突を、現実のルールのもとに完全に解消してしまっては意味がありません。 こどもたちのヴィジョンを可能な限り保存し、局所的にそれを実現しつつ、現実との衝突が衝突のまま、そこにある場所を確保すること。それこそが、現代美術がこどもたちに提供できる視点なのです。(黒瀬陽平)
こんにちは、梅沢和木と言います。
僕の父と母はこどもも大人も通うような絵画教室を30年以上も続けていました。なのでそれこそ物心つく頃から絵を描くこどもたちと大人と一緒に過ごしてきたような記憶があり、ゲンロンのこども教室もその続きのような感覚で講師をやらせてもらっています。
この教室はこども達がゲンロンカフェの中で自分だけのキャラクターを作ったり、家族で顔を描きあったりしているうちにカフェの外に出てちんどん屋さんのパフォーマンスをするまでに発展していきました。そもそも教室に来るこどもたちの好奇心の高さや表現することへの熱中度が凄まじく、講師陣も圧倒されることばかりで、むしろ毎回逆に教えられています。絵を描く、学ぶというのは家やふだん通っている学校でもやっていることかもしれませんが、ゲンロンカフェでは普段会わない子たちと会い、お父さんお母さんも時には一緒に参加し、外に出てすごく注目を集めることもあり、みんなとても多くの刺激を受けて、こちらでは想像もつかないようなものをいつも作ってくれます。
この教室は第1期第2期とみんなと色んな共同作業をしていくなかで、多くの発見を積み重ねフィードバックしてきました。第3期では今までよりこどもも大人も楽しみ、そして驚かされるような充実した内容をお届けします。我々が取り組むアートの活動とそして社会との繋がりをコアに反映させた他にはないプログラムに、是非参加して頂きたいです。(梅沢和木)
ゲンロンこども教室のとりくみが始まってから1年半以上がたち、この夏からまた新しいシーズンがはじまります。昨年の秋から4回に渡った第2期は、仮面・衣装・楽器・旗という一連の道具をそろえて町へ繰り出す、という挑戦でしたが、毎回ゲストの先生をも驚かせる面白い仮面や、可愛らしい衣装、立派なアイテムなどが次々と飛び出す楽しい教室になりました。課題を考える僕たちは毎回、頭をひねりながら試作品を作っているのですが、子どもたちが期待を上回る作品を作って発表して、それを持って帰ってくれるのがいつも嬉しいです。教室が終わったあとにも、帰るのを惜しむように最後までお友達と遊ぶ子の姿も見られるようになり、常連さんも初めての子も触発されあうような雰囲気ができてきたように感じます。
初の試みだったこの春の「ちんどん屋さん」イベントも、みんな楽しく参加してくれました。自分の作ったものを身につけて町へ出て行く、というちょっと大胆な体験でしたが、子どもたちは素直にちんどん屋さんを演じてくれて、町なかでも視線を浴びて、人気者のきぶん。無事にお花見も達成して、心に残る思い出になったのではないでしょうか。
さあ、第3期は更に発展した内容の、他にはないこども教室になりそうです。ゲンロンこども教室は、子どもたちの溢れるパワーから、きっと大人の僕たちも予期せぬ未来を垣間見ることができるアートの教室です。図画工作に慣れないお子さんも僕たちがサポートしますので、ぜひとも皆さんのご参加をお待ちしています。(藤城噓)
【ゲンロンこどもアート教室とは】
ゲンロンこどもアート教室では、2013年10月から、若手アーティスト集団カオス*ラウンジの黒瀬陽平さん、藤城噓さん、梅沢和木さんを講師にお招きし、隔月で絵画教室を開催されています。2014年4月からはシリーズとなり、8月までの3回で、家族の似顔絵からキャラクターを作り、それが暮らしている家をボックスアートで表現。さらにそれをボードに貼って組み立て、大きな立体作品の制作を行いました。2014年10月第2シリーズは「ちんどん屋さんになろう」をテーマにパフォーマンスアートに挑戦しました。
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【第2期 ちんどん屋さんになろう! パフォーマンスアートに挑戦】
第2期「ちんどん屋さんになろう!パフォーマンスアートに挑戦!!」は、2014年10月から2015年4月に開催されました。
初回は19人のこどもたちが集まり、仮面を作りました。素材は段ボール。足で踏んだり丸めたりしてやわらかくし、おもいおもいのかたちを作ります。絵の具を塗ったりいろんなものを貼りつけたりして、みごとな作品ができました。かたい段ボールを切る作業は、お父さんやお母さんに手伝ってもらって、共同作業も楽しい、クリエイティブな時間でした。こどもたちの仮面はゲンロンカフェに展示中です。
ちんどん屋さんになろう、第2回は12月6日に開催。パルコキノシタさんをゲスト講師にお迎えし、クラフト紙を使って衣装を作りました。洋服っぽいもの、民族衣装風、ゴージャスな歌手風などなど、前身頃と後身頃のコントラストも素敵でした。仮面と衣装を合わせると、もう無敵ですね!
第3回は年を越して2015年2月7日、音楽家のヲノサトルさんをゲスト講師にお迎えしました。ペットボトルや輪ゴム、ストローなど、身近になるものを使って楽器を作りました。マラカス、太鼓、笛、そして弦楽器まで、さまざまな楽器が生まれました。衣装や仮面とトータルにデザインされた楽器も現れ、かなり本格的です!
第4回はいよいよお花見パフォーマンス。まずは旗を作りました。その後、これまでに制作した仮面、衣装を身につけ、楽器と旗を持って街に繰り出しました。目黒側沿いの満開の桜の下を、パルコキノシタさんの先導のもと、可愛いちんどん屋が練り歩きました。
サエボーグSaeborg
サエボーグ(saeborg)はラテックス製の着ぐるみ(スーツ)を自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティスト。
アンダーグラウンドクラブパーティー「Department-H」のスタッフも務める。
個展に「HISSS」(岡本太郎記念館、東京、2015)、「Slaughterhouse-13」(Joshibi galleria nike、東京、2015)。グループ展に「のけものアニマル——きみといきる。」(はじまりの美術館、福島、2015)、日本財団アールブリュット合同企画展「TURN/陸から海へ」(鞆の津ミュージアム、広島、2015)、「第17回岡本太郎現代芸術賞展」(川崎市岡本太郎美術館、神奈川、2014)にて岡本敏子賞受賞。
黒瀬陽平Yohei Kurose
1983年生まれ。美術家、美術評論家。ゲンロン カオス*ラウンジ新芸術校主任講師。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。2010年から梅沢和木、藤城噓らとともにアーティストグループ「カオス*ラウンジ」を結成し、展覧会やイベントなどをキュレーションしている。主なキュレーション作品に『破滅*ラウンジ』(2010年)、『キャラクラッシュ!』(2014年)、『カオス*ラウンジ新芸術祭2015「市街劇 怒りの日」』(2015年)など。著書に『情報社会の情念』(NHK出版、2013年)。
梅沢和木Kazuki Umezawa
1985年生まれ。美術家。武蔵野美術大学映像学科卒業。ネット上の画像を集め再構築し、アナログとデジタル、現実と虚構の境目を探る作品を制作し発表している。2013年に「LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」、「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」などの展示に参加。2010年に個展「エターナルフォース画像コア」、2012年に個展「大地と水と無主物コア」を開催。CASHIおよびカオス*ラウンジに所属。
藤城噓Lie Fujishiro
1990年生まれ。日本大学芸術学部美術学科在籍。美術作家。作家活動に並行して、集団制作/展示企画活動を展開する。「カワイイ」・「萌え」などの日本的/データベース的感性をベースに、キャラクターの存在論を問う絵画作品を制作。音ゲーを趣味とする(pop’n music LV47安定程度の実力)。個展に「モストポダン」(2010)、「キャラクトロニカ」(2013)など。