「Face Forward」@京都KUNST ARZT | Saeborg
Saeborg

「Face Forward」@京都KUNST ARZT

 友人の宮川ひかるちゃんが京都クンストアルツトで参加するグループ展「Face Forward」が面白そうなのでご紹介を。どの作家も身体をテーマにしているので、私も親近感。京都、お近くの方は是非。

 

KUNST ARZT  

 

FFShowimage_R

VvK Programm 13
MATSUNE Michikazu curation
Face Forward
2015年8月22日(土)から8月30日(日)
12:00から18:00 (月曜日休み)アンナ・イェルモラエヴァ / Anna JERMOLAEWA
池内美絵 / IKEUCHI Yoshie
井上結理 / INOUE Yuri
榎本奈々子 / ENOMOTO Nanako
岡本光博 / OKAMOTO Mitsuhiro
高嶺格 / TAKAMINE Tadasu
瀧弘子 / TAKI Hiroko
松根充和(VvK) / MATSUNE Michikazu
宮川ひかる / MIYAKAWA Hikaru
ヤコブ・レーナ・クネーべル / Jakob Lena KNEBL
ロベルタ・リマ / Roberta LIMA
本展は、日本とオーストリアで活動する11人のアーティストによる、
アーティスト自身の身体を題材・手法にした
“パフォーマンス / セルフポートレイト”作品で構成。
身体性、性別・人種・国籍など現代社会が孕む様々な問題について、
美術を通して再考する。キュレーション:松根充和(ウィーン在)@関連プログラム

【オープニング&パフォーマンス】
8月22日(土)18:00から KUNST ARZTにて
瀧弘子パフォーマンス
宮川ひかるパフォーマンス
*岡本光博パフォーマンスとして作品のネクタイを付けています。

【トーク&プレゼン】
8月29日(土)19:00から21:00 HAPSにて
アンナ・イェルモラエヴァ & ロベルタ・リマ & 松根充和
オーストリア・ウィーン在住作家3人が自身の活動について語ります。

以下、松根充和さんによる参加作家と出品予定作品の紹介


アンナ・イェルモラエヴァ / Anna JERMOLAEWA

「Curvaceous」
ロシア出身、ウィーン在住。
自身の裸体にミニカーを走らせたビデオ作品。
ミニカーは丘を登ったり下ったりするかのように、あくせくと動く。
自動車と女性の体を性愛化する行為や文化を揶揄する作品。

池内美絵 / IKEUCHI Yoshie

「アリス」
神戸市在住。
飲み込み、排泄後、組み立てた人形。。
井上結理 / INOUE Yuri
「ぬけがら」
京都在住。
脱いだ服を写真として床の上に再提示する作品。
第二の皮膚としての衣類、下着を曝け出すことで、
女性性や社会性といった様々な視点を提供する。

榎本奈々子 / ENOMOTO Nanako

「セルフポートレート」2011-2012
長野県在住。作家の体を部分ごとに計測し立方体にした作品。
鑑賞者はそれを実際に手に持ち、大きさや重さを実感する。

岡本光博 / OKAMOTO Mitsuhiro

「Lin 29」
京都在住。
人種の坩堝と言われるニューヨークで購入した絆創膏のパッケージと
その絆創膏を自分の腕に貼った写真を並べた作品。
黒人用、ヒスパニック用、何の表記も無いもの(白人用?)など、
日本人(黄色人種)である作家の肌の色に合うものがない。

高嶺格 / TAKAMINE Tadasu

「大きな力で空に浮かべたら」
秋田県在住。
作家の初期のビデオ・パフォーマンスで、肛門で歌を歌う作品。

瀧弘子 / TAKI Hiroko

「面衣」
大阪在住。自身の顔写真を伸縮性のある生地にプリントし、
ほっぺたの部分をゴム紐でひっぱったセルフポートレイト作品。

松根充和 / MATSUNE Michikazu

「異人」
ウィーン在住。剃った眉毛をのりで髭として付けて撮ったポートレイトと、
その顔写真で取得したパスポートからなる作品。

宮川ひかる / MIYAKAWA Hikaru

「マンムットゥ」
東京都在住。
頭髪を剃り、頭の天辺にマンモスのタトゥーを描いた作品。
再び生え始めた髪の毛でマンモスが蘇る。

ヤコブ・レーナ・クネーべル / Jakob Lena KNEBL

「パブロ」
オーストリア出身・在住。
作家の身体にピカソの女性画を描き撮影。
男性によって描かれた芸術としての女性像と、
女性作家自身の身体像が激しくミスマッチした作品。
ロベルタ・リマ / Roberta LIMA
「Rewriting love and pain」
ブラジル出身、ウィーン在住。
自身の腕に「アモール」と「ドール」(愛と痛み)
という言葉を切り取った作品。

Profile

saeborg

サエボーグ(saeborg)はラテックス製の着ぐるみ(スーツ)を自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティストです。これまでの全作品は、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で発表されている。2014年に岡本太郎現代芸術賞にて岡本敏子賞を受賞。主な展覧会に『六本⽊アートナイト2016』(A/Dgallery、東京、2016)、『TAG: Proposals on Queer Play and the Ways Forward』(ICA/ペンシルバニア大学、アメリカ、2018) 、『第6回アテネ・ビエンナーレ』(Banakeios Library、ギリシャ、2018)、『DARK MOFO』(Avalon Theatre/MONA 、オーストラリア、2019)、 『あいちトリエンナーレ』(愛知芸術劇場、名古屋、2019)、 『Slaughterhouse17』(Match Gallery/MGML、 スロベニア、2019 )など。

Backnumber

Recommended Post