RIKACO×野沢和香が考える自分らしさ
「女の本音、キレイの本当」vol.7
TVや雑誌で活躍する一方で、オーガニックをテーマにした『be my self』のプロデュースなど、活動が多岐にわたるRIKACO。彼女がホストとして毎回、“自分軸で輝く”それぞれの分野のスペシャリストをゲストに迎えるトーク連載。
ヨガの呼吸法でストレス軽減
R「アロマスクールのクラスに通っていて、ストレスについて勉強したんだけど、ストレスが私たちにもたらす悪影響って恐ろしいの! レベルが3段階あって、はじめはストレスに気づかない、次に気づいて、最終的に症状として体に現れる状態。例えば吹き出物ができたり、朝起きられなかったり。もっと悪化するとうつ病になったりがん細胞も増殖させちゃう。だから悪化する前に、ストレスを抱えないでいられる生活を心がけて、ストレスフリーな自分を作ることが大事。その方法として医学的に証明されているのが“深呼吸”。しかも、ストレス軽減だけじゃなくてアンチエイジングにも効果的なの。ヨガのはじまりもそもそも呼吸だよね」
N「そうなんです。もともとは呼吸をして瞑想することをヨガって呼んでいて、ポースは背骨がまっすぐな状態を作るために後から加えられたんですよ」
R「日々のストレス社会の中では、体の繋がりを意識するのってなかなか難しいんだけど、忙しいと呼吸が浅くなっちゃうの。そうすると肺が縮まって猫背になって心も内向きになる。深く呼吸することで胸が広がって、オープンマインドになれる。ヨガを支持しているひとつの理由には、そういう繋がりをしっかり教えてくれて、呼吸がストレス軽減になるという根拠がきちんとあるから。それって現代社会において必要なことなんじゃないかなって」
N「ストレスって、ちょっと前に起こったことや先の心配で目の前のことではないんですよね。実態のないことへの心配なのに脳がどんどんリピートして完全な記憶になっちゃうそうなんです。それをストップするひとつの方法が、呼吸に意識を向けて目の前にある“今”を感じることなのだそう。ヨガには哲学も入るから宗教的だと思われて敬遠されることもあるのですが、単純にストレス解放のための呼吸という意味ではこれと同じ。実はマサチューセッツ大学のチームが研究して、宗教要素を一切なくした瞑想を考えたのですが、それがヨガをしている状態と全く一緒だったとも発表されているの」
R「日本でいうと座禅なのかな?」
N「そうかもしれないです。心配事は別の場所に置いておいて、今に心を置きなさいっていう意味で、ヨガではよく“無にしなさい”って言います。でも、仕事から帰ってきて無になれって言われても頭の回転を急にストップさせられないから難しいですよね。そういう場合はポースで体を忙しくすると自然と必死になる(笑)。そうなれば勝手に体が呼吸をしているし、イタタタって思えば痛いことに集中して目の前を見つめていることになる。そうやってリセットできる時間が少しでもあれば、ストレスを貯め続ける脳がストップして、溜まっていたものが減っていく」
R「普段、常に何か考えちゃうからよくないなって思うんだけど、60分、90分ってヨガで呼吸とポーズをとることに集中すると、終わった後は爽快で脳の疲れもリフレッシュされる。ところで和香はどういう時にストレスを感じるの?」
N「頑張っているのに思い通りにいかないときとか、人間関係とか、ごく普通のことで(笑)。ストレスを溜め込むタイプだから、処理するツールをたくさん作るようにしています。ヨガをしたり日記を書いたり、好きなことをして。ヨガって体を見つめる作業なんだけど、だんだん心のこともわかるようになってくるので、以前はただただストレスに翻弄されていたのが、今ではストレスを他人事のように受け流せて、実況中継できる感じ。そろそろやばい!と思った時の逃げ道をたくさん作っておけばリカバリーも早いです」