Culture / Lifestyle
RIKACO × エリカ・アンギャルが考える美しさの秘訣!「女の本音、キレイの本当」vol.6
TVや雑誌で活躍する一方で、オーガニックをテーマにした『be my self』のプロデュースなど、活動が多岐にわたるRIKACO。彼女がホストとして毎回、“自分軸で輝く”それぞれの分野のスペシャリストをゲストに迎えるトーク連載。
甘酒も昆布茶も最高の美容ドリンク
E「その通り! 発酵食品がいま、海外でもブームですが、日本食だと甘酒がすごく注目を集めていますよ。玄米で作った甘酒なんて、最高の美容ドリンク。昆布茶もアンチエイジングや生活習慣病を予防できるでしょう。だから選択肢があるときは、すかさず日本食を選ぶことです」
R「出来合いのものを買うときには、添加物や保存料が含まれていないものを選んでほしい。本当は、できれば自分で確かなものを作ってほしいな。手間はかかるけど、やってみたら楽しかったりするから、試してみる価値はあると思う。休みの日に自分で無農薬のお米を炊いて、ちょっとずつでもいいから冷凍しておく。手間をかけて、知恵を付ける。自分のためだもの」
E「20〜30代のうちは何を食べても影響がすぐにはでないかもしれないけど、今食べているものの影響って、20〜30年経って出てきますから。だからRIKACOさんのそのツヤツヤした肌は、いま何をしているかよりも、以前からの積み重ねだと思う」
R「50歳になるのになんでそんなに肌がきれいなんですかって聞かれて、私自身は日にも当たるし、ある意味では無防備なんだけど、それもやっぱり、長年気を付けているのは食べ物なんだよね。その思考が肌や髪、体を作っているからなんだと思う。特に、肌荒れって主には食べものによる体からの信号。そこに気づかないで表面的に治しても意味がないの」
E「そうなんですよ。肌の生まれ変わりは体の中から。栄養学を考える私たちの中では、肌って内蔵の一部で、内蔵の大きな鏡のようなもの。体内で起こることが真っ先に現れる場所。食べものを美容ツールと考えて、化粧品に費やすように捉えてもらえたらな」
R「甘いものが欲しいとき、安さだけで白砂糖を選ばないで、ちょっと高いけど化粧品を買うようにアガベや、はちみつを選ぶとかね。どんなに良いオーガニックの化粧品を使っても、内蔵がぼろぼろであれば絶対に結果は出ない」
E「美しい肌は自分が健康である証だから。髪の毛も爪もそう。まずは健康でいることが第一条件」
おつまみには枝豆やスルメ
R「まずは自炊してほしいかな。私は撮影現場にも常におにぎりを持参するし、出張の必需品は炊飯器。ホテルでも持って行った自分のお米を食べられるように」
E「日本では、レストランを選べばローフードやグルテンフリーとか、オーガニックなものを食べられなくはないけど、ファストフードのような簡易的なお店で健康的な食材を扱っているところが少ないですね。オーストラリアでは、玄米の太巻きとか無農薬野菜のサンドイッチとかが手軽に食べられるお店が身近にあるんですよ」
R「それは羨ましい! 日本にも増やしたいね。健康は、我慢だけじゃないからね。エリカさんもそうだと思うけど、お酒だって大好きだし、美味しいものを食べたいんだから。ただ、おつまみをナッツとか、タンパク質がとれてカロリーも少ないスルメにするとか、それだけのこと。あとは枝豆とかも美味しいし栄養たっぷり」
E「枝豆は素晴らしいスーパーフード! 実はいますごくブームで、海外から見るとおしゃれなイメージ。バーに行けばだいたいあって、チリ味とか塩味とか種類も豊富。本当に、考え方をちょっと変えてみるだけなんですよね」
R「そうやって賢い選択をできる女性が増えれば、世の中も明るくなるよね。私が『be my self』で無農薬のお米を提案しているのは、それが健康に良いし、そこに投資することが最終的には地球に繋がることを多くの人に知ってもらいたいから。本当に素晴らしい物を作っている農家の人たちや、そこからお菓子を作っている人たちが潤って努力が報われたら、食もトレンドじゃなくて文化になるし、最終的に自分に返ってくるから」
E「RIKACOさんにはそのリーダーになってほしいです! オーガニックやナチュラルな思考がブームになっても、その本質を見抜けている人がどれだけいるかなって」
R「賢く選ぶっていうのは、食べものもそうだし、学びたいこともそう。選んで責任を持って、自分の考え方のもとに道を進んでいけば、どんな場面でも背筋を伸ばしていられる。すごく嫌な言い方をすれば自分勝手な女って思われるかもしれないけど、自分で切り開いていかないと誰も助けてくれないからね。もしそこにネガティブな要素が入ってくるなら時には捨てる勇気を持つこと。自分を磨いていくのは、いつも自分だから」
Profile
RIKACO(りかこ)
持ち前のスタイルとキャラクターで多数のファンの支持を集め、TVや雑誌で活躍。「2001年にdinosより、自身でデザイン、セレクト、モデルを含むプロデュースを手がける婦人服カタログ「RIKACO’S style」(現在ブランド名「RACYRADIANT」)を創刊。また、オーガニックをテーマにしたbe my selfをプロデュース。RIKACOオリジナルのライフスタイルが共感を呼びフィールドは広がり続けている。
HP/www.rikaco.co.jp
Erica Angyal(エリカ・アンギャル)
オーストラリア・シドニー生まれ。2004年から8年間に渡り、ミス・ユニバース・ジャパン公式の栄養コンサルタントとして「美しくなる食生活」を指南。栄養学、薬理学、生理学など予防医学に置ける幅広い専門知識を駆使し、“内側から美しく、心も身体も健やかに輝く”をテーマ、ハッピーな毎日のための食とライフスタイルを発信している。
HP/www.erica-angyal.com
Photos:Akihito Igarashi
Interview & Text:Yukiko Shinmura, Kefa Cheong