Culture / Lifestyle
RIKACO × エリカ・アンギャルが考える美しさの秘訣!「女の本音、キレイの本当」vol.6
TVや雑誌で活躍する一方で、オーガニックをテーマにした『be my self』のプロデュースなど、活動が多岐にわたるRIKACO。彼女がホストとして毎回、“自分軸で輝く”それぞれの分野のスペシャリストをゲストに迎えるトーク連載。
70歳を想像したタイムマネジメント
E「日本では、世間からのプレッシャーや失敗したくないという思いから挑戦しない人が多いのでしょうか。きっと失敗が良くないことだって認識なのかもしれませんね。私が生まれ育ったオーストラリアでは、自分の意志に従って行動することがほとんど。まず“失敗は何かが生まれる成功のもと”だと捉えてポジティブシンキング。人生は本当に短いので、自分に正直になった方が楽しいですよ」
R「目的がはっきりすると、年齢とか関係なくなるんだろうね。時間をかけてでも自分の学ぶべきことを探せば、そこに焦りはなくなる。その場では失敗したことも“学んだ”と考えて、キャリアに繋げる。考え方の転換だけだけど、それだけで人生が変わるよね」
E「そうなんです。自分の目的に向かって進んでいくのに遅いことはないし、年は関係ない。25歳の時に通っていた大学でも、50代や60代の同級生がいました」
R「まだ20代の人にとっては、70歳までってまだまだ遠い道のりかもしれない。でも今の私たちってもう70歳がすぐそこなの。1年ずつがあっという間。だから今は、50〜60歳の間にどれだけ充実させられるか勝負だと思ってる。子育てに終わりはないけど、息子たちが独立して、24時間を自分のために使えるようになったら、私は学ぶ時間が欲しい。仕事に行って、ごはんを作って、次の日の準備に追われている今は、勉強する時間がそんなに作れないから」
E「仕事の責任も、母親としての責任もある。その両方を考えながらさらに学ぼうとしているRIKACOさんは素敵ですね。日本人の女性で、こんなにパッションが溢れている人に、久々にお会いしました。いま、挑戦しようとしているジャンルは何ですか?」
R「50代になったら、2年間くらいかけて実現したいことがいくつかあるの。最近始めたことで言えば、アロマのスクールに通っています。本当だったらもう卒業しているはずが、時間が取れなくて今年いっぱいかかっちゃうんだけど、チャレンジしてる。エリカさんが専門としている食べ物のことも、私は大学には行けないかもしれないけど、フードマスターの資格を取りたいと思っていて。いくつかしたいことはあります」
アロマの効力と自然療法のすすめ
E「アロマと言えば、私の母はアロマセラピストなんです。私も影響を受けていて、昔からアロマは身近な存在でした。でもなぜアロマを勉強しようと?」
R「一番は、自然から生まれたものだから。食べ物で体を作って忍耐力や精神力を身に付けるように、アロマセラピーでは病気も自然療法で治せる。今はニールズヤードがやっている学校に通っていて、まずは病気になる前にアロマを使って自分たちでそれを防ぐ方法を学んでいるの。アロマエッセンスを使って私たちが出来ることを日々やっていけば、免疫力も付いてくるし、すごく効果がある。食べ物と同じように、アロマにもすごく大事な要素が含まれているなって」
E「ヨーロッパやアメリカだと、オレガノやレモンは風邪予防のためにカプセルに入れて飲むんですよ。ちゃんと知識を持って体に取り入れないといけないですけどね」
R「もともとは人間って自然の力で治癒してきた生き物ですよね。今は、例えば病気を治す方法も情報だけたくさん溢れていて『じゃあ、あなたは何を選ぶの?』って選択をせまられたときに、正しい情報と、自分には何ができるのか把握しておくことが大事だなって思って。その、正しい情報を私からも発信できるようにって考えると勉強は必然になってくる」
E「RIKACOさんがぜひ、そのお手本になってほしい! 10代とか20代の女性を見ていると、トレンドに流されて本質が見えなくなっている人が多くて、心配になります。例えばスーパーフード。わざわざ海外から自分が生きている土地以外のものを取り寄せなくても、日本の食材の中には栄養価の高いものがたくさんある」
R「エリカさんの中でとくに素晴らしいと思う食材は何?」
E「例えば大豆製品や海藻、ごま、魚介に玄米…たくさん出てきますよ。皆さんが想像するアサイーやチアシードみたいなスーパーフードのように、今時っぽいものではないんですが(笑)」
R「納豆やぬか漬けとか、発酵ものなんてどんなものよりもスーパーフードだと思う」
Photos:Akihito Igarashi
Interview & Text:Yukiko Shinmura, Kefa Cheong