Life / Food
じっくりと味わいたい、自然体のシチリア料理。葉山「Piscaria」
都心から1〜2時間で、明らかに時間の流れ方が変わる海のそばの街へ。フレッシュな海の幸を使ったおいしい料理とピースフルな笑顔を求めて。(「ヌメロ・トウキョウ」2019年6月号掲載)
丸ごと1匹の魚をシチリア産のオリーブなどで煮込んだ「マダイのアックアディマーレ」¥3,500(時価)。ふっくらとした食感のマダイにソースが絡み、ペロリと平らげてしまう。脇を固めるのは、しっとりとした自家製天然酵母のパンや自然派のイタリアワイン。「バターを使った料理が多い北イタリアに滞在していたときは、新鮮な魚料理を求めて海のある土地まで出かけていました」と、オーナーの出雲択逸シェフ。
「葉山なら絶対に行ってみて!」と地元の友人から勧められることの多い名店。真鰯とフェンネルのカサレッチェやサルシッチャと葉玉ねぎのローストなど、近くの佐島漁港で仕入れた魚介や有機や自然農法の野菜を使ったシチリア料理は、シンプルながらどれも絶品と評判。
見逃したくないのは店内の黒板。メニュー表とは別に、おすすめの一品料理や“本日のお魚”が書かれている。マダイやメバルなどその日にある魚を選ぶと、アックアディマーレやオーブン焼き、蒸し焼きといった調理をしてくれるという仕組み。季節ごとに通いたくなること間違いなし!
Piscaria
住所/神奈川県三浦郡葉山町堀内918-20
TEL/046-802-8388
営業時間/12:00~14:00(L.O.)、18:00~21:00(L.O.)
定休日/月、第1・3火
URL/www.facebook.com/PISCARIA/
海のそば、海ごはん
Photos:Satoko Imazu Slelection&Text:Shiori Fujii
Profile
藤井志織Shiori Fujii
編集者、ライター。雑誌や書籍、Webで活動。フードやインテリアなど、ライフスタイルにまつわる仕事が多い。担当書籍に、草場妙子著『TODAY’S MAKE- UP 今日のメイクは?』、石井佳苗著『LOVE CUSTOMIZER』、重信初江著『昔ながらのおかず』などがある。