パントビスコが突撃取材!女優・桜井ユキの正体とは?
Numero.jpの連載「パントビスコのお悩みスペクタクル」でお馴染みのマルチクリエイター、パントビスコが、現在公開中の映画『リミット・オブ・スリーピング ビューティ』で初主演を飾った、注目の女優・桜井ユキをインタビュー。イラストとともに愛のあふれる独断と偏見⁉︎で「桜井ユキ」を分析する!
私、パントビスコと桜井ユキさんは、同じ福岡県出身で、実は福岡在住時から交流がありました。彼女が芸能活動を始めてから今に至るまで、これまでは活躍をただ見守るだけでしたが、この度、映画『リミット・オブ・スリーピング ビューティ』にヒロイン・オリアアキ役で初主演されるということで、彼女のパーソナルの部分を私なりの視点で掘り下げて紹介できないかと思い立ち、今回の企画が実現する運びとなりました。
episode1
幼少期はどんな子?
幼少期から思春期にかけては“長い暗黒期”。内向的で、ダークで、引っ込み思案で、よく部屋で一人体操座りをしていたとのこと。でも、その暗黒期が今の彼女の人間性や演技力に深みをもたらしたのかもしれない。(ちなみに、さすがに今はもう部屋で体操座りはしてないとのこと。よかったよかった)
episode2
主人公アキとは仲良くなれそう?
「仮にアキがこの世に実在していたら、仲良くなれそうですか?」と質問すると、「私もアキも(社会)不適合者同士。そんな二人がもしも一緒にいたら危ない感じになりそうですね(笑)」。劇中のアキの情緒と、先程聞いたご本人の幼少期の闇、危ない感じって一体どんな感じなんだろう…と、あっけらかんと語る桜井さんに少しゾッとしました。
episode3
役はどう抜けていく?
クランクアップ後は日々を過ごしていく中で、うろこが剥げていくように無意識に役が抜けていくという。逆に言うと、役に入るときは少しずつうろこをまとっていく感覚?うろこのコーティングが完璧な役者ほど、きっと観客は演技に引き込まれるのでしょう。
episode4
もしも映画監督になったら?
「映画監督になるならば、どんなジャンルの映画を作りたいですか?」という質問への回答。
「演じる側でいたいので監督になるつもりはないのですが、もしも作るならば、ベタベタのラブストーリー…からのラストで観客を突き落とすような結末で作りたいです。ラストで見る人を空中に放り出すような!(笑)」…やはりここでも彼女の知られざる本質?が垣間見えた気がしてなんだかゾクッとしました。
episode5
地元・福岡への思いは?
「出身地の福岡は自己愛の塊が形になるような場所。地元愛は今も勿論あるので、今後も関わっていきたい」とのこと。私、パントビスコも同郷で地元愛があるので、何らかの形で作品に関わりたいなと思いました。イラスト?ムービー?例えば、私が桜井ユキ主演で映画を撮るならば、ベタベタのラブストーリー…からのラストで観客を突き落とすような結末で作ろうかなと思います。
episode6
恋愛も客観的になってしまう?
恋愛も興味があるものにも、終末が近づけば突然俯瞰になってしまうとのこと。どんどんどんどん俯瞰になり、引いていき冷めていってしまう感じ。その話を聞きながら私はこんなイラストをイメージしてしまいました。
最後にはきっと元々の対象物が見えなくなってしまうくらい、小さくなっていってしまうのでしょうね。
桜井さんは喋ると華やかなのに、どこかアンニュイ。でもそこが『リミット・オブ・スリーピング ビューティ』に演技力としてうまく昇華できているように感じました。なかなか過激な映画でしたが、それを軽く凌駕するくらい彼女はもっと過激で奥行きがある人物。今後さまざまな作品に出演していくなかで、もっともっと奥まで私たちを連れて行ってくれることでしょう。最後には、突き落とされるかもしれませんけどね。
Illustration&Interview&Text:Pantovisco
Photos:Ayako Masunaga
Edit:Masumi Sasaki