パントビスコのお悩みスペクタクル vol.21 | Numero TOKYO
Culture / Pantovisco's Column

パントビスコのお悩みスペクタクル vol.21

インスタグラムで面白すぎるイラストと言葉を日々発表するマルチクリエイター、パントビスコが、Numero.jpにお悩み相談所を開設。恋愛、結婚から仕事、日常生活の些細な出来事まであなたの抱えるお悩みに、愉快なご意見番たちがお答えします。

お悩み 21 「スマホ依存症です。常にスマホを触っています。助けてください」

今日の解決メンバー IT企業社長 スマホアプリ開発会社。 高田 アパレル販売員。 ガラケーおじさん ガラケー派。 カラマーゾフ 重要なヒントを一言だけ告げるロシア人。

今回のお悩みスペクタクルは「スマホ依存症です。常にスマホを触っています。助けてください。」です。スマホゲームを開発してる身の僕としてはありがたい限りだけどね笑。

私も相談者さんと似てて手持無沙汰な時はスマホをずーっといじってるかも。プライベートも勤務中も。

勤務中も⁉︎不真面目なお姉ちゃんだな。大体携帯電話なんて、電話ができれば十分でしょう?ガラケーが良いぞ!私はずっとガラケー一筋だよ。相談者もいっそガラケーにしたらいい。

今さらガラケーに戻るの⁉︎むりむり笑!俺の仕事からするとスマホなしの生活はもう考えられないなぁ笑。

そうねぇ、スマホを手放すのはちょと極端ね。私なんか業務で役に立ってることもあるし。

ふん。例えば?

私がスマホで一番使うのはインスタかしら。インスタ見てても流行が分かるし、お客さんの趣向の変化もキャッチすることができるし。実際、ウチのお店のインスタをスマホで見てご来店されるお客様も多くいらっしゃるのよ。

ふん!そんなのまやかしだ。ガラケーが良いに決まってる!ガラケーが良いぞ!

でもさ、高田さんが言うように、もうスマホは現代人の生活の一部になっているんだよね。僕が作ってるスマホゲームもヘビーユーザーは一日に5時間とか遊んでくれるもんな、さすがにそれはやりすぎだけどね笑。

そうね、限度はあるけども。スマホは日常生活から切り離せない代物だから…適度に使える方法はないかしらね。

そうだ、そもそも適度に使えないからダメなんだよ、意志が弱い!もうどこかに隠しておけ!手の届かないところに。

いやーそれは可哀想でしょ笑。そもそも誰が隠すの?こどものおもちゃを取り上げるみたいなことしても何にも解決しないでしょうよ。

でも、確かに物理的に触れないとか、目に見えないとこに置くとかすると、少しはマシになるかもね。

…Матрёшка(和訳:マトリョーシカ)

え? なんて?? マトリョーシカ?ああ、俺がこどものおもちゃって言ったから?なんのこっちゃ笑。

マトリョーシカ人形かぁ。懐かしいなぁ。昔、新婚旅行でシベリアに行ったときに街で売ってたなぁ。人形を開けても開けても同じ人形が出てきて、どんどん小さくなるやつ。ガラケーも良いけど、マトリョーシカもいいなぁ。

ガラケーと何を比べてんの笑。

ん!待って、でもそういうことじゃない?さっき私が言ったことに紐づくわ!マトリョーシカ人形の中にスマホを収納する、というセルフルールを作れば、スマホも目につかないし、いちいち開けるのが面倒だし、使用頻度が減るかも!

おー、よくわかんないけど、まあそれで解決っつーことで。…あとは、ガラケーおじさんは最後に何か伝えとくことある?

……………本当はスマホに憧れがある。

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Illustration & Text:Pantovisco Edit:Masumi Sasaki

Profile

Pantovisco(パントビスコ)主にイラストやコピーライティングにて表現を行うマルチクリエイター。Instagramではフォロワー数約35万人を抱える。3冊の著書を出版し、現在は雑誌・WEBで10本の連載を抱える他、三越伊勢丹、BEAMS、KIRINなどとの企業コラボやTV出演など、業種や媒体を問わず活躍の場を広げている。2018年6月、池袋で好評を博した「パントビスコの本当にくだらない個展」が8月27日まで名古屋パルコにて巡回開催。Instagram/@pantovisco

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