おにぎりが空前の大ブーム!? 好きなお店はどこ?【エディターたちの東京よもやま話】 | Numero TOKYO
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おにぎりが空前の大ブーム!? 好きなお店はどこ?【エディターたちの東京よもやま話】

普段から旬のおいしい情報を求めて東へ西へ駆け回っている小誌編集部員たちが、近頃ブームの「おにぎり」について語ります。(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2024年3月号掲載)

食いしん坊エディターたちがチャット中

編集C 酒呑みの白米ラバー。髪型は万年おにぎり

編集Y 編集部随一のフーディ。いまは辛ラーメンを探求中

編集M おにぎりは明太子派。フードエッセイが大好き



ファッション誌の編集の仕事における最初の関門って、撮影や取材でスタッフの皆さんの食事を用意することだったりしますよね。おいしい朝ごはんの手配も重要なミッション! なので、早朝オープンのパン屋さんやおにぎり屋さんは心の支えです。最近どこか評判が良かったお店はありましたか。

今っておにぎりブームなんでしょうか。私が連載を担当しているバービーさんもおにぎりが大好きで、撮影には必ずおにぎりを買っていくんですが、先日、編集部入りたての頃に当時のファッションエディターの先輩に教えてもらった「にぎりめし 三田店」のおにぎりを買っていったらすごく喜んでくださいました! 平日は朝6時からやっているので、早朝の撮影にも重宝します。

炊きたてのお米に大きな具をごろっと入れて、ぎゅわっと握ってくれて。ふわっとしてるんですが、柔らかすぎず密度があるからぎゅわ。のりまでおいしく歯切れがいい。塩にぎりか醤油にぎりか、ベースも選べるんです。

種類も豊富で、店員さんの最近のおすすめはたらこバター。またシンプルな具材の梅やしゃけ、じゃこは外せません。卵黄味噌漬けがおいしいと噂なんですが、撮影に持っていくとすぐに売り切れてしまって、私はまだ食べたことがありません(笑)。

それは編集あるある(笑)!  卵黄のおにぎりって特別なおいしさがありますよね。雑司が谷の「おにぎり・とん汁 山太郎」というおにぎり屋さんのそぼろと卵黄も絶品です。ふんわり握られた大きめのおにぎりはお米がほろっほろ。



具材は他に唐揚げマヨ、すき焼きなどボリューム系から、明太子マヨクリームチーズ、ツナマヨ、高菜、おかか、すじこなどさまざま。どれも味付けしっかりめで満足度が高い! かと思えばシンプルに塩むすびととん汁の組み合わせも抜群の安定感。

大塚の名店「おにぎりぼんご」で修業した女将が切り盛りしているのですが、2022年10月のオープン後すぐに行列が絶えない人気店になり、観光地化されていないとても静かな街なのに、外国人観光客も噂を聞きつけてやって来るほど。その後あっという間にテイクアウト専門の2号店がお店の向かい側にできたんです。

夜山太郎
夜山太郎

竹皮に包んでおにぎりを持ち帰ることができるんですが、香りも良くてウキウキします。さらに夜間は、手巻き握りとお酒を出す「夜山太郎」として営業していたりと活気がありますよ。

そういえば、このあいだ編集部のSさんが買ってきてくれた西小山のおにぎり屋さんが「山太郎」出身の方のお店でした! 23年10月にオープンしたばかりの「一汁おにぎり 一粒万福」。

一汁おにぎり 一粒万福
一汁おにぎり 一粒万福

お米がふっくらとしていておいしかったです。こちらのお店のお味噌汁は赤だしのしじみ汁で、老舗のお味噌屋さんにオリジナルのブレンドを作ってもらったそう。どこか懐かしさのある、心に染み渡るおいしさとのことで気になります。アトモスの創設者の本明秀文さんも「ぼんご」と新会社を設立されましたよね。

 

「ぼんご」の遺伝子があちこちに…! 暖簾分けの「ぼんた ぼんた」も勢力拡大していますよね。本店は護国寺にあって、ポッドキャスト「OVER THE SUN」でジェーン・スーさんが15時すぎにお腹ぺこぺこで駆け込んだというエピソードをお話しされていたおにぎり屋さんです。

他に私が昔から好きなのは表参道にあるお米専門店の定食屋さん「おひつ膳田んぼ」のお持ち帰りメニュー「にぎりたて」。つやつやな粒の立った甘味を感じる白米が絶品で「今日こそは定食を…!」と決死の覚悟で入店しても本能に抗えず(大げさ)おにぎりを頼んでしまいます。店内だと竹ざるにのっかって出てくるのがまたいいのです。

風情がありますね! こないだ会社の別部署の方が買ってきてくれて、現場が盛り上がったのは、「TARO TOKYO ONIGIRI」。

具材が中ではなくお米の上にのっていて、見た目が華やかでテンションが上がります。のりが別添えだから、のりパリパリ派にはたまらない。虎ノ門と人形町に店舗があって、土地柄からか「銀だら ゆず味噌西京焼き」や「祇園さゝ木 ちりめん山椒」「黒毛和牛ローストビーフ トリュフソース」など、料亭のようなリッチなおにぎりが楽しめます。

ほぉ〜、進化系おにぎりですね。あっという間に海を越えていきそうです。チェーン展開している「おむすび権米衛」はニューヨークやパリにも出店していますし、昨年末に香港に行ったのですが、地下鉄の駅やスターフェリー乗り場で「華御結」というおにぎり屋さんを見かけました。世界中でおにぎりは戦国時代を迎えてるのかも。

店舗を持たずにポップアップやケータリングなどで活動している「山角や」も気になります。

初耳でした。ワインとのペアリングイベントを開催されたりしてるんですね、アツい!

エディターたちの東京よもやま話

 

Edit: Chiho Inoue, Yukiko Shinto, Mariko Kimbara

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