dOCUMETA行ってきました!その1:大竹伸朗編 | Numero TOKYO editor
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dOCUMETA行ってきました!その1:大竹伸朗編

現在、ドイツの小さな街、カッセルで、絶賛開催中の5年に一度の現代アートの国際展覧会「ドクメンタ」に行ってきました。これまた絶賛発売中のNumero9月号でもその模様をレポートしておりますが、

詳しいためになるお話は本誌を熟読していただくとして、このブログでは、一個人的な視点に偏ったお話を。

まず、誌面でも紹介していますが、今回は、日本からは美術家の大竹伸朗さんが参戦!

余談ですが、大竹さんが東京にいらっしゃる時には必ず立ち寄るという新宿ゴールデン街のとあるバー

よくお会いするのです。

その大竹さんの作品は、ものすごく広い公園の敷地内にありました。

明日からプレビューという前日夜までかかって仕上げていた力作です。誌面でもドーンと紹介しておりますが、

かなり印刷の仕上がりが悪くて、あの看板の光やまわりの緑や煙の雰囲気がきちんと再現できなかったので、

改めて同じ写真((c)masaru hatanaka)を出すと、本当はこんな感じです。

静かな森にこんなド派手な小屋が佇んでいるのです。

スピーカーからは、渋い歌謡曲とノイズ的な音(廃品回収車のアナウンスとかお祭りの音とかに聞こえるような音楽?)が同時に流れ、公園の小鳥や木々のざわめきと一緒になって何重にも音もコラージュされています。

さらに、近寄って白い扉の窓から中を覗くと…センサーでギターがジャガジャガ〜ンと鳴る仕組み。

どういうタイミングかわからないけれど、屋根の管から、シュ〜ッて水蒸気も吹き出すんです。

 

小屋の中も外も、ビッシリとチラシやら壁紙やらとにかくいろんなものが張り巡らされています。

 

中には自転車の車輪が山盛り。その左横にどーんと立っているのが、展示のメインである、

巨大スクラップブックです。

本の表紙は、こってりと。もりもりこんな感じ。

背表紙には例の、先述のセンサーで鳴るギターが張り付いているのです。

 

個人的には、家の奥に見える赤いキャンピングカーに張られたオリジナルタイルが気になりました。

ジョーズかわいい。インド的なモチーフのものもタイルです。

普通の女の子の、、もいいけど、その横のキラキラいかが気になります。

さすが、言葉選びまでセンスが絶妙です。

 

だいぶディテールにヨリましたんで、一気に引くとこんな感じ。

 

普通に誰でも入れる公園の中なので、近所のおっさんやらも続々とのぞきに来ます。

ジョギング途中のいい味出しているおじさん(レスター博士似)も、何やら気になる様子。

あまりにもジョギパン姿のナイスキャラだったので、しばし彼を観察していると、ぐるぐる見回し、

写真もパチリと撮影して再び走りだしました。

あとで、大竹さんにうかがったところ、完成前から気になってのぞきに来ていた常連のおじさんだとか。

 

 

さらに、公園内の作品を探しながら、散策していると、何やら人だかり、、と思ったら、

作品に混じってこんなシュールな光景。

うっかり、作品かと思いました。

その1は、大竹さんの作品観察レポートでした。インタビューは本誌で読んでください。

で、

その2につづく…。

つづくといえば…最新号のキョンキョン特集では、キョンキョンからの逆指名を受け、

ラバーマニア集団と一緒に、極妻風なラバー着物に身を包んだ小泉さんの撮影をしてくださった

都築響一さんにカッセルの会場でバッタリ会ったんです。ご自身のメルマガの取材だそうで。

おいしそうにアイスクリームを食べながら回られてました。

(しかも同じホテル泊だったというさらなる偶然付き。世の中狭〜っ)

 

つづく。

 

 

 

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