大阪~東京 バー考察 | Numero TOKYO editor
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大阪~東京 バー考察

以前、Numero TOKYO7・8月合併号の別冊付録にて、“ご当地Numero”第1弾?大阪特集を手掛けて以来、大阪にどっぷりはまっている私であります。定期的に大阪へ赴こうと心に決め、最後に大阪に行ってから、まだ2ヶ月しかたっていないにもかかわらず、再び行ってまいりました。

 

過去2回訪れ、すっかりお気に入りのお店「電気蕎麦」訪問もひとつの目的でした。繁華街の喧噪から離れた、静かな立地で、たいがい到着するのに、ウロウロします。お店のマスターもいい味なのですが、それに加え、ノイズが延々かかっているにもかかわらず、なぜか心地よいのです。その音を創り出すヴィンテージシンセのブースには青鬼。盆栽。この意外なよ

うで、案外マッチしている不思議な空間。どうもこういうある意味エキゾチックな雰囲気が好きなのかもしれません。(ゴーヤナムルのあまりの美味しさに2回もおかわりするという快挙を成し遂げました。)

 

この雰囲気といえば、新宿ゴールデン街にあるバー「ナイチンゲール」にも近いものがあります。よくよく共通点は金属的な内装だけなのですが…。こちらは照明はピンクやら赤やら青で、チカチカしてます。なぜか一角には、熱帯雨林のようなジャングルの中に森のキノコのテーブルセットというファンタジーなスペース。かなり独特でお店全体は、現代風熊手のような印象です。シンセとは言わないまでも、音楽もよく、季節によって旬の音楽が変わるので、四季を感じることができます(笑)。

 

 

こちらもきっかけは、取材(遡ること、3年前、小誌0号新宿特集です)ですが、以来、なんやかんやと足繁く通っております。ちなみに、最近はかの大竹伸朗さんも来られるようです。

 

なかなかコアな面白い店というのは、ガイドブックにも載っていないし、知人の紹介や口コミでないとたどり着けません。そして、面白いお店というのは、大概マスターだったり、お店の人のキャラクターの見えるお店だと思います。特に大阪の取材をして実感しました。あの街でキャラのない店はありえないと思います。そう考えると東京は大きすぎる分、そうじゃないお店が目立っているのかもしれない。一人で飲みに行って、偶然居合わせた隣の人とお話したいとは微塵も思いませんが、自然と会話が始まる雰囲気、そして、その話題が終わると再び各々の世界へ、という割り切った関係性は結構好きです。でも、それを演出するのも、お店の人が裏で糸を引いているような気がします。

 

 

オマケ

 

 

 

 

大阪から足を伸ばして、宝塚市の手塚治虫記念館も訪問。

この世界観もなんとなく、これらのお店に近いものがあるように感じます。やっぱりファンタジックな空間が好きです。

 

そして、最近、取材した原宿(11月号掲載です。お楽しみに。)でも、素敵なお店に出会うことができました。その話題は、次回につづく。

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