断言しよう。この世には、何がどうしてこうなったのか、
常人の理解のはるか斜め上をいく “規格外のデザイン宇宙” が存在するーー。
地球レベルで仏恥義理(ぶっちぎり)な話題を呼び、ハリウッドスターやクリエイターが続々と来訪、世界に冠たる観光名所にのぼりつめた歌舞伎町「ロボットレストラン」に、新しい姉妹店ができたから遊びに行こう! と札幌在住のC女史から連絡があったのは3月のこと。
4年前、まだ誰も知らなかったロボットレストランの開店情報を超速でタレ込んできたC女史の特殊嗅覚おそるべし。
こんなことでもなければ個人的に縁のない歌舞伎町のド真ん中、内心ビクつきながら訪れたその店は……まさに “超絶” としか表しようのない、ウルトラゴージャス異空間!!
理解を超えたインテリアデザインを前に平常心が崩壊。電飾&映像オーバードーズ状態の巨大ステージに自ら立ち、カラオケを熱唱しまくったのだった……!!!!
思えばその時点で、もう答えは出ていた。
そこは、ロボットレストランのときも超速攻&編集部十数名で乗り込んだNumero TOKYOのこと(※1)。
編集長の鶴の一声で、ロボットレストラン、ギラギラガールズ、新店American Bar & Cafe Ren 3軒に狙いを定めて凸撃。
まとめて撮影取材を敢行した。
(※1)Numero TOKYO 2012年11月号「エリイ×都築響一「ロボットレストラン」体験レポート」
http://xbrand.yahoo.co.jp/category/entertainment/9561/1.html
常軌を逸したギラギラガビガビ空間を見事、写真に収めてくれたのは、かつて宇川直宏オーガナイズの特濃クラブイベント「GODFATHER」シリーズの撮影を務め上げた梅川良満さん(※2)。
拙稿では、ロボットレストランを運営する女戦(じょせん)ミュージアムの女性社長をはじめ、3店舗への取材で余計に深まったデザインの謎、その突然変異ぶりを黄金の茶室になぞらえた “秀吉仮説” 、2020年東京オリンピックへの当てこすりを書き〼した。
(※2)梅川良満さん
歌舞伎町に負けず劣らず超強烈な作品を制作。要注目!
……と言葉で説明したところで、見てみないことには何がなんだかさっぱりわからないだろう。
まったくもってカユいところに手が届かない。もはやNumero TOKYO本誌「歌舞伎町ギラギラバロック」を見るしかない。
とぶ前に見ろ。そういうことです。
現場からは以上でした……!
・「Numero TOKYO」2016年6月号(発売中)
・American Bar & Cafe Ren
※店舗空間と同様、超センスすぎるサイトデザインにも注目!