幼い頃から香水が好きで、学生の頃はメイクはいっさいしなかったけれども、
代わりに香水を”メイクアップ”だと考えて、毎日、服装や気分に合わせていろいろな香りを楽しんでいました。
大人になってその香りフェチっぷりは、已然変わらずにむしろ加速気味。調香師の方と直接お話したり、
香りの専門家とお会いするたびに、目に見えない香りが持つ魅力にどっぷりと浸かっています。
自宅には「香水クローゼット」を作って、毎朝、「今日はなんのフレグランスにしようかな~♪」と、
香りを選ぶ楽しみは、私の朝の楽しみ! こういう喜びが得られるとき、大人になってよかったな~☆と思うもの。
特にここ秋、冬には大人の女に似合う香りが続々登場し、トレンド的な香りでなく、
香水としてしっかり”品格”があるフレグランスがたくさん出ました。
その話を香水評論家の平田幸子さんに取材をしたとき、昨今の香水は、調香師たちが「いままでにない香り」を
作り出そうとしていて、それを叶えるためには、ピアノでいえば「鍵盤」にあたる香料のひとつひとつの質の良さや
フレッシュさに焦点を当てているとおっしゃってました。
例えば、”日本産”にこだわった柚子やキンカン、梨などを、原料のひとつにチョイスしたり。
こういうこだわりの素材を見つけることが、最近の傾向。
「結局、香水において残るのは、新鮮な香料が放つ香り。香料そのものが、香りの大切な命なのです」
と教えてくださいました。
