幼い頃から香水が好きで、学生の頃はメイクはいっさいしなかったけれども、
代わりに香水を”メイクアップ”だと考えて、毎日、服装や気分に合わせていろいろな香りを楽しんでいました。
大人になってその香りフェチっぷりは、已然変わらずにむしろ加速気味。調香師の方と直接お話したり、
香りの専門家とお会いするたびに、目に見えない香りが持つ魅力にどっぷりと浸かっています。
自宅には「香水クローゼット」を作って、毎朝、「今日はなんのフレグランスにしようかな~♪」と、
香りを選ぶ楽しみは、私の朝の楽しみ! こういう喜びが得られるとき、大人になってよかったな~☆と思うもの。
特にここ秋、冬には大人の女に似合う香りが続々登場し、トレンド的な香りでなく、
香水としてしっかり”品格”があるフレグランスがたくさん出ました。
その話を香水評論家の平田幸子さんに取材をしたとき、昨今の香水は、調香師たちが「いままでにない香り」を
作り出そうとしていて、それを叶えるためには、ピアノでいえば「鍵盤」にあたる香料のひとつひとつの質の良さや
フレッシュさに焦点を当てているとおっしゃってました。
例えば、”日本産”にこだわった柚子やキンカン、梨などを、原料のひとつにチョイスしたり。
こういうこだわりの素材を見つけることが、最近の傾向。
「結局、香水において残るのは、新鮮な香料が放つ香り。香料そのものが、香りの大切な命なのです」
と教えてくださいました。
また、最近の香水には、強い官能性を強調したり、
パワーウーマン的な強い女性を感じさせる香りがめっきりすくなくなりました。
これはもう「本当の男女のセクシーさは、性を超えた人間性にある」という価値観へ、
今の社会が変化しているから、と平田先生と盛り上がりました。
男対女、女対男という構図ではなく、自分を軸にした心地よさへの追求が、今のファッション、ビューティのルール。
自分が心から心地よく感じられるものに巡り会える感動は、大きいですよね!
この冬のお気に入りは☝この4点。
モダンシプレー系のボッテガ・ヴェネタのオードパルファムとシスレーの「オードゥ シスレー No.3」。
シプレー系は最近、私が注目する香りで、今の時代に纏うととても新鮮!
この2つの香水をつけていると「なにつけているの?」と必ず聞かれます。
そして、ヨーロッパのクリスマスシーズンを思い起こさせる、
ジョー・マローンのザクロの香り「ポメグラネート ノアール」。これは、冬の香りとして本当におすすめです。
”深いフルーティ”という言葉があてはまる香り。
最後に、バーバリーのシグネチャーフレグランスとして、秋に登場した「BODY」。
こちらは名前が語る通りに、ボディと香りが一体化する心地よさで、
さりげないフェミニティとセンシュアリティが、フワリと肌に溶け込む感じ。
肌と一体化。。。こう考えると、香水もランジェリーみたい!