カルチャーはしご | Numero TOKYO editor
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カルチャーはしご

まことに遅ればせながら、ようやくブログデビューです。

バタバタと慌ただしい日々でかろうじて行動を起こした文化活動の中から、

最近(ちょっと古めのものも含む)見て

「なるほど」と感銘を受けたものについて。

 

上野の森美術館で絶賛開催中(急げ!7月6日まで)の

「井上雄彦―最後のマンガ展」に(はるばる)行って参りました。

お恥ずかしい話、正直、『バカボンド』読んだことありませんでした。

なので、ある意味、まったく先入観もファン魂も憧れもないまま、

純粋な興味のもと赴きました。

墨で堂々と描かれた大迫力の絵と淡々と綴られるメッセージ。

吸い込まれるように空間を読み進みながら、

その少ないフレーズに込められた言葉ひとつひとつの力を感じました。

海のたとえは特に素晴らしかった。

なるほど~。

多くは語らず…という、男らしさは絵やストーリーだけでなく、

スタイルにも表れておりました。

当然ながら、早速、『バカボンド』大人買いです。

 

続いて、これこそ合間をぬってですが、先日、初の歌舞伎体験してきました。

面白い、面白いという噂は聞いてはいたものの、

これまでは特に興味をそそられることもなく過ごしてまいりました。

が、最近、自分の中で伝統芸能ブームがありまして、

まずは初心者でも多いに楽しめるというコクーン歌舞伎に挑戦。

かろうじて、なんとかチケット獲得!いざ!文化村「夏祭浪花鑑」へ。

まず、座席が最高。ラッキー。

椅子とはいえ、花道角の特等席。

劇中いったい何人の役者さんが目の前を駆け抜けていったことか。

舞台はといいますと、役者さんの素晴らしい演技はもちろんのこと、

串田和美さん演出ということもあり、 随所にかなりアバンギャルドで、

驚きの、爆笑のアレンジがなされておりました。

歌舞伎の可能性って無限なんですね。

そして、最後には、

中村勘三郎さんが目の前で、汗が降り注ぐ渾身のキメのポーズ。

ド迫力のありがたい体験でした。

何度か、ダンスやら舞台を見てきましたが、

生まれて初めて心の底から無意識にスタンディング・オベーションしました。

次は歌舞伎座デビューしようと決意。

写真は、大阪から出張にやって来ていた「食いだおれ人形」を劇場入口で激写。

どうも彼も忙しいらしく、翌日には別の巡業先へと旅立たれたようです。

 

その後、渋谷つながりで、パルコファクトリーへとカルチャーはしご。

「ナンシー関 大ハンコ展」です。

最終日ということもあり、大混雑。

そして、消しゴムはあまりにも細かく、あまりにもたくさんありすぎて、

もはや解読不可能というか、解読しきれませんでした。

私の根気負けです。おなかいっぱいになってしまいました。

もうダメだと思った瞬間、ゆっくり、作品集を見ようと思いきや、売り切れ。

残念すぎです。

あああ、私もナンシーさんに実印を作ってもらいたかった。

以上、ダイジェストなのに、長々書いてしまいました。

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