
ヴィンテージの生地でできた大きなパンプキンに、カラフルなグラフィックをまとったウェア、アメリカ南部の家庭料理に着想を得たヴィーガンディナー。パティーナ大阪で、世界的クリエイター、ショーン・ウォザースプーンとのコラボレーション「Fall Into Patina」が2026年11月11日(水)まで開催されている。ファッション、アート、食を横断するその世界には、日本の文化やものづくりへの愛情と、日常の中に面白さを見つける彼ならではの視点が息づいている。
ロサンゼルスと東京を拠点に、デザイナー、キュレーター、コレクターとして活動するショーン。ヴィンテージショップ「ROUND TWO」の共同設立者としても知られ、独自の色彩感覚と素材選びでスニーカーからアパレル、ライフスタイルグッズまで多彩なクリエイションを手がけてきた。ナイキやアディダスとのコラボレーションでは数々のヒットスニーカーを生み出し、この夏はポケモンとコラボによるぬいぐるみでも話題に。
今回のパートナーは、大阪城と難波宮跡の間に位置するパティーナ大阪。音楽やアート、食を通じて地域の文化とのつながりを育むホテルと、好奇心の赴くままに分野を行き来するショーン。その共鳴から生まれたのが、秋を楽しむ今回のコラボレーションだ。ショーンにパティーナとの共通点を聞くと「音楽やアートなどカルチャーを中心に位置づけているところ。だからこそ僕も自然に関わることができて、自分らしい表現ができました。例えば、今回一緒に考えたディナーメニューもそう。パティーナにはさまざまな分野への広がりがあって、その中の一つに自分も加われたことが嬉しいです」。
時代も国境も越えて、記憶をつなぐパンプキン

1階のエントランスギャラリーで迎えてくれるのは、大型スカルプチャー「The Patina Pumpkin by SW」。ショーンのクリエイティブディレクションのもと、クリエイティブチームのSuperZooが東京で制作した。木製の構造を覆うのは、約200年前までさかのぼる日本の襤褸(ぼろ)や、アメリカのヴィンテージファブリック。異なる土地で使われ、それぞれの時間を重ねてきた布が、一つのパンプキンへと姿を変えた。色や風合いの違いをたどる楽しさとともに、古い素材の中に新たな可能性を見いだすショーンの感性が伝わってくる。制作に使われた日本の生地には、知人との偶然の出会いから譲り受けたものもあるという。長年のコレクションに、人との縁や旅先での発見が重なっていく。そのプロセスにも、彼のものづくりの魅力がある。
「カボチャの作品はアメリカと日本の生地をメインに世界中の生地を組み合わせました。僕はいろんなもののコレクターで15年ほどヴィンテージ生地も集めています。アメリカのヴィンテージデニムやTシャツ、ヨーロッパで買ったものもあれば、日本を旅しているときに買ったものも。旅をしながらいつも買い集めています。今回のプロジェクトに使う材料をもっと探していたところ、東京でとある場所に行く途中偶然遭遇した日本の知人が日本の古布を大量に入手したタイミングで、200年くらい前の襤褸(ぼろ)や刺し子の生地をもらえたんです。僕にとってはすべてが偶然の賜物。そんなに計画的な人間ではないので(笑)。でも偶然の力をすごく信じています」。
作品はコラボレーション期間終了後も継続して展示される予定。ホテルを訪れたら、あちこちから眺めて自分のお気に入りの布パーツを見つけてみては。
ショーンの食の好みを、秋のヴィーガンコースに
ヴィーガンとしても知られるショーン。シグネチャーレストラン「P72」ではショーンのプラントベースのライフスタイルを反映した特別ヴィーガンコースを提供。アメリカ南部の家庭料理「サザン・コンフォートフード」をベースに地元農家から届く旬の秋野菜を生かしたメニューに。生産者とのつながりを大切にする「P72」が、ショーンの親しんできた食文化を地域の食材とともに表現。アートやウェアとはまた違うかたちで、彼の世界に触れることができる。彼の特におすすめはコーンブレッド。アメリカ南部ではバーベキューレストランなどでもよくある定番人気のパンで、アメリカ以外でここまで本格的なコーンブレッドは食べたことがないそう。
コース(お一人¥8000 税サ込み)は「農家から届く野菜のグリルとフリット」「善三椎茸のスープ」「ガーデンハーブでマリネした南瓜のロースト」「スパイス香るパンプキンパイ」と4皿で構成。素材の味わいがしっかりと濃く、滋味深く、ヴィーガンとは思えないほどの満足感。コーンブレッドもほんのりとした甘みがクセになる味わい。秋の味覚をヘルシーに存分に楽しめる。
P72 特別ヴィーガンコース
場所/シグネチャーレストラン「P72」
料金/1名 ¥8,000(税・サービス料込)
公式URL/https://www.tablecheck.com/shops/patinahotels-osaka-p72/reserve?menu_lists=6ad79db09fe3c6b957453e0d
大阪のユーモアをデイリーアイテムで
スウェット¥24,750 Tシャツ(黒)¥12,650 Tシャツ(白)¥10,450 キャップ各¥8,250 ※数量限定、なくなり次第終了。
1階のリテールショップには、日本のクリエイターと共同制作した限定コレクションも登場。Tシャツやスウェット、キャップのグラフィックを手がけたのは、ショーンの友人のイラストレーターDokkoi。
「大阪にはユーモアの歴史があって、とても遊び心を感じます。開放的な雰囲気も大好きです。今回のプロジェクトでデザインを考えるにあたり、大阪を象徴するものを取り入れたいと思いました。そこでまず決めたのが大阪城です。あと見るとわかるようにちょっとおどけた感じでしょう。面白みがあって、とてもカラフルです。『That’s boogie』という言葉遊びもあります。とにかく楽しいものにしたかったんです。アートワークを手がけた友人のDokkoiとはこれまで何十ものプロジェクトを一緒にやっています。僕たちは好きなものが似ているんです。今回も70年代の日本の雑誌やアメリカの絵本、ハロウィーンなどインスピレーションを出し合って、二人のアイデアをコラージュしました。」

パティーナ大阪で、ユーモア溢れる楽しい秋にひたって。
Fall Into Patina Celebrating Fall at Patina Osaka with Sean Wotherspoon
期間/2026年10月28日(水)〜11月11日(水)
場所/パティーナ大阪
Text:Michie Mito






